小野俊一氏に「フクシマはチェルノブイリを超えている」として、大熊町の土壌汚染調査結果を教えていただきました。

 

『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』ではアレクセイ・V・ヤブロコフとワシーリー・B・ネステレンコの書いた第1部 チェルノブイリの汚染ー概観ーでは以下のように書かれています。

「ベラルーシでのセシウム137の汚染の最高値は

ゴメリ州ブラーギン地区ザレーシェ村の475Ci/km2(1757万5000ベクレル/m2)、

ゴメリ州ナロヴリャ地区ドヴリャドイ村における500Ci/km2(1850万ベクレル/m2)」                   

                            ―同書 p.11

 ロシア、ウクライナについてのセシウム137汚染の最高値の記述はありませんでした。ポイントであっても、「ウクライナ キエフ州、ジミトール州、ロヴノ州北部、ヴォルニエ州北東部までが汚染された(いくつかのホット・スポットでは地表の汚染密度(濃度)が最大19万ベクレル/m2に達した)」です。これは柏市、我孫子市の高放射能汚染地帯の方が高いです。

常総生活協同組合 土壌沈着量測定結果について 柏市北部 柏市南部

同 測定データ 柏市北部

同 測定データ 柏市南部

 セシウム137だけに注目すると、大熊町のホームページのデータでは

東平  3001.4万ベクレル/m2
中央台  594.5万ベクレル/m2
緑ヶ丘  574.2万ベクレル/m2
北台   494 万ベクレル/m2
大野   480.7万ベクレル/m2
東台   326.8万ベクレル/m2
清水   252.0万ベクレル/m2
長者原  238.9万ベクレル/m2
諏訪   180.3万ベクレル/m2
高平   105.1万ベクレル/m2
西平   71.1万ベクレル/m2

 土壌採取地点は、以下の11か所です。
(1) 大野幼稚園駐車場(野上字諏訪 地内)
(2) 高田公園前畑(大川原字西平 地内)
(3) 大野児童館園庭(下野上字清水 地内)
(4) 役場前児童公園(下野上字大野 地内)
(5) 総合スポーツセンターグランド(夫沢字中央台 地内)
(6) 夫沢字長者原 地内
(7) 夫沢字北台 地内
(8) 夫沢字東台 地内
(9) 小入野字東平 地内
(10) 緑ヶ丘グランド(熊川字緑ヶ丘 地内)
(11) 小良浜集会所前(小良浜字高平 地内)

 東平のセシウム137汚染3001.4万ベクレル/m2は、ゴメリ州ナロヴリャ地区ドヴリャドイ村1850万ベクレル/m2)の1.6倍。ゴメリ州ブラーギン地区ザレーシェ村1757万5000ベクレル/m2の1.7倍です。

<追記>チェルノブイリ事故当時の単位はすべてキュリー/km2でした。上記データをすべてキュリー/km2に直してみました。大熊町 東平はセシウム137の汚染は 811キュリー/km2です。

「2011年5月25日に、東北大学大学院理学研究科 小池武志先生、東北大学サイクロトロン ラジオアイソトープセンター 島田健司先生のご協力をいただいて、大熊町町内11か所の土壌を採取し、サンプルを東北大学、並びに金沢大学に送り、分析をお願いしました。

 土壌果分析結果について2011年6月24日、大熊町役場 会津若松出張所にて東北大学大学院理学研究科 小池武志先生、金沢大学 山本政儀先生より報告を受けましたので、皆さまにお知らせします。」

ブログ大熊町 2011年6月30日

土壌中の放射性核種

    空間線量(μSv/時) ヨウ素131 セシウム134 セシウム137 セシウム136 プルトニウム239・240
    地表面 地上1m     (kBq/㎡)  (kBq/㎡)  (kBq/㎡)  (kBq/㎡)   (Bq/㎡)
(1)諏訪 22.0   16.8   43     1600    1803     7      未検査
(2)西平 12.6    9.0   32      623     711     3      未検査
(3)清水 38.0   22.0   78     2185    2520     11      0.19
(4)大野 60.0   42.0   100     4463    4807     24     0.26
(5)中央台90.0   70.0   139     5494    5945     29      1.24
(6)長者原19.0   14.0   100     2092    2389     9      5.91
(7)北台 140.0   100.0   197     4590    4940     22      11.10
(8)東台 130.0   100.0   124     2906    3268     13      2.77
(9)東平 180.0   140.0   653     27772    30014    151      5.02
(10)緑ヶ丘100.0   80.0   171     5101    5742     24 11.00
(11)高平 40.0   30.0 31 915    1051     4 7.98
 
 Bq…ベクレル kBq…キロベクレル(1kBq=1000Bq)

以上、ブログ大熊町から再掲しました。ヨウ素131とセシウム137だけキュリー/km2

に直すと以下のようになります。
1kBq(キロベクレル)=1000Bq(ベクレル)
37000Bq/m2=1Ci/km2ですから 上記の数字に0を3つつけてから37000で割るとキュリー/km2になります。
    ヨウ素131  セシウム137
   (Ci/km2)  (Ci/km2)
(1)諏訪 1.16 48.72
(2)西平 0.86    19.21
(3)清水 2.11    68.10
(4)大野 2.70    129.92 
(5)中央台3.76    160.68
(6)長者原2.70    64.56
(7)北台 5.32    133.51
(8)東台 3.35    88.32
(9)東平 17.65   811.19
(10)緑ヶ丘4.62   155.19
(11)高平 0.84    28.41

 ちなみに、この東平811.19Ci/km2はチェルノブイリのゴメリのセシウム137汚染の最高値

ゴメリ州ブラーギン地区ザレーシェ村の475Ci/km2(1757万5000ベクレル/m2)、
ゴメリ州ナロヴリャ地区ドヴリャドイ村における500Ci/km2(1850万ベクレル/m2)    

を超えます。……2014年1月1日 追記 川根 眞也