長野県は放射能汚染されていないのでしょうか?食品、特にきのこや山菜、野生獣肉の放射能汚染の度合いによって、その地域の放射能汚染状況を判断することができます。

【2012年の状況】

 長野県によって野生きのこの出荷が禁止されている地域。2012年10月11日の規制状況が現在でも続いています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2013年6月5日採取された、軽井沢町の山菜コシアブラから放射性セシウム合計610ベクレル/kg、タラノメのから放射性セシウム合計220ベクレル/kg、117ベクレル/kg検出されています。

長野県内産の山菜(コシアブラ・タラノメ)の検査結果について コシアブラ610Bq/kg タラノメ220 170 軽井沢町 20130606

 2012年9月11日採取された、軽井沢町の野生きのこ、チチタケから放射性セシウム合計220ベクレル/kg検出されています。

長野県内産の「野生きのこ」の検査結果について チチタケ 330Bq/kg軽井沢町 20120914

 長野県が2013年9月13日発表した、「長野県 野生獣肉からの放射性物質の検査結果について」によれば、軽井沢町、御田代町、野沢温泉村のイノシシ、ニホンジカなどの体内が高濃度に放射能汚染されていることがわかります。また、佐久穂町、佐久市、栄村、須坂市、筑北村、青木村、阿智村もある程度放射能汚染されていることが分かります。軽井沢町、御田代町、佐久穂町、佐久市の地域は先に紹介した長野県によって野生きのこの出荷が禁止されている地域」に重なります。

 2012年6月7日、長野県 木島平村 満水川で採取されたイワナから放射性セシウム合計10ベクレル/kgが検出されています。先の野沢温泉村のイノシシ放射性セシウム合計100ベクレル/kg、栄村のイノシシ放射性セシウム合計44、28ベクレル/kgが検出されたことを合わせて考えると、長野県北部の野沢温泉村、木島平村、栄村あたりにも放射能汚染地帯があることが推定されます。

 厚生労働省 食品中の放射性物質の検査結果について(第426報) 木島平村 満水川 イワナ 10Bq/kg  20120703

上記資料の433番。

【2014年の状況】

 

 2013年10月21日現在で 小諸市、佐久市、小海町、佐久穂町、南牧村、井沢町及び御代田町の7市町村に対して、原子力災害対策本部長から、当分の間、野生きのこの出荷を控えるよう指示がありました。2012年10月11日段階では 長野県佐久市、小海町、軽井沢町、御代田町及び南牧村 の5市町村でした。新たに、小諸市、佐久穂町の2市町が追加されたことになります。

長野県小諸市 佐久市 小海町 佐久穂町 南牧村 軽井沢町及び御代田町の7市町村 野生きのこ出荷停止 20141021

長野県 平成25年度県内産野生きのこ及び原木栽培きのこの放射性物質測定結果

 

平成26年度長野県産山菜の放射性物質の検査

 

 2014年5月23日、長野県産山菜の放射性物質の検査が公表されました。この中では、山菜の長野市、軽井沢町での汚染が目立ちます。

 長野市で2014年5月16日採取した、こしあぶら(野生)ではセシウム134 82.2ベクレル/kg、セシウム137 255ベクレル/kg 放射性セシウム合計 340ベクレル/kg軽井沢町で2014年5月14日採取した、こしあぶら(野生)ではセシウム134 71.2ベクレル/kg、セシウム137 227ベクレル/kg 放射性セシウム合計 300ベクレル/kgでした。

 他にも、野沢温泉村2014年5月21日採取した、こしあぶら(野生)はセシウム134 24.0ベクレル/kg、セシウム137 85.8ベクレル/kg 放射性セシウム合計 110ベクレル/kg

 飯綱町で2014年5月20日採取した、こしあぶら(野生)はセシウム134 17.9ベクレル/kg、セシウム137 42.9ベクレル/kg 放射性セシウム合計 61ベクレル/kg。

 高山村で2014年5月20日採取した、こしあぶら(野生)はセシウム134 15.2ベクレル/kg、セシウム137 39.4ベクレル/kg 放射性セシウム合計 55ベクレル/kgでした。

 木島平村で2014年5月20日採取した、こしあぶら(野生)はセシウム134 15.1ベクレル/kg、セシウム137 37.2ベクレル/kg 放射性セシウム合計 52ベクレル/kgでした。

 信濃町で2014年5月20日採取した、こしあぶら(野生)はセシウム134 5.89ベクレル/kg、セシウム137 11.9ベクレル/kg 放射性セシウム合計 18ベクレル/kgでした。

 千曲市で2014年5月20日採取した、こしあぶら(野生)はセシウム134 3.81ベクレル/kg、セシウム137 11.2ベクレル/kg 放射性セシウム合計 15ベクレル/kgでした。

 小川町で2014年5月15日採取した、こしあぶら(野生)はセシウム134 不検出(5.16ベクレル/kg未満)、セシウム137 10.0ベクレル/kg 放射性セシウム合計 10ベクレル/kgでした。

 南牧村で2014年5月15日採取した、ぜんまい(野生)はセシウム134 不検出(4.28ベクレル/kg未満)、セシウム137 8.17ベクレル/kg 放射性セシウム合計 8.2ベクレル/kgでした。

 佐久穂町で2014年5月21日採取した、こしあぶら(野生)はセシウム134 不検出(4.18ベクレル/kg未満)、セシウム137 8.10ベクレル/kg 放射性セシウム合計 8.1ベクレル/kgでした。

 採取された山菜から不検出だった市町村は、佐久市、坂城町(さかきまち)、小布施町、上田市、東御市(とうみし)でした。