高浜原発4号機で警報 蒸気発生器の水位異常、7分後に正常値に

2019年9月8日 22:09pm 毎日新聞

高浜原発4号機で警報 蒸気発生器の水位異常、7分後に正常値に
関西電力高浜原発の1号機(手前左)、2号機(同右)、3号機(奥左)、4号機(同右)=福井県高浜町で2019年5月30日、本社ヘリから

 関西電力は8日、運転中の高浜原発4号機(福井県高浜町)で同日午前、蒸気発生器の水位異常を知らせる警報が出たと発表した。保安規定にある「運転上の制限」を逸脱したとして原子力規制委員会や県などに報告し、原因を調べている。

 関電によると、午前7時5分、蒸気発生器3基のうち1基で蒸気と冷却水の流量の差が大きいことを知らせる警報が出た。7分後に正常値に戻ったといい、「放射性物質の流出はなく、安全は確認された」としている。

 4号機は今月中旬、定期検査に入る予定。【高橋一隆】

福井新聞

高浜原発4号機で警報

運転に影響なし、関電

2019年9月8日 22:32pm 福井新聞

 関西電力は8日、営業運転中の高浜原発4号機(福井県高浜町)で、蒸気発生器の異常を知らせる警報が7分間繰り返し鳴ったと発表した。蒸気漏れといった実際の異常は確認されず、運転に影響はないという。同社は原因を詳しく調べる。

 関電によると8日午前7時5分、蒸気発生器の水と蒸気の量を確認する二つの計器のうち一つで、入ってきた水と出ていった蒸気の量に、通常より大きな誤差が出たと知らせる警報が鳴った。7分後に正常値に戻り、警報は止まった。他の計器で蒸気漏れはないと確認した。

 保安規定は二つの計器が正常に作動することを求めており、関電はこの制限を逸脱したと判断、原子力規制委員会に報告した。

 [解説]

 関西電力、高浜4号機は2018年8月にも、蒸気漏れの事故を起こしています。

高浜4号機蒸気漏れ 原因はごみ混入

2018年8月24日 23:13pm 産経新聞

 定期検査中の関西電力高浜原発4号機(福井県高浜町)の原子炉容器の上ぶたから蒸気漏れが見つかった問題で、関電は24日、調査の結果、上ぶたと炉内に温度計を通すための管の接合部にごみが混入したことが原因だったと発表した。同日に予定していた発送電の再開は9月上旬まで遅れる見通し。関電によると、接合部に直径0・3ミリ程度のごみが混入。原子炉内に核燃料を挿入して温度と圧力を上げたところ、ごみが接合部から外に押し出されて蒸気が漏れたという。