厚生労働省が、全国47都道府県や各市町村の調べた、食品中の放射性物質の検査結果を集約して「月別検査結果」として、公表しています。

厚生労働省 食品中の放射性物質の検査 月別検査結果

 この東京第一原発事故前にも、科学技術庁や文科省は、大気圏内核実験やチェルノブイリ原発事故の影響によって、どれくらい食品が放射性物質に汚染されているか、調査してきました。

 しかし、その単位は現在、各自治体が調べているベクレル(Bq)の単位ではなく、ミリベクレル(mBq)の単位でです。これは0.001ベクレル/kgの単位まで測定していた、ということです。

 現在のように、検出限界が<20ベクレル/kg、<50ベクレル/kgのようなでたらめの検査では、人間に対する健康影響を評価することは不可能です。

 食品中の放射性物質の検査を文科省は、以前と同様なレベルでまともに検査すべきです。

 1988年、チェルノブイリ原発事故2年後の牛乳がどれくらいストロンチウム90、およびセシウム137で汚染されていたかを示すデータを紹介します。

 第31回環境放射能調査研究 成果論文抄録集 昭和63年度(1988年度)科学技術庁