エートス運動のジャック・ロシャール氏も「1マイクロシーベルト/時以上は危険」と日本政府に講演していました。これは、2011年11月28日、内閣府に対して行われた「原子力災害後の生活環境の回復 チェルノブイリから学ぶこと」と題する、エートス運動のジャック・ロシャール氏の講演資料にはっきりと紹介されています。

 題名は「ある村で採用された外部被ばくのための放射線メモリ」です。原子力規制委員会の被災者支援チームはこの資料に「母親たちが決めた放射線量の目安」と題名をつけました。しかし、この資料はロシア語のままで日本語訳されていませんでした。吉田由布子さんが日本語訳され、2015年6月21日「やっぱり支援法でしょ!原発事故子ども・被災者支援法3週年シンポジウム」で紹介されたものを、一部川根が編集したものです。

 チェルノブイリでは年間1ミリシーベルト以上には移住権利があります。土地汚染でセシウム137で18万5000ベクレル/m2、土壌なら2846ベクレル/kg以上の場所です。空間線量ならば0.66マイクロシーベルト/時以上です。

資料『チェルノブイリ事故の際の放射能汚染の区分(土地) 改訂版 pdf付き』

 日本政府では年間50ミリシーベルト未満に福島県住民を帰還させようとしています。2017年3月末までに。緩慢な殺人であると思います。

資料『セシウム137が母親ー胎児系に与える影響 ユーリ・I・バンダジェフスキー 』

 日本政府、福島県、各自治体の高放射能汚染地帯への住民帰還政策を撤回させましょう。