食品と暮らしの安全基金 小若順一氏らは、チェルノブイリ原発事故の被害を受けたウクライナの低線量被ばく地帯を8回に渡って訪問。セシウム137による食品の放射能汚染が1.1Bq/kgでも、頭痛、関節の痛み、風邪を引きやすい、めまい、鼻血などの痛みが顕著に出ることを明らかにしています。

ウクライナ調査報告 第1回~第8回 ダウンロードできます

 

 今回、低線量被ばく地帯で、調査した25人のうち、足痛が1人でありながら、頭痛がする人18人/25人(72%)、自律神経失調症の人5人/25人(20%)、鼻血がでる人13人/25人(52%)、風邪をひきやすい人12人/25人(48%)。風邪でよく学校を休む人8人/25人(32%)だったのが、ノヴィ・マルチノビッチ村。その村の子どもが食べる1日分の食事の放射能を分析したところ、セシウム137で1.1ベクレル/kgでした。たった1.1ベクレル/kgの食事を数年にわたって摂るだけで、こうした痛みの症状が出ると考えられます。

 このノヴィ・マルチノビッチ村の学校長が来日され、子どもたちの健康状態を報告します。

 そして、小若氏らのチェルノブイリ、子どもの痛みをなくすプロジェクト(現地では、”日本プロジェクト”と呼ばれている)は、高放射能汚染地帯のナロジチへの支援も行っています。放射能に汚染された大地の牧草を食べている牛の牛乳は、セシウム137で200ベクレル/kgを超えます。この汚染地帯の牛たちに放射能で汚染されていない穀物を食べさせ、牛乳の放射能汚染の低減する試みが行われています。1ヶ月で275ベクレル/kgあった牛乳が62ベクレル/kgまで下がりました。しかし、まだ汚染度が高いです。

 このナロジチ地区の病院長も来日されます。

 3人目はこの、チェルノブイリ子どもの痛みをなくすプロジェクト(通称”日本プロジェクト”)の取材を続けてきたテレビ局のディレクターが来日されます。

 日本はまだ原発事故からたった6年。ウクライナは31年目。その低線量被ばくの現実を学ぶ、またとない機会です。みなさんのご来場をお待ちしています。

チェルノブイリから31年~子どもを蝕む体内被ばく~

★日時:2017年7月29日(土)

開場/18:00開演/18:30~20:30

★場所:浦和コミュニティセンター

第15集会室JR線浦和駅前(浦和パルコ上9階)

★歓迎あいさつ 井戸川克隆(元双葉町町長)

★通訳:イーゴリ・オコレロフ

 

『子どものすさまじい被害と救済―ナロジチ」

★ナロジチ中央病院 マリア・パシュック院長

チェルノブイリ原発事故で一番ひどい汚染地区ウクライナのナロジチ。全員病気だった34人の子どもの食品汚染を、日本プロジェクトで95%以上減らすと、内部被曝の値が下がり、病気が良くなりました。世界初のデータと驚愕の事実を、ナロジチ中央病院マリア・パシュック院長に話していただきます。

 

 『1.1ベクレル/kgの食事で頭痛―非汚染地域の村』

★ノヴィ・マルチノヴィチ村一般学校 イーゴリ・ズベンコ校長

100ベクレル/kgまで安全とする基準の下で日本の食品は、流通しています。ウクライナで非汚染地域に強制移住させられたノヴィ・マルチノヴィチ村の食事は1.1ベクレル/kgなのに、頭痛の人が7割も。汚染を減らすと、村民と子どもの健康がどう改善したかを話していただきます。

  「日本プロジェクト」という番組をウクライナのTV局アルタで制作した。

★オレグ・ヤルムリェンコ・ディレクター

<呼びかけ人:連絡先>

・野田千香子090-7702‐4939(原発ワイワイCafe・さいたま)cnoda@email.plala.or.jp

・雛元昌弘080-2381-0288(同上)hinafkin55@yahoo.co.jp

・山田ちづ子090-4600-1027(同上、カフェ南風)chizuko.minakaze.0913@gmail.com

・荒畑勝090-5779-1507(原発問題を考える埼玉の会)marahata@amber.plala.or.jp

・川根 眞也 (内部被ばくを考える市民研究会) kawane@radiationexposuresociety.com

・小若順一048-851-1212(NPO法人食品と暮らしの安全基金)kowaka@tabemono.info

<集会事務局>〒338-0003さいたま市中央区本町東2-14-18丸田晴江maruta@tabemono.info

<賛同グループ・賛同人>

原発ABC研究会(和田俊郎:さいたま市)、『原発』国民投票埼玉賛同人会(向井絵里)、原発止めよう秩父人(吉川かほる)、放射NO!会議in鳩山(大滝敬三郎)、さよなら原発4市連絡会(大野良夫)、井戸川克隆(福島被ばく訴訟原告)、神田香織(講談師:さいたま市)、末吉美帆子(所沢市:ナロジチ地区訪問)、白田真希(脱原発!埼玉連絡会)、主山しのぶ(森の測定室)、樋口憲二(羽生市)、自然エネルギーを考える川口市民の会、高橋峰子(原発を考える戸田市民の会)