内部被ばくについて、自主的に学習し、周りの方々に広めていくための会
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2019年5月

水産庁の元海洋放射能研究室長は、東電福島第一原発事故をどう見ているか?「年間線量限度」について

[解説]  水産庁の元海洋放射能研究室の室長 吉田勝彦氏が以下のような文章を書いていました。この結語の中に、「確実なことは、1000mSv の被曝でガンになる確率は5%増加」「100mSv 以下の低線量被曝については判らない」「喫煙者のガンになる確率を被曝線量に換算すると、年間に32 mSv 被曝したことと等しく」「チェルノブイリ事故では、放射線による影響より、放射線の恐怖による影響の方がずっと高かった」と驚くようなことを書いています。  これが、水産物の放射能汚染から、日本の市民の命と健康を守るための、水産物の放射能測定を行う責任者であった人間の書いた言葉か、と思うと、日本の放射線防護体制がいかに有名無実なものであるかが、わかります。  以下、2012年初頭に書かれた、水産庁元海洋放射能研究室長 吉田勝彦氏の「水産物の放射能汚染をどうみるか」の結語を紹介します。 出典:水産物の放射能汚染をどうみるか 水産庁 吉田 勝彦 2012年  年間線量限度について、必ずしも正確に理解されているとは思えない報道がされているように思えるので、若干コメントしたい。  広島・長崎の長期間にわたる調査結果により、確実なことは、1000mSv の被曝でガンになる確率は5%増加する。100mSv をこえる被曝をした場合、何十年もの間に明らかにガンになる確率は線量の増加につれて大きくなる。しかし、100mSv 以下の低線量被曝については科学的に明確な答えを出せない。言い換えれば、現在までの研究結果によれば、「100mSv 以下の低線量被曝については判らない」という結論が科学的な結論である。従って、低線量被曝について科学的に正しい安全基準や許容基準を決めることは不可能である。  国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告による、一般人の年間線量限度1mSv、職業人の年間線量限度50mSv は安全と危険を示す境界ではない。このことが正しく理解されていないことから、多くの混乱が生じたと思われる。  一般人の年間線量限度1mSv はどのような時に適用されるかというと、「被曝を受ける個人には便益は無いが社会にとって便益のある線源による被曝」に適用される。具体例をあげると、原発の稼働に伴い周辺環境に放出される放射能量は線量限度年間1mSv 以下にすることが義務付けられ、2007 年勧告では計画状況での公衆被曝に設定する拘束値となった。ICRP の勧告はあくまでも、100mSv 以下の低線量被曝では有意にガンが発生することは証明できないのであるから、被曝を減らしていくための目安にすぎないということである。ICRP の作業仮説は「しきい値なしで、即ち、被曝線量が0 にならない限り、ガンになる確率は被曝線量に比例する」ということである。ICRP の作業仮説に従えば、ガンになる確率は100mSv で0.5%、20 mSv で0.1 %であり、1mSv でも0.005 %である。因みに、喫煙者のガンになる確率を被曝線量に換算すると、年間に32 mSv 被曝したことと等しくなる。また、同じ被曝線量では、一度に被曝するより、少しづつ被曝する方が健康への被害は少ないと言われている。  チェルノブイリ事故では、放射線による影響より、放射線の恐怖による影響の方がずっと高かったということも報告されている。最後に、極端に放射線を恐れるあまり、ストレスによる病、栄養不足、運動不足により健康を損ねないように、冷静な対処を心から願ってやまない。 [解説]  上記の文章を書いた、水産庁の元海洋放射能研究室長 吉田勝彦氏がどういう人物かを調べていたら、極めて面白い資料を発見しました。 以下は一般市民の数学やグラフに対する知識が少ないことを利用した詐欺ではないでしょうか。極めて悪質です。 最初の図の折れ線グラフと、2番目の棒グラフは、実は同じ研究結果をグラフ化したものです。どちらも「笠松不二男,1999年」とあります。同じ研究結果を、最初の水産庁 森田貴己氏は、意図的に縦軸の目盛りを指数表示にすることで、小型魚から大型魚にかわっても、放射性セシウムの生物濃縮が起こらないように、見せかけているのです。 以下最初の資料の中のグラフの縦軸は指数表示になっていて、2番目のグラフの縦軸は自然数表示です。最初のグラフではセシウム137の濃縮係数が1,10,100と急速に増えていくのに対して、2番目のグラフではセシウム137の濃縮係数が10,20,30,……と増えていきます。要するに同じ研究結果でありながら、グラフの縦軸の目盛りを換えることで(指数表示と自然数表示)、最初のグラフでは、水産庁 水産庁増殖推進部研究指導課の森田貴己氏は、海の生物では食べる・食べられるの食物連鎖によって、放射性セシウムが濃縮することはない、と結論づけているのです。2番目のグラフは元海洋放射能研究室長 吉田勝彦氏のものでした。ある意味、水産庁は綿々と市民を騙すための説明に多くの努力を傾注しているように見えます。「これくらいの放射能は安全です」と。吉田氏から森田氏へと。 グラフ1:水産物 食物連鎖を通じて生物濃縮しないの? 水産庁 森田貴己 2011年5月11日 グラフ2:水産物の放射性セシウム濃縮係数 笠松不二男,1999年 出典:水産生物中の放射性セシウムについて 水産庁 森田貴己 2012年9月25日 出典:水産物の放射能汚染をどうみるか 元水産庁中央水産研究所海洋放射能研究室 吉田勝彦 2011年

原発問題に向き合う女性ネットワーク学習会 「食はいのち」~原発事故から8年子どもたちを守るには~ 2019年5月28日(火)13時30分 滋賀県彦根市

[ 2019年5月28日; 1:30 PM to 4:30 PM. ] 原発問題に向き合う女性ネットワーク学習会 「食はいのち」~原発事故から8年子どもたちを守るには~ 講師:川根眞也氏 とき:2019年5月28日(火) 午後1時半~(午後1時受付) 場所:彦根市東地区公民館(大会議室) 彦根市大東町1-26駅前アル・プラザ駐車場隣 参加協力費:500円(資料代など)  原発事故から8年。大量の人工放射能が放出され、大気に乗って東北だけでなく関東広域のあちこちにも汚染スポットをつくり出しました。甲状腺癌と診断された子どもたちは公表されているだけでも200人を超えました。子どもたちの健康ダメージは甲状腺癌だけでなく、だるさ、心臓病、異常な眼精疲労・・多岐にわたる疾病が小児科医グループでも報告されています。私たちは今、子どもたちを守るためにどのように「食」と向き合っていけばよいのでしょうか。  ―川根眞也氏プロフィール― 「内部被ばくを考える市民研究会」代表。元・埼玉市立中学校教諭。2011年3月14日より、身辺の放射線量を計測。翌15日の異常な空間線量率から関東の汚染を確認。同日から「放射線測定メール」を配信し、8月「内部被曝を考える市民研究会」を設立。被曝の危険性を訴え各地で講演活動を行っている。昨年4月より岐阜県に移住。  申し込み連絡先:木谷千加子090-5060-2979・富永美砂穂090-6737-9868 子どもたちの未来を守るため、原発事故後に不安を感じた女性たちが集まり、活動を始めました。 学習会は定員(60名)になり次第、締め切らせていただきます。      

川根先生 お話会『原発事故から8年、関東の放射能汚染はどうなっているか?自主避難のお勧めの場所は?』 2019年5月9日(木) 沖縄県那覇市 12:15

[ 2019年5月9日; 12:45 PM to 2:15 PM. ] 川根先生 お話会 『原発事故から8年、関東の放射能汚染はどうなっているか?自主避難のお勧めの場所は?』 [日時]2019年5月9日(木)  12:15~14:45 [ところ]沖縄県男女共同参画センター てぃるる研修室2           沖縄県那覇市西3-11-1   地図 [お問い合わせ]ティーダ7 [申し込み]こくちーずPro [参加費]一般1000円 避難者500円(自主避難も含む) 常な上昇を計測して以来、放射能を測定し、発信。◇2011年8月に「内部被ばくを考える市民研究会」を発足させ、以来代表として、研究と測定と防御と啓蒙の活動を継続する。◇2013年ベラルーシを訪問し、報告書を作成。◇2018年3月サナトリウム建設と、ストロンチウム測定を目指して、中学教員を退職。◇2018年4月から岐阜県に移住し、第一種放射線取扱主任者資格試験に挑戦中。  

原子力防災って何だろう? 第1回勉強会 2019年5月12日(日)12時30分 大分県大分市

[ 2019年5月12日; 12:30 PM to 2:00 PM. ] 子ども も 大人 も 障がいが あっても なくても みんなが みんなで 『助けたい❤助かろう 』 原子力防災って何だろう?第1回勉強会 講師 川根 眞也 先生(内部被ばくを考える市民研究会代表) [日時] 2019年5月12日(日) 12:30~14:00川根眞也先生講演会[会場] J:COM ホルトホール大分3階303会議室(定員70名)     JR大分駅南口 徒歩5分 ※11:00 〜 12:00 まで、2階のセミナールームにて交流会を行います。こちらも奮ってご参加下さい(^^) [参加費]ドネーション当会は参加された皆様のカンパで運営しております。ご理解、ご賛同の程、よろしくお願い申し上げます。 [主催] はこぶ ねっと 問い合わせわたなべ 08027367388aidenal0214 あっと gmail.com (あっと を @に 換えて下さい。)あきづき08039531099 moon_riders あっと docomo.ne.jp (あっと を @に 換えて下さい。) 講師紹介川根 眞也(かわね しんや)内部被ばくを考える市民研究会 代表 埼玉県内公立中学理科の教師として、長年教育に携わる。2011年3月11日、理科室にあった放射能計測器の異常な上昇を計測して以来、身近な放射線を測定し、発信し続ける。2011年8月に「内部被ばくを考える市民研究会」を発足させ、以来代表として、研究、測定、防御と啓蒙活動を継続する。2013年、ベラルーシを訪問し、報告書を作成。2018年3月、サナトリウム建設と、ストロンチウム測定を目指して、中学教員を退職。2018年4月から岐阜県に移住し、第一種放射線取扱主任者資格試験に挑戦中。

内部被ばくを考える勉強会【給食やコンビニ弁当に潜む死の灰は?】 2019年5月11日(土)14時 宮崎県小林市

[ 2019年5月11日; 2:00 PM to 5:00 PM. ] 内部被ばくを考える勉強会【給食やコンビニ弁当に潜む死の灰は?】原発事故から8年。自然にも放射線があるから、少しくらいなら大丈夫って本当?自然放射能と人工放射能って、どう違うの?文部科学省の放射線副読本に書かれた「放射線は量が問題」の意味は? 講師に「内部被ばくを考える市民研究会」代表の川根眞也さんをお招きし、やさしく学べる勉強会を開催します。 ------------------------日時:2019年5月11日(土)   14:00~17:00 (開場13:30) 会場:イーヴィレッジ(宮崎県小林市本町19) 資料代:1,000円(会員・大学生500円)※高校生以下無料 主催:さよなら原発小林連絡会 問合・申込:move.to.miyazaki あっと gmail.com(中里) あっと を @ に換えて下さい。------------------------ 講師紹介川根 眞也(かわね しんや)内部被ばくを考える市民研究会 代表 埼玉県内公立中学理科の教師として、長年教育に携わる。2011年3月11日、理科室にあった放射能計測器の異常な上昇を計測して以来、身近な放射線を測定し、発信し続ける。2011年8月に「内部被ばくを考える市民研究会」を発足させ、以来代表として、研究、測定、防御と啓蒙活動を継続する。2013年、ベラルーシを訪問し、報告書を作成。2018年3月、サナトリウム建設と、ストロンチウム測定を目指して、中学教員を退職。2018年4月から岐阜県に移住し、第一種放射線取扱主任者資格試験に挑戦中。

内部被ばくを考える勉強会「原発事故から8年。給食やコンビニ弁当に潜む『死の灰』は?」2019年5月5日10時~お話し,12時~ランチ&質疑 熊本市

[ 2019年5月5日; 10:00 AM to 2:00 PM. ] 内部被ばくを考える勉強会「原発事故から8年。給食やコンビニ弁当に潜む『死の灰』は?」 [日時] 2019年5月5日(日) 10時~12時 お話し                 12時~14時 ランチ&質疑  [会場]さくらんぼ保育園     熊本県熊本市東区広木町29-35    市電 健軍町 下車 徒歩20分 [資料代] 一般の方 1,000円 会員・避難者・大学生 500円      (高校生以下 無料) ※ 託児はありません。マットを用意しております。 ※ 「午後の参加」を希望される方は、ランチ持参または お弁当申し込みをお勧めします。お弁当は800円です。 5月3日夕方までにお申し込み下さい。 [お問い合わせ、参加・お弁当申し込み] メール allomaxlt-26-4591 あっと ezweb.ne.jp (あっとを@に換えて下さい) 電話 新谷 080-4412-9033 [お話しの案内]  文部科学省の放射線副読本に書かれた「放射線は量が問題」の意味は何でしょう?  自然にも放射線があるから、少しくらいは大丈夫って本当でしょうか?  チェルノブイリ事故の被害を受けた国、ベラルーシとウクライナでの健康被害のお話しも。 [講師紹介]  川根眞也 内部被ばくを考える市民研究会 代表。  埼玉県公立中学理科の教師として、長年教育に携わる。  2011年3月11日に理科室にあった放射線計測機の異常の上昇を計測して以来、身の回りの放射線を測定し、発信。  2011年8月に「内部被ばくを考える市民研究会」を発足させ、以来代表として、研究と測定と防御と啓蒙の活動を継続する。  2013年ベラルーシ訪問。  2018年3月サナトリウム建設と、ストロンチウム測定を目指して、中学教員を早期退職。  2018年4月から岐阜県に移住し、第一種放射線取扱主任者資格試験に挑戦中。 例年5月5日に「内部被ばくを考える市民研究会 熊本勉強会」 を開催しています。 内部被ばくを考える市民研究会は、全国に会員がいます。 会員を募集しています。会員はメーリングリストで情報交換をしています。 問い合わせ 内部被ばくを考える市民研究会事務局 E-mail entry.naibu あっと gmail.com (あっと を @に換えて下さい) 会費:2000円 (10月~3月入会 2000円,4月~9月入会 1000円) 代表 川根眞也 事務局 〒332-0034 埼玉県川口市並木3-16-6-501 TEL 048-255-6106 E-mail kawane あっと radiationexposuresociety.com (あっと を @に換えて下さい)

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