私は、震災当時、福島県に住んでおりました。
自宅は原発からさほど遠くなかったので、放射能の影響を考え、震災当初より子どもを避難させておりました。
したがって、仕事が始まってからは、福島県との二住生活をしており、確かに疲れておりました。
 
福島の地に降り立ったとたん原因不明の下痢に襲われたり、のどが痛くなり、声がかれたと、低線量被爆に見られる特有の症状が断続的に見られておりました。
 
しかし、原発に近いところで仕事をするようになってから、さらに体調は急変しました。
1時間ほどの片付けでくたくたになり、立っていられなくなりました。信じられませんでした。
家に帰っても立っていられず、寝ころんでおりました。
その頃は、寝付きも悪くなり、睡眠も浅くなっていました。倦怠感と睡魔が慢性的にありました。食欲もなくなりました。
症状がひどくなると、ちょっとしたことに涙もろくなりました。最後には、リンパの腫れを感じました。
 
病院では、「うつ病」と診断されました。
放射能の影響を尋ねると「そんなはずはない」と断言されました。ただ、「リンパが痛くなるということはないなあ」と。
 
仕事は辞めてしまいましたが、その後も病状が回復するまでには時間がかかりました。県外での療養で、気分は清々していたのですが、ちょっと動くと疲れてしまい、その度に昼寝をしました。
しかし、寝ても現実的な夢を何度も見て、寝た気がしませんでした。しまいには、現実か夢か分からなくなってしまいました。
 
また、文字が読めなくなりました。視界に情報がたくさん入ると頭が働かなくなり、目をつむってしまいます。買い物に行っても、物が多いと気分が悪くなるので買うべき物のみ買ってさっさと家に帰りました。頭が使えなかったので、料理は作れませんでした。少し良くなってから、1品、1品と増やしていきました。
 
気分の高揚や落ち込みなどはありませんでした。
 
 
 
私の周囲にも、ごくわずかですが、影響のある人がいました。
 
それは、もともと病弱だった人です。
もともと「うつ病」だった方は症状が重くなり、薬を強めなくてはいけなくなったようです。
また、震災直後から精力的に避難所を廻られていた方の中には、声がかれ、かすれた咳が出るようになる人もいました。体力的にも辛そうでしたが、熱は出ないようでした。
また、今となって、頭痛持ちになった方、大腸から出血し、その後も体調不良になっている方がいることも分かりました。
頭痛持ちの方は、この夏休みに新潟に短期避難をしたところ、治ったとのことでした。しかし、いわき市に戻るとまた頭痛に悩まされているとのことです。