樋口健二さいたま講演会

「3.11から1年、絶対に原発を稼働させてはいけないこれだけ危険な現実」

2012年3月4日(日) 13:30~16:30

参加費 500円(高校生以下は無料)

さいたま市与野本町コミュニティセンター多目的ホール(大)

さいたま市中央区本町東3-5-43

JR埼京線与野本町駅西口徒歩3分 

Tel 048-853-7232

●主旨
甚大な被害を生み出した福島第一原発事故から3月で1年目を迎えようとしています。まだ事故究明もされず、放射能も出続けています。チェルノブイリ原発事故と同等かそれ以上の放射能汚染が起きているのに、福島では年間20ミリシーベルトが避難基準となり、避難したくてもできない人びとがたくさんおられます。親たちは子どもたちの内部被曝を心配し、不安な日々を過ごしているというのが1年たったリアルな現実です。

 また、放射能汚染は福島にとどまらず、首都圏でも高い線量が測定される場所があります。汚染した食材などが市場に流通しているため、首都圏で暮らす私たちも被ばく者になっています。

 こんな状況のなか、4月にはすべての原発が定期検査で止まろうとしているのに、原発を再稼働しようという動きがあります。

 そこで、二度と原発事故を起こさせない、稼働させない、海外に売らせない、そのための認識や知識を深めていくために、埼玉や東京で活動する市民団体が協力し合って集会を開催することにしました。

 みなさまのご来場をお待ちしています。

●講演内容:

特別報告:めざせ、学校給食0ベクレル~私たちのすぐ身近に

ある放射能汚染と被曝について知ろう。

(内部被ばくを考える市民研究会/川根眞也氏)

・さいたま市での事故後の状況(測定始めたこと・その時学校での対応)

・内部被ばくの危険性 ・市民による測定とその意味など

1部:取材を通してみた福島の現実

・昨年の福島取材の報告と現状。・福島の避難区域や被曝の基準値について

・福島の農業について

2部:原発被曝労働者の危険な労働実態と健康被害の現実。

・作業員は事故が起きなくても毎日被曝しているという事実

・被曝労働者がどれだけ苦しんで亡くなっていったかということ

・いまも変わらない原発労働のしくみ

3部:アジアや海 外に絶対に原発を輸出させてはいけない理由

・アジアの原発労働現場でも悲惨な労働と被曝実態があり、多くの労働者が亡くなってきた。

・ウランなどの採掘現場での労働者の被曝や周辺住民・ 子どもたちへの被曝実態。

・こんなに危険な原発はつくらない、売らない、稼働させない。

4部:質疑応答 

●講演者プロフィール

樋口健二(ひぐち・けんじ)

1937年長野県生まれ。報道写真家。日本写真芸術専門学校副校長。日本写真家協会会員、世界核写真家ギルド会員。四日市公害をはじめとする公害問題や原子力発電所における被曝労働等の取材を敢行。報道写真家として原子炉内の撮影は世界的スクープとして、海外でも高い評価を受けている原発取材の第一人者。2001年核のない未来賞受賞。著書に『闇に消される原発被曝者』(八月書館)、『これが原発だ カメラがとらえた被曝者』(岩波ジュニア新書)『原発崩壊ー樋口健二写真集』(合同出版)ほか多数。

川根眞也(かわね・しんや)

1962年生まれ。埼玉県公立中学校の理科教員。2011年3月11日から、地震と原発事故のことを調べ発信してきた、Facebook「福島第一原発を考えます」や「放射能防御プロジェクト」に参加する。埼玉県、東京都内で「福島第一原発事故と放射能~内部被ばくを避けるために~」講演会活動を開始。「内部被ばくを考える会」の発足に参加。同会代表。

●共催 内部被ばくを考える市民研究会:048-255-6106(川根)/(ウェブマガジン)のたる:090-5548-4296(宮沢)/週刊金曜日川越・ふじみ野読者会:090-1702-8944(白田)/週刊金曜日読者会・浦和:090-3087-4558(江上)/市民じゃーなる:048-834-1232(長内)/東村山で放射能汚染問題と避難者と福島のことを考える会:090-9963-5238(八尾) ●協賛 週刊金曜日

樋口健二ちらし さいたま市 20120304