内部被ばくについて、自主的に学習し、周りの方々に広めていくための会
ブログ
  • HOME »
  • ブログ »
  • 2012年2月

2012年2月

内部被ばくを考える市民研究会 新規会員を募集しています。川根講演会の依頼はこちらから。

内部被ばくを考える市民研究会への入会はこちらから。 【ご入会】 新規会員登録フォーム http://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf48i0553qmtM7w2x4P7kmxOWnRyBBLHSo4YQCZW8hVa3GMEA/viewform 上記フォームがご利用になれない方は、メールに①~⑥をご記入の上お申し込みください。 ①お名前(ふりがな)  ②住所  ③電話番号 ④会員限定メーリングリストを希望される方はメールアドレス。 ⑤コメント(参加する動機など)をお書き下さい。 ⑥振込予定日    問い合わせ 内部被ばくを考える市民研究会事務局 E-mail  entry.naibu@gmail.com まで   会 費:年2000円(10月~3月入会2000円 4月~9月入会1000円) 振込先:内部被ばくを考える市民研究会   ゆうちょ銀行からの場合 ゆうちょ銀行 記号 10370 番号73181351   ゆうちょ銀行以外の金融機関からの場合 ゆうちょ銀行 店名 〇三八(読み方 ゼロサンハチ) 普)7318135   ※上記口座にてカンパ金も受け付けています。  カンパ金をお振込いただく際は、メールにてお名前・振込日・振込金額をお知らせください。   内部被ばくを考える市民研究会事務局   E-mail  entry.naibu@gmail.com まで 【講演会等のご依頼】 ① 東京第一原発事故と内部被ばくについて ② ベラルーシ訪問報告  ③ 小学生のためのほうしゃのうの授業  ④ お父さんのためのまじめな放射能の授業        E-mail  kawane@radiationexposuresociety.com  川根眞也 まで 【会の目的】 内部被ばくについて、自主的に学習し、周りの方々に広めていくための会を作ります。 政府の食品の新規制値100ベクレル/kgの撤回をもとめていきます。 ビキニ事件の際の「原爆マグロ」の廃棄処分の基準を参考に、子ども4ベクレル/kg、大人8ベクレル/kg以下の食品を提供しようという生産者を紹介します。(4ベクレル/kgとはドイツ放射線防護協会が提唱している子どもの食品に対する基準) 学校をいくつかまとめたグループと自主規制をする生産者とを結びつける関係を作り、安全な学校給食を実現させます。 食品の放射能濃度が簡単に測定できる、NaIシンチレーション式検出器を学校の給食調理室に導入し、食材の簡易検査を実施させます。 この会はそういう会です。 「一肌脱ごう!」という方はご参加ください。 35名の参加で8月29日に発足集会が行われました。舘野公一さんの弾き語り「DU」(劣化ウラン弾のこと)で始まり、イラクのアメリカ軍が使用した劣化ウラン弾よる被曝でイラクの子どたちが甲状腺がんや白血病になっている映像を見ました(西村文和さん『イラク 戦場からの告発』)。 元原発労働者の方、チェルノブイリのかけはしの野呂美加さん、お米の流通の携わっている方などとの意見を交換し、参加者からも意見を出していただきました。 発足集会では代表に川根眞也さんがなりました。 内部被ばくを考える市民研究会会則 (名称) 第1条 本会の名称を内部被ばくを考える市民研究会と称します。 (所在地) 第2条 本会の事務所を、埼玉県川口市西川口3-12-10-301に置きます。 (目的) 第3条 本会の目的は以下の5点です。 (1)放射線と内部被ばくについての正しい知識を市民に広めます。核兵器も原発もない世界を目指します。 (2)子どもたちが保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学等で放射線被ばくしないように、学校給食の安全性の確保、園庭、校庭の除染、校外活動の行く先の安全性の確認などを実現させます。妊婦、乳幼児のいる家庭への安全な食材の供給体制作りを目指します。 (3)安全な食品を確保し、生産者の健康を守るために、放射能汚染地帯での生産活動の禁止と生活補償を求めます。 (4)内部被ばくの現状を知るため尿検査、土壌検査等を企画、実施し、調査研究を行います。 (5)安全な場所への移住、体内の放射性物質を排出するための保養についての情報提供を行います。 (事業) 第4条 本会は、前条の目的を達成するために、下記の事業を行います。 (1)放射線と内部被ばくについての正しい知識を市民に広めるために全国各地での講演会活動を行います。 (2)内部被ばくに関する知見を広めるために、ホームページを活用して、情報を発信します。移住、保養についての情報をホームページに掲載します。 (3)月1 回の例会を定期的に開き、内部被ばくに関する最新情報と理論を学習する機会を設けます。 (4)給食食材の安全基準、園庭や学校の除染基準、校外学習や修学旅行等の行く先の安全性の確保など、子どもを放射線被ばくから守るために、各地方自治体、教育委員会、子育て支援課、私学小中学校協会、私立幼稚園協会、私立保育園協会等と交渉します。 (5)保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学の園長先生、校長先生、学長への保護者の要望書提出行動を応援し、アドバイザーとして同席の上、助言をします。 (6)市町村や教育委員会等主催の緊急セミナー「福島原発事故に伴う放射線・放射能の健康影響を知る」等の講師を引き受けます。 (7)食品の安全のために、消費者と生産者とが連帯する関係を作り上げます。特に、妊婦、乳児、子ども、青年の食品については1 ベクレル/kg以下の自主規制を表明するすべての生産者を応援します。1 ベクレル/kg以下の商品を紹介し、学校給食への導入や妊婦、乳幼児のいる家庭への供給体制作りを目指します。 (8)東北・関東の子どもたちの保養先と受け入れ体制作りを目指します。 (会員) 第5条 本会は、日本に生活する人だけでなく、本会の目的と活動に賛同する者は会員となることができます。 (役員) 第6条 本会に、次の役員を置きます。 (1) 代表者 1 名 (2) 副代表者 1 名 (3) 会計 3 名 (4) 監事 1 名 (5) 世話人 若干名 (役員の職務) 第7条 代表者は、本会の代表者として、本会の活動全般を代表します。 2 副会長は、会長を補佐し、会長に事故ある時、会長の職務を遂行します。 3 会計は、本会の会計を掌握します。 4 監事は、本会の会計を監査します。 5 世話人は、世話人会に出席し、本会の企画・運営にあたります。 (役員の任期) 第8条 役員の任期は1年とするが、再任は妨げません。 第9条 本会の活動の目的の遂行のため、以下の部を置く。 (1) 総務部3 名 (2) 会計部3 名 (3) 広報部3 名 (4) 会員登録部2 名 (各部の職務) 第10条 総務部は、会に関わる庶務を遂行します。 2 会計部は、本会の会計にかかわる入出金および帳簿の管理を行います。 3 広報部は、本会の活動について情報発信を行い、ホームページの更新を行います。 4 会員登録部は、本会の会員の登録を行い、個人情報の管理およびメーリングリストの管理を行います。 (運営) 第11条 総会は年1 回11月に開催し、役員の改選、年間事業計画及び報告、会計報告、予算について審議決定します。 第12条 世話人会は月1回定期的に開催し、本会の企画・運営にあたります。世話人会にはすべての会員が参加し、意見を述べることができます。 第13条 例会を月1 回定期的に開催し、内部被ばくに関する最新情報と理論を学習します。例会には会員、非会員が参加することができます。 (会費) 第14条 会費は年2000 円とし、会計に納めます。ただし、幼児、小学生、中学生、高校生は無料とします。10 月~翌年3 月入会は同額2000 円、4~9 月入会は1000円とします。 第15条 本会の会計年度は毎年10 月1 [...]

世界一受けたい≪放射能≫の授業 in 山形 3月24日 25日

[ 2012年3月25日; 1:00 PM to 4:30 PM. ] 世界一受けたい≪放射能≫の授業 ~福島第一原発事故と被ばくについて 山形で気をつけることってあるのかな?~ 昨年3 月におきた福島第一原子力発電所の事故はいまだに収束の兆しがみえません。しかし、時とともに私たちの関心は薄れゆく傾向にあります。放射能はもうほんとうに大丈夫なのでしょうか? チェルノブイリ原発から400 ㎞も離れたベラルーシのブレスト州における小児甲状腺がんは事故後10 年でおよそ100 倍に急増し、今では大人の甲状腺がんが増加し続けています。また、本来封じ込められるべき放射性物質は、今や焼却灰や瓦礫や食品など、あらゆるルートを通じて全国に広がっています。子どもはとくに放射線に対する感受性が高く、今後は内部被ばくが深刻な問題となります。 放射能って何?被ばくって?何に気をつければいいの? 埼玉の公立中学校理科教諭で「内部被ばくを考える市民研究会」代表の川根眞也先生が、理科の授業のようにわかりやすく解説メールでのお申込みの場合は、件名を「川根先生講演会申込み」として、参加者全員のお名前(高校生以下は学年も)、お電話番号、メールアドレスを記載の上お申込み下さい。 資料準備の都合上、できるだけご予約ください。託児はありませんが、お子様連れ歓迎いたします。 ■参加費 大人1000円/中高生500円(資料代含む)  小学生以下無料 プロフィール埼玉市公立中学校、理科教諭。2011 年 3 月11 日から地震と原発事故のことを調べ、情報発信中。Facebook「福島第一原発を考えます」「放射能防御プロジェクト」に参加。埼玉県、東京都内で「福島第一原発事故と放射能~内部被ばくを避けるために~」講演会活動を開始。「内部被ばくを考える会」の発足に参加。同会「内部被ばくを考える市民研究会」代表 ≪山形会場≫3月24日(土) 午後1時~4時30分(12時30分開場)[遊学館]山形県生涯学習センター3階(山形市緑町1丁目2番36号)定員100名 ≪米沢会場≫3月25日(日)午後1時~4時30分(12時30分開場)すこやかセンター大会議室(米沢市西大通1-5-60 ℡0238-24-8181) 定員160名 ■お申込み/お問合せ 電話/090-3362-8064( 米沢担当 さいとう )    090-7320-2312( 山形担当 松木 ) メール/km229254@cc.mbn.or.jp メールでのお申込みの場合は、件名を「川根先生講演会申込み」として、参加者全員のお名前(高校生以下は学年も)、お電話番号、メールアドレスを記載の上お申込み下さい。資料準備の都合上、できるだけご予約ください。託児はありませんが、お子様連れ歓迎いたします。 主催:☆川根先生講演会in やまがた実行委員会☆   7 代先のこどもたちのために行動する会 ガイアネットワークやまがた   子どもたちの未来を守る会やまがた   NPOりとる福島

世界一受けたい≪放射能≫の授業 in 山形 3月24日 25日

[ 2012年3月24日; 1:00 PM to 4:30 PM. ] 世界一受けたい≪放射能≫の授業 ~福島第一原発事故と被ばくについて 山形で気をつけることってあるのかな?~ 昨年3 月におきた福島第一原子力発電所の事故はいまだに収束の兆しがみえません。しかし、時とともに私たちの関心は薄れゆく傾向にあります。放射能はもうほんとうに大丈夫なのでしょうか? チェルノブイリ原発から400 ㎞も離れたベラルーシのブレスト州における小児甲状腺がんは事故後10 年でおよそ100 倍に急増し、今では大人の甲状腺がんが増加し続けています。また、本来封じ込められるべき放射性物質は、今や焼却灰や瓦礫や食品など、あらゆるルートを通じて全国に広がっています。子どもはとくに放射線に対する感受性が高く、今後は内部被ばくが深刻な問題となります。 放射能って何?被ばくって?何に気をつければいいの? 埼玉の公立中学校理科教諭で「内部被ばくを考える市民研究会」代表の川根眞也先生が、理科の授業のようにわかりやすく解説メールでのお申込みの場合は、件名を「川根先生講演会申込み」として、参加者全員のお名前(高校生以下は学年も)、お電話番号、メールアドレスを記載の上お申込み下さい。 資料準備の都合上、できるだけご予約ください。託児はありませんが、お子様連れ歓迎いたします。 ■参加費 大人1000円/中高生500円(資料代含む)  小学生以下無料 プロフィール埼玉市公立中学校、理科教諭。2011 年 3 月11 日から地震と原発事故のことを調べ、情報発信中。Facebook「福島第一原発を考えます」「放射能防御プロジェクト」に参加。埼玉県、東京都内で「福島第一原発事故と放射能~内部被ばくを避けるために~」講演会活動を開始。「内部被ばくを考える会」の発足に参加。同会「内部被ばくを考える市民研究会」代表 ≪山形会場≫3月24日(土) 午後1時~4時30分(12時30分開場)[遊学館]山形県生涯学習センター3階(山形市緑町1丁目2番36号)定員100名 ≪米沢会場≫3月25日(日)午後1時~4時30分(12時30分開場)すこやかセンター大会議室(米沢市西大通1-5-60 ℡0238-24-8181) 定員160名 ■お申込み/お問合せ 電話/090-3362-8064( 米沢担当 さいとう )    090-7320-2312( 山形担当 松木 ) メール/km229254@cc.mbn.or.jp メールでのお申込みの場合は、件名を「川根先生講演会申込み」として、参加者全員のお名前(高校生以下は学年も)、お電話番号、メールアドレスを記載の上お申込み下さい。資料準備の都合上、できるだけご予約ください。託児はありませんが、お子様連れ歓迎いたします。 主催:☆川根先生講演会in やまがた実行委員会☆   7 代先のこどもたちのために行動する会 ガイアネットワークやまがた   子どもたちの未来を守る会やまがた   NPOりとる福島

内部被ばくを考える市民研究会2月例会 動画

内部被ばくを考える市民研究会2月例会 動画です。 IWJのみなさん、ありがとうございます。 2012年2月12日(日) 18:45~21:15 浦和コミュニティーセンター第14集会室 1.最新情報について 報告:川根眞也 ・崎山比早子論文「チェルノブイリ大惨事による健康影響の実相:二つの報告書から」 雑誌『科学』2011年11月号 ・竹野内真理寄稿「過小評価される低線量被曝のリスクー米国1万4000人過剰死と「ペトカウ効果」ー」週刊金曜日2012年1月27日号 ・チェルノブイリ影響研究 マーチン・トンデル博士「低線量・内部被ばく どう向き合う」東京新聞朝刊 2012年2月3日 ・内部被ばく減らす食事を チェルノブイリの経験から(ウクライナ放射線医学研究センター エフゲーニャ・ステパノワさん) 毎日新聞朝刊 2011年12月30日  ・1ミリシーベルト以上除染 環境省令を公布 東京新聞朝刊 2011年12月15日  ・文京区 柏での移動教室中止 東京新聞朝刊 2012年2月4日 ・放射能汚染の土 浄水場に保管施設 東京新聞朝刊 2012年2月7日 ・福島2号機 続く高温 注水を大幅増 保安規定違反 東京新聞朝刊 2012年2月7日 ・避難基準 年20ミリシーベルト「妥当」 政権判断 除染、子どもに配慮 朝日新聞朝刊 2011年12月16日  ・チェルノブイリの子ども 内部被ばくの危険今も 臓器からセシウム「福島は国際的調査を」(ロシア国立小児血液・腫瘍・免疫研究センター長 アレクセイ・ルミャンツェフ教授) 東京新聞 2011年11月23日 ・阿武隈沿いを歩く 福島を縦断 高村光太郎の詩にも登場 放射能汚染に募る不安 「智恵子」のふるさとは…農作物…子どもの健康は… 毎日新聞朝刊 2012年1月12日 2.日本列島上空に広がる放射能の雲 報告:川根眞也 3.焼却場に放射性セシウム除去フィルターを設置するべき 報告:川根眞也

高木仁三郎氏 プルトニウムの恐怖

高木仁三郎氏「プルトニウムの恐怖」岩波書店(108頁~111頁) プルトニウムは、この世で最も毒性の強い超猛毒の物質である。その原因は、放出するα線である。 α線の電離作用は貫通力が低く、皮膚をわずか40ミクロンも走れば止まってしまい、体外被ばくとしての影響力は少ない。ところが、逆にいえば、プルトニウムが体内にとりこまれると、そのとりこまれたプルトニウムのまわりのごくわずか0.1ミリグラムにも満たない部分に、大きなエネルギーをすべて与えることを意味するから、その破壊効果はきわめて大きくなる。 呼吸を通じて鼻(口)から吸収されると、気管や肺の繊毛に沈着し、長く留まって組織を被爆する。 最も大きな問題は、肺を構成する細胞の核に存在する遺伝子を、そのα線の電離作用によって傷をつけることである。遺伝子は細胞の再生(代謝)を司っているから、傷ついた遺伝子によって誤った情報が伝えられ、増幅されるとガンを発生せる。 いっぽう消化器系を通してとりこまれたプルトニウムは胃腸壁を通して吸収されやすく、吸収されたプルトニウムは主として骨に集まりやすい。これは骨のガン、とくに白血病の原因となる。もちろん、とりこまれた部位に応じて各種のガンを誘発しうるが、肺がんと白血病が、プルトニウムの最も恐ろしい影響である。 ロッキー・フラッツ兵器工場によるプルトニウム汚染と健康被害  同書P.120~122 アメリカのロッキー・フラッツ平原にある、ダウケミカル社の工場は、1955年から一貫して核兵器用のプルトニウムを作ってきた。ロッキー・フラッツ工場の歴史は、プルトニウム放出の歴史だった。火災や敷地内の貯蔵中の廃液の漏れ出しなどの事故があり、また、日常的に放出されていたことによって、合計100gに近いプルトニウムが環境中に漏れ出したと推定されている。プルトニウムの1人あたりの許容量は4000万分の1g。つまり、40億人分の許容量のプルトニウムに当たる。  その汚染は、工場の風下方向に何kmにも広がり、他の土地の何十倍もの汚染が観測された。土地の汚染は砂ぼこりとなった酸化プルトニウム粒子を舞い立たせ、空気汚染をもたらした。  1970年代、コロラド州のジェファーソン郡保健局の医師ジョンソンは、住民たちの異常に気がついた。記録を集め始めた彼のファイルに、ガン死増加のデータが次第に蓄積され始めていた。  彼は汚染地域を、地表地域を、地表土のプルトニウム汚染度に従って、3つに分けた。地域Ⅰはプルトニウム濃度が1850-29.6ベクレル/m2の地域(人口約15万人)、地域Ⅱは29.6-1.4ベクレル/m2の地域(人口約19万人)、地域Ⅲは1.4-0.37ベクレル/m2の地域(人口約25万人)。そして、同じデンバー地区内にある、汚染が0.37ベクレル/m2以下の地域Ⅳ(人口約42万人)と比較した。  1969、1970、1971の3年間、すべてのガンを合計した発ガン率をみると、地域Ⅳを対照とした場合、地域Ⅰ、Ⅱ、Ⅲに住む白人男性の発ガン率を見ると、それぞれ24%、15%、8%高かった。女性では、同じ地域について、それぞれ10%、5%、4%高いという値が得られた。地域Ⅳは、州全体の発ガン率と統計的に有意の差がなかった。  個別のガンの種類別にみると、肺・気管支ガン、白血病、リンパ腫、骨髄腫、睾丸・卵巣ガン、消化器ガンなど、ほとんどすべてのガンの発生率の増加が認められた。1969年―1971年の3年間で、地域Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの人口に「統計的に予測されるガン」のケースは5747件であるのに対して、実際には6248件が観測され、501の「過剰のガン」があったと推測された。そのうち、とくに罹患者が多く顕著なのは、肺ガン(過剰数121、24%増)、直腸および結腸ガン(過剰数141、22%増)、などであった。  この傾向は、その後も引き続き観測され、1975年の調査でも、白血病や肺ガンの死亡率の異常が確認されている。 核燃料施設の立地評価上必要なプルトニウムに関するめやす線量について               昭和58年5月26日  原子力安全委員会決定 原子力安全委員会資料より 「 ロッキーフラッツ火災事故被ばく者」 1965年10月15日、米国コロラド州ロッキーフラッツのプルトニウム製造工場のグローブボックス内で事故が起こった。金属プルトニウム取扱中の火災によって生じた酸化プルトニウムエアロゾルを吸入被ばくし、25 名にICRPPublication 2で示された最大許容身体負荷量を超えるプルトニウムの肺沈着9を生じた。最大のものはこの最大許容身体負荷量の17倍であった。1974年までは、全員について全く異常は報告されていない。被ばくからまだ時間がそれほどたっていないので、発ガンが見られないのは潜伏期のうちであると主張する人もある。本事故の被ばく者は酸化プルトニウムの吸入被ばくで、しかも粒子径も事故時に測定されているので、線量-効果関係を知るうえできわめて重要な情報を今後の追跡調査によってもたらすであろう。(注:同じ事件を原子力安全委員会が評価するとこうなります。 -川根眞也コメント)

放射線被曝の影響について(沢田昭二)

放射線被曝の影響について(沢田昭二) 日本科学者会議ウェブサイト 放射線被曝問題について(科学者の眼) 2011/03/24(Thu) 急性放射線障害と晩発性障害、確定的影響と確率的影響  急性放射線障害と晩発性障害は、障害の発症時期による表現であり、一般的に急性症状は被曝して1、2週間後程度から数ヶ月以内に発症するもので、さらにやや遅れて発症する亜急性などもあります。晩発性障害は数年以後に発症するものです。また、一定線量の被曝をすれば誰でも必ず発症する症状を「確定的」と言う一方、被曝しても必ずしも発症しないが、発症率が被曝線量とともに増加するという場合に「確率的」といいます。一般的に急性症状は確定的に発症し、癌などの晩発性障害は確率的に発症しますが、白内障のように、どちらに属するかを議論している障害もあります。 確定的影響も、放射線感受性には大きな個人差があります。動物実験でも確かめられ、ゼロに近い極低線量被曝では修正が必要ですが、個人差は体重や身長の分布のように正規分布によって表されます。放射線影響が専門の研究者でも理解がまだ不十分な人が多い現状です。私が裁判の意見書で正規分布を使うと、確定的影響を確率的影響と誤解していると反論の意見書を提出し、今回の原発事故でTV などに出てくる著名な研究者が意見書の共著者として名を連ねていることは驚きです。 確定的影響では、特定の個人をとってみて、被曝線量が増加して、ある線量に達すると必ず症状が現れますが、発症する線量に個人差があります。確定的影響にはかつて「しきい値線量」があり、この線量以下では確定的症状は発症しないと考えられていました。しかし、この「しきい値線量」が分布していることがわかり、症状の発症率が5%あるいは10%となる線量を「しきい値線量」とすることもあります。ところが、私の意見書に反論した原発事故でTV などに出てくる研究者は、この線量以下では健康影響は全くないと述べていますが、放射線感受性が分布しているために、僅かではあるが発症する人がいることを理解しようとしていません。 脱毛発症率と被曝線量の関係   典型的な急性症状である脱毛の発症の被曝線量との関係を、広島と長崎にトルーマン大統領の指示で設立された原爆傷害調査委員会(Atomic Bomb Casualty Commission,ABCC)が1950 年頃に数万人規模の被爆者を調査して脱毛発症率を調べた結果に基づいて求めると以下のようになります。半致死線量の4 シーベルト以上の被爆者は1950 年まで生き残った人が少ないので、ABCC の調査結果には高線量の領域で問題があるので、3 シーベルト以下の発症率から正規分布を求めました。正規分布の期待値、すなわち50%の人が発症する被曝線量は2.75 シーベルト、発症する線量のばらつきを表す標準偏差は0.79 シーベルトとなりました。この正規分布をN(2.75 Sv, 0.79 Sv)と表します。  この正規分布では、低線量の1 シーベルトで脱毛を発症する人は1.37%、2 シーベルトで17.2%、3 シーベルトで62.3%、5シーベルトで99.8%の発症と100%発症に近づきます。この正規分布では0 シーベルトで発症率は厳密に0 にならないので、0 に近い極低線量では修正を要します。被爆者の調査からも、一般的にも極低線量被曝の影響を引出すことは難しいので、正規分布にもっともらしい修正を行って推定すると、0.3 シーベルト、すなわち、300 ミリシーベルトでは0.03%~0.07%、すなわち1 万人が被曝して3 人ないし7 人の人が発症することになります。しかし、これほどのまれな発症は発見が難しくなると考えられますので、福島原発事故による被曝影響の検出は、白血球減少症のように発症の検出をしやすいもので早期発見に努めるべきだと思います。 外部被曝と内部被曝  もう一つの問題は、外部被曝と内部被曝とでは症状発症に至る機序がまったく異なることを無視した説明です。野菜に付着したり、水に含まれた放射性物質を体内に摂取した場合の内部被曝の影響を、CT やX 線を浴びた被曝と比較する説明が行われていますが、体内に摂取した放射性物質が主に影響を与えるベータ線とX 線とはまったく異なる影響を与えることを無視した乱暴な説明です。X 線やガンマ線は透過力が強く、エネルギーにもよりますが、人体を通り抜けるくらいの透過力です。ところがベータ線は体内では数センチメートルでエネルギーを失ってストップします。この違いは、放射線が伝搬する時に通過物質の分子や原子の電子にエネルギーを与え、その電子が原子や分子から飛び出す「電離作用」を疎らに行うか、密に行うかの電離密度の違いによります。 於保源作医師の広島被爆者の急性症状発症率調査では、原爆の初期放射線による外部被曝が主要な影響を与えた近距離では、下痢発症率は、脱毛や紫斑に比べてかなり小さいのに対し、初期放射線が到達しないで放射性降下物による内部被曝が主要な被曝を与える遠距離被爆者の間では脱毛や紫斑の数倍の発症率となっています。この下痢の発症率は、初期放射線による下痢発症率は脱毛に比べて高線量の被曝領域で大きくなる半発症線量の大きい正規分布 N(3.03 Sv, 0.87 Sv) を用い、放射性降下物による被曝の下痢の発症の場合は脱毛に比べて小さい被曝線量から発症率が大きくなる半発症線量の小さい正規分布 N(1.98 Sv, 0.57 Sv) を用いると、脱毛、紫斑、下痢という異なる急性症状の発症率を共通した初期放射線と放射性降下物による被曝線量によって説明できます。このことは外部被曝と内部被曝による下痢の発症の機序の違いによって説明できます。 放射線による下痢の発症は薄い腸壁の損傷によります。外部被曝の場合には透過力の強いガンマ線だけが腸壁に到達できます。しかし、到達したガンマ線は薄い腸壁にまばらな電離作用を行って通過するので、かなりの高線量のガンマ線でなければ腸壁は傷害を受けないので下痢は始まらない。これに対し、放射性物質を飲食で取込むと、腸壁に放射性微粒子が付着して、主にベータ線によって腸壁に密度の高い電離作用をおこなって腸壁に傷害を与えて下痢を発症させます。このように外部被曝と内部被曝では、下痢だけでなく、発症の機序は一般的に異なるので安易な比較は許されない。 晩発的障害   癌あるいは悪性新生物などの晩発性障害の大部分は確率的影響です。しかし、一般に晩発性障害の原因には、放射線被曝以外にも様々な原因があるので、障害の起因性を急性症状のように放射線被曝であると特定することは困難で、全く放射線被曝をしていない人々の集団の発症率と比較して被ばく影響を求めることになります。特定個人の晩発性障害の放射線起因性を推定しようとすれば、その個人の被曝する前後の健康状態の変化を含め、過去からのさまざまな健康状態や他の疾病の経緯を総合して判定することになります。  被曝線量と晩発性障害の発症との関係を、具体的に広島大学原爆放射線医科学研究所の広島県居住の被爆者の悪性新生物による死亡率を広島県民と比較した論文「昭和43~47 年における広島県内居住被爆者の死因別死亡統計」(広大原医研年報22 号;235-255,1981 )から、直爆被爆者の悪性新生物による1年間死亡率を用いて求めます。この論文の、直 爆1 km 以内、1 km~1.5 km、1.5 km~2 km、2 km~6 km の各区分と被曝していない広島県民の悪性新生物による1 年間の死亡率は、それぞれ [...]

核実験のモルモットーオーストラリアで何が行われたか?

オーストラリアにおける核兵器実験―最近の展開の概論                       オーストラリア平和委員会    フィリップ・ホワイト                     原水爆禁止2001年世界大会 国際会議 より   1952年から1957年まで、イギリスとオーストラリア両国政府は、西オーストラリアのモンテベロ諸島と、オーストラリアの中南部の砂漠地帯のエミューとマラリンガで、協力して核兵器実験をおこないました。この期間中に合計12回の実験がおこなわれました。1985年、王立委員会は、実験に関して厳しい報告を提出しました。報告によると、実験によってアボリジニ(先住民)、軍人以外に、民間人も被ばくしたとされています。この調査の後、実験がおこなわれた地域一帯の汚染除去命令が出されましたが、この汚染除去は失敗だったと言われています。最近、マラリンガに関連する問題をメディアが取り上げ、より恐ろしい詳細が明らかになりました。私は、最近の新聞記事で報道された重要な点について話します。  1. 失敗した汚染除去   マラリンガ=チュールッチャ先住民との取決めが破られたのは、核実験から生じたプルトニウムに汚染された破片を貯蔵するため、核廃棄物をガラス化して固定することに失敗したからです。ガラス化固定をあきらめるという決定は、1999年に、マラリンガでの準地表爆発の後に下されました。穴は放射性廃棄物の貯蔵には全く適さない地質の土地に掘られました。廃棄物は、地表からわずか3メートル下に埋められましたが、プルトニウム固定の永久的な貯蔵技術が開発されるまで、穴をこれよりかなり深くまで掘り下げ、コンクリートで固めるべきでした。  2. 核のモルモット   核実験、特にマラリンガの実験では、軍人と民間人の両方がモルモットのように人体実験に使用されたと長いこと言われてきました。歴代政府はこれらの人々への補償を拒否してきました。その後、推定6,000人の軍人が亡くなりました。 (a)マラリンガ  マラリンガを基地とするオーストラリア、イギリス、ニュージーランドの兵士は、爆心から7.2キロの地点に集合を命じられました。彼らは、両手で目を覆い、スピーカーから聞こえるカウントダウンを5分間聞いていました。士官たちは、兵士たちに、カウントダウンが終わって2秒してから、振り返って爆発を見るよう命じました。 * 兵士たちは、実験から24時間以内にレッカー車を放射線汚染地域に走らせて、爆発効果を試すためにそこにおかれていた車両を引上げるように命じられました。時には、彼らは白い放射線防護服を着用し、防護マスクをつけることもありました。また、カーキ色の軍服だけを着るようにという指示を受けることもありました。その後、彼らは高水圧ホースで汚染された車両を洗い、大量の汚染土壌を除去しました。兵士たちは汚染地域の出入りのたびに、あるいは車両を洗ったり、解体するたびに、血液を採取されました。彼らの身体や身につけていた衣服はガイガーカウンターで放射線量を測定されました。* イギリス兵士は、様々な素材の衣服の放射線にたいする防御性を調べるために使用されました。* オーストラリア政府は放射線効果を調べるために、385人の兵士を塹壕に入らせて実験するという計画をたてました。しかし、この計画は、1958年10月、イギリス、アメリカ、ソ連の政府が、全ての核実験にたいする一時的モラトリアムに合意したため、流れてしまいました。* 放射能を帯びた土埃のなかで転がることを強制された兵士もありました。 (b)モンテベロ  モンテベロ諸島で行なわれた核実験では、死の灰が降った地帯に派遣された水兵が、放射線被ばく後かなりたってから病気にかかる可能性があることを、イギリス海軍が知っていたことを示す極秘文書が見つかりました。水兵を派遣した目的は、放射線の許容量を特定することでした。 (c)障害者を使った実験  1950年代には、マラリンガでのイギリスの核実験では、イギリスから重度障害者が人体実験用に送られたと言われています。これら身体障害者や精神障害者は、核爆発の放射性降下物で被ばくして死亡したと推定されています。 (d)死産児の使用  オーストラリア放射線防護・核安全局は、オーストラリアの死産児から採取した骨が、両親の承諾を取らずに、放射性降下物の科学実験に使用されたことを確認しました。理事は、オーストラリアは赤ん坊や老人の骨サンプルを、放射性降下物の試験のためにアメリカやイギリスに送った。同局は、サンプルはオーストラリアで火葬され、灰はイギリスとアメリカに送られて、ストロンチウム90の測定が行なわれたと主張しています。 1955年、シカゴ大学のウィラード・リビー博士は、原爆実験の降下物に関する実験用に、多くの死体、特に生れて直ぐに死んだ死産児を要求しました。そのため、オーストラリア、イギリス、カナダ、香港、アメリカ、南米の病院から、両親の承諾も得ずに、死体6000体が持ち出されました。   3. 先住民   核実験はアボリジニが周辺に住んでいる場所で行われました。多くの先住民は、一帯に広がった「黒い霧」が原因で、深刻な健康被害を受け、彼らの土地は、残留放射能のため立ち入ることができなくなりました。最近のある新聞記事によれば、アボリジニが、実験直前に実験場にあるコンクリート壕内でお酒を飲んでいたことを取り上げています。彼らは兵士に見つかり、兵士は上官にそれを伝えましたが、上官は「気にするな。心配することはない。このことは黙っていろ」と言いました。  4. 反応と事実確認 A)マラリンガ汚染除去オーストラリア連邦政府の核技術顧問アラン・パーキンソンは、マラリンガにおける放射性物質の廃棄に関する公的な調査を要求しました。 B)軍人を使用した人体実験1)被爆兵士の最小限の補償要求は、公立および私立の病院での医療費を無料にする退役軍人省発行の「ゴールド・カード」です。2)王立委員会に提出されていない文書の捜索は続いています。3)退役軍人担当大臣は、大規模な健康調査実施の先駆けとして被爆兵士の名簿を公表しました。4)イギリス政府は、以前認めた以上の事実を認めざるをえなくなりました。つまり、放射性降下物がふった地域内における軍服の防護性を調べるために、兵士は、合意の上で、様々な征服を身に付けて、低レベル汚染地域に輸送された、あるいは歩いて行かされたことを認めたのです。 C)死産児州政府は、核実験にオーストラリアの死産児が使用されたという訴えに関する調査を開始しました。  結論   イギリスとオーストラリア両国政府は、核実験計画で人間をモルモットのように使用しました。その後、彼らはこの事実を一貫して隠蔽し、補償を求める被害者の正当な補償請求を妨害してきました。しかし、この問題はそう簡単にはかたづきません。これは、どこでも同じです。

国際放射線防護委員会(ICRP)の一般人の被ばく許容線量 1ミリシーベルト(mSv)を守るためには[埼玉県版]

国際放射線防護委員会(ICRP)の一般人の被ばく許容線量 1ミリシーベルト(mSv)を守るためには[埼玉県版] 外部被ばく線量+内部被ばく線量=1ミリシーベルト(mSv)以下です かつ、国際放射線防護委員会(ICRP)の試算では、外部被ばく:内部被ばく=1:4です。つまり、外部被ばく線量が0.2ミリシーベルト(mSv)以下。内部被ばく線量が0.8ミリシーベルト(mSv)以下です。 外部被ばく線量の計算 現在の空間線量の上限をXとします。 外部被ばくによる空間線量={現在の空間線量X―自然放射線(バックグラウンド)}                   ×24×365です。ちなみに、国際放射線防護委員会(ICRP)は、鉄筋コンクリートの屋内に入ると、屋外の40%の空間放射線量になると試算しています。しかし、ご自分で測っている方はわかるように、屋内と屋外との放射線量は今は一緒です。40%に減ることはありません。なので屋内と屋外を区別しないで計算すべきです。※1 文科省の環境放射能水準調査結果によれば、埼玉県での過去の平常値の範囲は 0.031~0.060 マイクロシーベルト/時です。これを自然放射線(バックグラウンド)と言っています。しかし、この0.060は非常に高い値です。これはチェルノブイリ事故の際の空間放射線量である疑いが出てきました。※2文科省が放射線量計「はかるくん」を全国に貸し出し、1990~1998年までの9年間の平均の放射線量を出しています。それによると、9年間の平均は埼玉県で、0.036マイクロシーベルト/時(9年間の平均 埼玉県)※3また、福島第一原発からの大量の放射性物質が飛来する直前の3月12日の埼玉県環境放射能モニタリングポストの値は、1日を通して以下のようでした。0.033~0.034 マイクロシーベルト/時※4この※2と※3の値から、0.036を自然放射線(バックグラウンド)と仮定します。    自然放射線以外の分で外部被曝として浴びる限度が0.2ミリシーベルト(mSv)ですから、これを1時間あたりに直すと  0.2ミリシーベルト(mSv)÷24÷365=200マイクロシーベルト(μSv)÷24÷365=0.0228マイクロシーベルト/時(μSv/h)つまり、自然放射線(バックグラウンド)+福島第一原発から出た放射線による外部被曝=0.036マイクロシーベルト/時 + 0.0228マイクロシーベルト/時=0.0588マイクロシーベルト/時(μSv/h) 国際放射線防護委員会(ICRP)の一般人の被ばく許容線量1ミリシーベルト(mSv)をめざすということは、          空間放射線量 0.0588 マイクロシーベルト/時(μSv/h)以下をめざすということです。  内部被ばくをベクレル/kgから、ミリシーベルト(mSv)に換算するのはあまり意味がありません。アルファ線を出す放射性物質(プルトニウムやウラン)を微量吸っただけで白血病などにかかるからです。しかし、飲料水、食べ物による被ばくはできるだけ避けなくてはなりません。次ページ以降にドイツ放射線防護協会の「日本における放射線リスク最小化のための提言」を紹介します。 日本における放射線リスク最小化のための提言                                ドイツ放射線防護協会                                2011 年3 月20 日  ドイツ放射線防護協会と情報サービス放射線テレックスは、福島原発事故の発生後の日本において、放射線核種を含む食物の摂取による被ばくの危険性を最小限に抑えるため、チェルノブイリ原発事故の経験をもとに下記の考察・算定を行い、以下の提言を行う。 1.放射性ヨウ素が現在多く検出されているため、日本国内に居住する者は当面、汚染の可能性のある、サラダ菜、葉物野菜、薬草・山菜類の摂取は断念することが推奨される。 2.評価の根拠に不確実性があるため、乳児、子ども、青少年に対しては、1kgあたり4 ベクレル以上のセシウム137 を含む飲食物を与えないよう推奨されるべきである。成人は、1kg あたり8Bq 以上のセシウム137 を含む飲食物を摂取しないことが推奨される。 3.日本での飲食物の管理および測定結果の公開のためには、市民団体および基金は、独立した放射線測定所を設けることが有益である。ヨーロッパでは、日本におけるそのようなイニシアチブをどのように支援できるか、検討すべきであろう。 ≪考察と算定≫ 以下の算定は、現行のドイツ放射線防護令の規定に基づいている。飲食物を通じた放射性物質の摂取は、原子力災害後、長期間にわたり、身体にもっとも深刻 な影響を与え続ける経路となる。日本では、ほうれん草1kg あたり54,000ベクレル(Bq) のヨウ素131 が検出されたが、こうしたほうれん草を100g(0.1 ㎏)摂取しただけで、甲状腺の器官線量は次のとおりとなる。乳児(1 歳未満)    :甲状腺線量20 ミリシーベルト(mSv)幼児(1~2 歳未満)   :甲状腺線量19.4ミリシーベルト(mSv)子ども(2~7 歳未満)  :甲状腺線量11.3ミリシーベルト(mSv)子ども(7~12 歳未満)  :甲状腺線量5.4ミリシーベルト(mSv)青少年(12~17 歳未満) :甲状腺線量3.7ミリシーベルト(mSv)大人(17 歳以上)   :甲状腺線量2.3ミリシーベルト(mSv)2001 年のドイツ放射線防護令第47 条によれば、原子力発電所通常稼働時の甲状腺器官線量の限界値は年間0.9ミリシーベルト(mSv)であるが、上に述べたような日本のほうれん草をわずか100g 摂取するだけで、すでに何倍もこの限界値を超えることになる。原発事故の場合には、同第49 条によれば、甲状腺線量は150ミリシーベルト(mSv) まで許容されるが、これはいわゆる実効線量7.5ミリシーベルト(mSv) に相当する。それゆえ日本国内居住者は、当面、汚染の可能性のあるサラダ菜、葉物野菜、薬草・山菜類の摂取を断念することが推奨される。ヨウ素131 の半減期は8.06 日である。したがって、福島原発の燃焼と放射性物質の環境への放出が止まった後も、ヨウ素131 が当初の量の1%以下にまで低減するにはあと7 半減期、つまり2 ヶ月弱かかることになる。54,000Bq のヨウ素131 は、2 ヵ月弱後なお約422ベクレル(Bq) 残存しており、およそ16 半減期、つまり4.3 ヶ月(129 日)後に,ようやく1ベクレル(Bq) 以下にまで低減する。≪長期間残存する放射性核種≫長期的に特に注意を要するのは、セシウム134(半減期2.06 年)、セシウム137(半減期30.2 年)、ストロンチウム90(半減期28.9 年)、プルトニウム239(半減期2 万4,400 年)といった、長期間残存する放射性物質である。通常、2 年間の燃焼期間の後、長期間残存する放射性物質の燃料棒内の割合は、セシウム137:セシウム134:ストロンチウム90:プルトニウム239=100:25:75:0.5である。しかしチェルノブイリの放射性降下物では、セシウム137 の割合がセシウム134 の2 倍にのぼるのが特徴的であった。これまでに公表された日本の測定結果によれば、放射性降下物中のセシウム137 とセシウム134 [...]

樋口健二講演会 in さいたま市 3月4日(日)

[ 2012年3月4日; 1:30 PM to 4:30 PM. ] 樋口健二さいたま講演会 「3.11から1年、絶対に原発を稼働させてはいけないこれだけ危険な現実」 2012年3月4日(日) 13:30~16:30 参加費 500円(高校生以下は無料) さいたま市与野本町コミュニティセンター多目的ホール(大) さいたま市中央区本町東3-5-43 JR埼京線与野本町駅西口徒歩3分  Tel 048-853-7232 ●主旨甚大な被害を生み出した福島第一原発事故から3月で1年目を迎えようとしています。まだ事故究明もされず、放射能も出続けています。チェルノブイリ原発事故と同等かそれ以上の放射能汚染が起きているのに、福島では年間20ミリシーベルトが避難基準となり、避難したくてもできない人びとがたくさんおられます。親たちは子どもたちの内部被曝を心配し、不安な日々を過ごしているというのが1年たったリアルな現実です。  また、放射能汚染は福島にとどまらず、首都圏でも高い線量が測定される場所があります。汚染した食材などが市場に流通しているため、首都圏で暮らす私たちも被ばく者になっています。  こんな状況のなか、4月にはすべての原発が定期検査で止まろうとしているのに、原発を再稼働しようという動きがあります。  そこで、二度と原発事故を起こさせない、稼働させない、海外に売らせない、そのための認識や知識を深めていくために、埼玉や東京で活動する市民団体が協力し合って集会を開催することにしました。  みなさまのご来場をお待ちしています。 ●講演内容: 特別報告:めざせ、学校給食0ベクレル~私たちのすぐ身近に ある放射能汚染と被曝について知ろう。 (内部被ばくを考える市民研究会/川根眞也氏) ・さいたま市での事故後の状況(測定始めたこと・その時学校での対応) ・内部被ばくの危険性 ・市民による測定とその意味など 1部:取材を通してみた福島の現実 ・昨年の福島取材の報告と現状。・福島の避難区域や被曝の基準値について ・福島の農業について 2部:原発被曝労働者の危険な労働実態と健康被害の現実。 ・作業員は事故が起きなくても毎日被曝しているという事実 ・被曝労働者がどれだけ苦しんで亡くなっていったかということ ・いまも変わらない原発労働のしくみ 3部:アジアや海 外に絶対に原発を輸出させてはいけない理由 ・アジアの原発労働現場でも悲惨な労働と被曝実態があり、多くの労働者が亡くなってきた。 ・ウランなどの採掘現場での労働者の被曝や周辺住民・ 子どもたちへの被曝実態。 ・こんなに危険な原発はつくらない、売らない、稼働させない。 4部:質疑応答  ●講演者プロフィール 樋口健二(ひぐち・けんじ) 1937年長野県生まれ。報道写真家。日本写真芸術専門学校副校長。日本写真家協会会員、世界核写真家ギルド会員。四日市公害をはじめとする公害問題や原子力発電所における被曝労働等の取材を敢行。報道写真家として原子炉内の撮影は世界的スクープとして、海外でも高い評価を受けている原発取材の第一人者。2001年核のない未来賞受賞。著書に『闇に消される原発被曝者』(八月書館)、『これが原発だ カメラがとらえた被曝者』(岩波ジュニア新書)『原発崩壊ー樋口健二写真集』(合同出版)ほか多数。 川根眞也(かわね・しんや) 1962年生まれ。埼玉県公立中学校の理科教員。2011年3月11日から、地震と原発事故のことを調べ発信してきた、Facebook「福島第一原発を考えます」や「放射能防御プロジェクト」に参加する。埼玉県、東京都内で「福島第一原発事故と放射能~内部被ばくを避けるために~」講演会活動を開始。「内部被ばくを考える会」の発足に参加。同会代表。 ●共催 内部被ばくを考える市民研究会:048-255-6106(川根)/(ウェブマガジン)のたる:090-5548-4296(宮沢)/週刊金曜日川越・ふじみ野読者会:090-1702-8944(白田)/週刊金曜日読者会・浦和:090-3087-4558(江上)/市民じゃーなる:048-834-1232(長内)/東村山で放射能汚染問題と避難者と福島のことを考える会:090-9963-5238(八尾) ●協賛 週刊金曜日 樋口健二ちらし さいたま市 20120304

川根眞也先生による 小学生のためのほうしゃのうの授業 in 高崎市 3月27日(火)

[ 2012年3月27日; 2:00 PM to 3:30 PM. ]  親子で学ぼう   川根眞也先生による 小学生のためのほうしゃのうの授業 ✿自分をまもるために知っておきたいこと✿ 福島の原発事故から1年がたちました。『ほうしゃのう』は、私達の身の回りからもうなくなってしまったのでしょうか?『ほうしゃのう』って何なんだろう?今、何に気をつければいいの?そんなみんなの声に、埼玉県で中学校の理科の先生をされている川根先生が『ほうしゃのう』についてわかりやすくお話してくださいます。 保護者の皆様へ 群馬県は福島県に次ぐ面積の県土が放射能に汚染されてしまいました。 今尚、福島第一原発事故の収束の兆しが見えない中、子どもたちを守り、 また子どもたちには、自分で自分を守り、未来を切り開く知恵を与えてやる事が私達大人 の役目ではないでしょうか? 川根先生は原発事故直後から放射線量測定をし、子どもたちを被ばくさせてはいけないと 校長先生に直談判をされた熱血先生です。 日時:3月27日(火)14:00~15:30(開場13:30) 場所:高崎市総合福祉センター たまごホール 参加費:大人500円(資料代として)   子ども学生無料 申し込み先 代表者のお名前・人数・連絡先を明記してお申し込みください。 メール:ohanasikai_takasaki@yahoo.co.jp 電話:080-1950-8141(滝田) ※資料準備の都合上、出来るだけご予約下さい。  当日参加も可能ですが、資料は予約された方優先となります。  主催:高崎の子どもたちを放射能から守る会 

Copyright © 内部被ばくを考える市民研究会 All Rights Reserved.
Powerd by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.