内部被ばくについて、自主的に学習し、周りの方々に広めていくための会
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2013年10月

福島県南相馬市旧太田村2013度産米 180ベクレル/kg 20131220

今年度産米で初の基準超え  (南相馬市旧太田村産120ベクレル/kg)   県産のコメの放射性物質の検査を行う「全袋検査」で、南相馬市の一部の農家が収穫したコメから、国の基準を超える放射性物質が検出されました。  ことし収穫したコメで基準超えが出るのは初めてで、市は、これらのコメを市場に出回らないようにし、処分するとしています。 福島県の発表によりますと、国の基準を超える放射性物質が検出されたのは、南相馬市旧太田村の農家で収獲されたコメの袋です。 「全袋検査」で今月3日、基準を超えるコメ袋が44袋みつかったため、県が精密検査をしたところ、このうちの2袋から、国の基準を20ベクレル上回る、1キログラムあたり120ベクレルの放射性セシウムが検出されたということです。 ことし収穫されたコメで国の基準を超えたのは初めてで、市は、これらのコメ袋を市場に流通しないよう隔離し、処分するとしています。 南相馬市ではことし、3年ぶりに試験的な作付けが再開され、県によりますと、この農家は、水田に放射性物質の吸収を抑える肥料をまく対策を行っていましたが、市が行う除染は終わっていなかったということです。 一方、このほかの農家については、生産計画を調査し、出荷するすべてのコメの全袋検査を行っているとして、福島県は、全袋検査を通れば出荷を認めるとしています。県水田稲作課の井上久雄課長は、「1袋も基準超えを出さないよう、対策を進めてきたが残念だ。出荷されるコメはすべて検査を通っているので、消費者には理解してもらいたい」と話しています。     2013年10月08日 19時53分NHKニュース 福島県のニュース ※ 編集者注(南相馬市旧太田村産産120ベクレル/kg)の見出しは川根が付け加えました。これ以外はNHKニュースの原文のままです。 25年産米初の基準超  県は8日、平成25年産米の全袋検査で、南相馬市旧太田村の農家が生産したひとめぼれの玄米2袋から、食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える120ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。県産米の基準値超えは今年初めて。旧太田村で生産されたコメは管理計画に基づき作付けされ、全袋検査を受けており、流通することはない。   栽培していた水田は、東京電力福島第一原発から20~30キロ圏。3日に収穫した52袋(1袋30キロ)のうち、2袋が120ベクレルだった。基準値を超えたコメは南相馬市が処分する。   昨年は県全体で約1200万袋を検査し、71袋が基準値を超えた。   2013/10/09 08:57 福島民報 福島県南相馬市旧太田村産玄米の放射性セシウム濃度(2013年10月3日採取)  厚生労働省が2013年10月8日公表した、食品中の放射性物質の検査結果について(第742報)緊急時モニタリング又は福島県の検査結果にこの福島県南相馬市旧太田村産玄米の放射性セシウム濃度のデータが掲載されていました。 http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11135000-Shokuhinanzenbu-Kanshianzenka/0000025707.pdf  このNO57からNO101までが福島県南相馬市旧太田村産玄米のデータです。ところが、先の福島民報の記事では52袋あるはずのデータが45しか掲載されていません。  52-45=7袋分のデータは闇に葬りさられたのでしょうか?NHKのニュースでも、44袋とこれまた、おかしな数字になっています。  以下は厚生労働省が公表した45袋の玄米セシウム合計のグラフです。ほぼ60~80ベクレル/kgの範囲です。   2013年10月30日公表の厚生労働省『食品中の放射性物質の検査結果について(第757報)(東京電力福島原子力発電所事故関連)』2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果によれば、福島県南相馬市旧太田村産の玄米259検体のうち、8検体が100ベクレル/kgを超過。最高は150ベクレル/kgが2体。そして120ベクレル/kgが1体。110ベクレル/kgが5体。100ベクレル/kgが11体ありました。政府の基準値は100ベクレル/kg超えないということですから、100ベクレル/kgの玄米11体は流通可能となります。南相馬市旧太田村は昨年度は事前出荷制限区域でした。今年度からは100ベクレル/kg超えない玄米は出荷できることになります。  福島産米ひとめぼれからまた基準超過セシウム検出出荷停止 福島県の詳細検査で判明 準汚染米は市場に流通FGW  福島県は2013月12月20日、「米の全量全袋検査における詳細検査」の結果を公表した。それによると、作付再開準備区域である南相馬市旧太田村で生産された25年産米198検体のうち、15検体(5農家分)から、食品基準値を超える110~180ベクレルの放射性セシウムを検出した。これらの汚染米は出荷停止されるが、50ベクレル~100ベクレルの”準汚染”米は、全量、市場に出荷される。    福島県はコメの全量全袋検査を実施している。ベルトコンベア式検査機器等によるスクリーニング検査でスクリーニングレベルを超過した場合、ゲルマニウム半導体検出器による詳細検査を実施する。今回の詳細検査は作付再開準備区域のコメを対象として実施した。同区域では、予め「平成25年産米に関する管理計画」を作成し、全ての稲の作付面積や米の生産量を確認したうえで、全量全袋検査を実施し、基準以下のものは出荷できることなっている。   今回、基準超過のコメが見つかったのは、南相馬市旧太田村の18戸の農家が生産したコメ計198検体を対象とした詳細検査のうち、15検体(8戸の農家)分。品種はいずれも「ひとめぼれ」。8農家のうち、2件は、これまでも基準超の汚染米を出している。  食品基準の100ベクレル以下の米は全量、出荷が認められることになっているが、今回の検査でも、じつは198検体のうち、基準以下と認定された米も大半が50~100 ベクレルで、110ベクレルで出荷停止になったコメと、10ベクレルしか違わないで出荷が認められたコメもある。コメの使用量、摂取量によっては、基準超過米と同程度の放射能を吸収することになる可能性も高いことから、”準汚染”米の安全対策を慎重にする必要がある。 (日本で唯一の「環境金融」の内外情報サイト Finance Green Watch 2013年12月21日より転載) <編集者注>南相馬市旧太田村の玄米は、120ベクレル/kg(2013年10月3日段階) →150ベクレル/kg(2013年10月22日段階) →180ベクレル/kg(2013年12月3日段階) と検出された数値が増加していきました。最初の120ベクレル/kgは全国紙各紙が報道しましたが、150ベクレル/kgは読売新聞と地元、福島民報、福島民友だけが報道。さらに、2013年12月20日の福島県の記者会見を知りながら、全国紙は各紙報道しませんでした。そして、地元、福島民報、福島民友もこの南相馬市旧太田村180ベクレル/kgの玄米について、一切報道しませんでした。  唯一、報道したのが、インターネットのサイト Finance Green Watchだけでした。実はこの日、2013年12月21日は福島県知事佐藤雄平氏も参加して、あんぽ柿の売り出しキャンペーンの初日だったのです。「もう100ベクレル/kgを超えない、あんぽ柿ができました」と。  安全なあんぽ柿というイメージを売り込むときに、南相馬市旧太田村の玄米180ベクレル/kgというニュースは邪魔だったのでしょう。こうして、福島県産野菜、果物、魚介類はもう大丈夫という「安全神話」が作られていくのです。  さらに、この南相馬市旧太田村の玄米が100ベクレル/kg超えになったのは、2013年8月の3号機建屋屋上のがれきを片付けた際に、塵が南相馬市まで飛んでいったためである、となんと1年たった2014年7月23日に公表しました。 がれき撤去作業 推計1兆ベクレル飛散 2014年7月24日東京新聞  福島第一原発のがれき撤去で飛散した放射性セシウムが2013年8月、数10キロ離れた水田のコメなどを汚染した可能性が出ている問題で、東京電力は2014年7月23日、この撤去作業で飛散した放射性物質1兆1200億ベクレルに上ったとの推計結果を明らかにした。原子力規制委員会の廃炉に関する会合で説明した。  第一原発では2013年8月中旬、作業員計12人の頭部などから相次ぎ放射性物質が検出され、敷地内で放射性物質の濃度上昇を示す警報が鳴った。  東電は3号機原子炉建屋のがれき撤去が原因とみており、免震重要棟前で観測された放射性物質濃度を基に毎時2800億ベクレルの放出が四時間続いたとして試算。平常時の放出量は毎時1000万ベクレルのため、一時間当たり2万8000倍に相当する。東電は「敷地外の汚染との関連は分からないが、がれき撤去での飛散防止対策は強化する」としている。  本当に南相馬市は居住しても大丈夫な場所なのでしょうか?放射性セシウムだけが飛んでいったのでしょうか?プルトニウムやストロンチウム90は飛んでいかなかったのでしょうか?南相馬市の住民の健康被害が心配です。  そして、東電が3号機がれき撤去によって、放射性物質が飛散、そのために約20km離れた南相馬市のお米が100ベクレル/kg超えになったことを認めた、2014年7月23日の5ヶ月前に、農林水産省はすでに、これがすでに飛散している放射性物質が山から流れてきた落ち葉を含む水溶性の有機物のせいではなく、空から飛んできて付着した放射性物質であることを発見していました。 2014年2月14日 農林水産省 福島県 南相馬市における玄米の全袋検査結果と基準値超過の発生要因調査        この3枚のイメージングプレート(放射線があたった場所だけを黒くするために長時間感光させた画像)を見ると、2012年度産の中通りの150ベクレル/kgの玄米は根から吸い上げた放射性セシウムのせいであり、2013年度産の小高区旧太田村の玄米や稲穂が120ベクレル/kg、150ベクレル/kg、180ベクレル/kgになったのは、根から吸い上げた放射性物質のせいではなく、空から降ってきた放射性物質のせいであることがわかります。  福島県のお米 全袋検査は本当か?  福島県は福島県産のお米はすべて放射能検査を行い、検査済みのものだけを出荷しているから安全としています。内閣府も省庁の食堂での福島県産など被災地米を積極的に使うよう指示しています。 農林水産省『各府省庁の食堂・売店における「食べて応援しよう!」の取組について』  福島県産米はすべで検査済み、安全、は本当でしょうか?  まず、全袋検査を行っている機械とは以下のようなベルトコンベアー式のものです。写真は島津製作所「食品放射能検査装置 FOODSEYE」です。  この 食品放射能検査装置 FOODSEYE のプレスリリースの説明には、 「本装置はガンの検診などに用いられる医用画像診断用PET装置の技術を応用したものです。BGOシンチレータ(ゲルマニウム酸ビスマス)と光電子増倍管を組み合わせた高感度の検出器を用いると同時に、検出器の周りを鉛で遮蔽することによって、自然環境からの放射線の影響を最小限に抑えました。大量の米袋をそのままベルトコンベアーに載せて流れ作業で検査し、設定した基準値以下であるかどうかを○×表示で簡単に確認することができます。」 (2012年3月5日 島津製作所プレスリリース) 「ゲルマニウム半導体検出器で1500秒測定した値とのばらつきを計測した結果、1)平均値はゲルマニウム半導体検出器の測定値とほぼ一致 2)100回測定でも測定値の差は、最大で21Bq/kg という結果が得られました。」(2012年5月22日 島津製作所プレスリリース) 「基準値100 Bq/kgの場合は5秒測定で70 Bq/kg 、基準値50 Bq/kgの場合は15秒測定で30 Bq/kg のスクリーニングレベルを達成しています。」(2012年5月22日 島津製作所プレスリリース) と書かれています。つまり、このベルトコンベアー式の放射能測定器とゲルマニウム半導体検出器を使って1500秒(つまり25分)使った検査との誤差は±21ベクレル/kgであること、そして、5秒間測定のスクリーニングでは70ベクレル/kgを超えないことが確かに調べられる、ということです。設定された数値を超えれば×、超えなければ○という表示がでます。  2012年8月25日NHKふくしまのニュース画面です。これを見ると、設定された数値は81ベクレル/kgです。つまり、80ベクレル/kgの数値までは○という表示が出て、100ベクレル/kg以下なので「検査済み証明書」が貼られて、市場に出ている、ということです。  警戒区域、計画的避難区域のお米は2011年、2012年までは市場に出回りませんでした。しかし、2013年度米からは「100ベクレル/kgを超えないお米」は安全として市場に出されています。福島県産米の全袋検査とは70ベクレル/㎏を超えないお米をすべて○、「検査済み」とするものです。冒頭のニュースのようにスクリーニングで×となり、70ベクレル/kgを超えたことがわかったお米でもゲルマニウム半導体検出器で検査して、100ベクレル/kg以下であることがわかった場合、「出荷OK」となるのです。  先の南相馬市 旧太田村の2013年度米のデータがすべて60ベクレル/kg以上だったのは、旧太田村のお米がすべて60ベクレル/kgだったのではなく、スクリーニングでひっかかるレベルが60だったということ。つまり、1~59まではもともと、すべて○になっていた、ということです。福島県産米の全袋検査は逆に言うと、1~59ベクレル/kgまでは検査しない「全袋検査」です。  2012年度よりも、2013年度の現在の方が、深刻に汚染されているお米がコンビニ、ファミリーレストラン、外食産業で流通している可能性が高いです。  0ベクレル/kgを目指す外食産業やレストランの取り組みも始まっています。みなさんの町でも、こんなレストラン、お店があったらいいと思いませんか? 『飲食セイフティー・ネットワーク』  政府は飯舘村でも作付再開準備を始めました。100ベクレル/kg以下は安全神話のもとに市民の内部被ばくが進みます。 <追記>2014年1月11日 川根 眞也              <追記>2014年9月28日 川根 眞也                      

ほっとけないプロジェクト

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原発事故前の福島県の空間線量率は0.035~0.046マイクロシーベルト/時

 原発事故前の福島県の空間線量率は0.035~0.046マイクロシーベルト/時でした。これは2013年3月31日、福島県が公表した平成22年度(2010年度)『原子力発電所周辺環境放射能測定結果報告書』p.67~68に、記載されていた 第5 原子力発電所周辺環境放射能測定値一覧表5-1 福島県測定分 5-1-1 空間放射線 を転載したものです。単位のnGy/h(ナノグレイ/時)は、1nGy/h=0.001μSv/h(マイクロシーベルト/時)ですから、例えば43nGy/h=0.043μSv/hとなります。nGy/h(ナノグレイ/時)からμSv/h(マイクロシーベルト/時)へは「0を3つ消す」と覚えて下さい。  つまり、現在の空間線量が0.35や0.46μSv/h(マイクロシーベルト/時)である地域は、原発事故前の自然放射線の10倍もの外部被ばくをしている、と考えなくてはいけない、ということです。あきらかな健康影響が心配される地域であると思います。        また、外部被ばくだけではなく、空間線量が0.35や0.45μSv/h(マイクロシーベルト/時)の地域で作られた農作物はセシウム137だけでも100ベクレル/㎏を超える可能性があり、測定されたものだけを食べるべきです。自家菜園の農作物を測定もしないまま食べるべきではありません。  森林総合研究所 清野嘉之氏、赤間亮夫氏が書いた論文「2012年春の山菜の放射性セシウム汚染」には、「空間線量率は同じでも,放射能濃度には最大100 倍近い開きがあり,特に濃度が高いのは付着根植物のイワガラミや集水地形に生育する山菜であった。」「比較的高濃度汚染した山菜を排除しても,空間線量率が同じときの放射性セシウム濃度に,なお10 倍ほどのバラツキが残る。」「バラツキの上限値を結んだ線は空間線量率と一定の関係があるようで,それを内挿すると空間線量率が0.1 μSv hr-1 の辺りで,放射性セシウム濃度が100Bq ほどになる。」と書かれています。つまり、山菜などは空間線量が0.10マイクロシーベルト/時あたりで、放射性セシウム100ベクレル/kgほどになる可能性がある、と指摘しているのです。 2012 年春の山菜の放射性セシウム汚染 森林総合研究所 清野嘉之 赤間亮夫 2012  空間線量が0.10マイクロシーベルト/時でも、かつての福島県の空間放射線量の2~3倍です。内部被ばくも含め、健康被害の危険性を考えなくてはいけない地域であると思います。        

オーストラリアのウラン開発と原子力利用 日本商工会議所 海外情報レポートより 20130719

オーストラリアのウラン開発と原子力利用(シドニー)2013年7月19日 19:48日本商工会議所 海外情報レポートよりhttp://www.jcci.or.jp/  オーストラリアのウラン埋蔵量は、1,661,000トン、世界シェア31%で世界1位である(2011年時点、OECD/NEA & IAEA)。生産量については、5,983トン、世界シェア11%でカザフスタン(19,451トン)、カナダ(9,145トン)に次ぎ、世界3位である(2011年時点、World Nuclear Association)。  オーストラリア国内には原子力発電施設が一切ないため、国内で採掘されたウランは、ごく少量の研究開発用以外の全量が国外へ輸出されている。主な輸出先は、多い順にアメリカ、EU、日本で、この3か国で約90%を占めている。核不拡散防止条約(NPT)非加盟国のインドに対しても、2011年12月の与党労働党の党大会でウラン禁輸措置解除が決定され、2012年10月には、豪印原子力協力協定締結交渉開始が両国首脳により発表された。  オーストラリア国内には、北部準州に1つ(Ranger)、南オーストラリア州に3つ(Olympic Dam、Beverley、Honeymoon)の合計4つのウラン鉱山があり、大部分がRangerとOlympic Damの2カ所で生産されている(下図参照)。従来、新規のウラン鉱山の開発を禁止する「ウラン3鉱山政策」により、ウラン開発は、上述のRanger、Olympic Dam、Beverleyの3鉱山に限定されてきたが、2007年に与党労働党は同政策を廃止し、2011年にHoneymoon鉱山が操業を開始した。2013年中には、新たにFour Mile鉱山が生産開始予定であるほか、西オーストラリア州やニュー・サウス・ウェールズ州、クイーンズランド州でもウラン開発解禁が発表されるなど、今後、ウラン開発は拡大していくものと見られている。                           当所の資源・エネルギー部会では、さる6月5日、原子炉の技術に関する視察会を実施した。同視察会では、オーストラリア政府の管理のもと、調査研究用としては世界屈指とされる同国で唯一の原子炉を運営し、原子力を利用した医薬品開発、水源管理、材料工学や原子分子科学研究など、様々な研究を行っているオーストラリア原子力科学技術機構(ANSTO=Australian Nuclear Science and Technology Organization)を訪問し、同機構のスタッフ・各分野の専門家からヒアリングを行った。同施設内には、原子炉や加速器、放射線医薬品生産施設、中性子照射装置などが設置されており、原子力の平和利用の研究が行われている。   同機構では商用実用化(物質の構造解析、質量・年代測定や医薬品の開発など)も行っており、構内のRADIO PHARMACEUTICAL FACILITYでは、がんの治療や診断用に使用される核医学検査薬テクネチウムの原料となるMolybdenum-99をはじめ、放射線物質を利用した医薬品を生産し、オーストラリア国内225以上の医薬センター(全豪の放射線医薬品の80%がANSTOから出荷)とニュージーランド、東南アジア等へ販売している。  なお、Molybdenum-99の日本での消費量はアメリカに次いで世界第2位であるが、アメリカと同様に、日本国内では生産できず、海外からの輸入に依存している。日本国内でのMolybdenum-99の生産は長年の悲願であり、日本原子力研究開発機構は、Molybdenum-99の国産化・実用化に向けて、2013年1月に予備試験に着手している。 (シドニー日本商工会議所 事務局長 八田 城之介)

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