川内原発1号、30日に稼働再開

九電、定期検査で停止

2018年5月29日  佐賀新聞

 九州電力は29日、定期検査のため運転停止中の川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)を、30日午後9時半から再び稼働させると明らかにした。翌31日に核分裂反応が安定的に持続する「臨界」に到達し、6月5日に発電を再開する予定。

 川内1号機の定期検査は、新規制基準の下で2015年8月に再稼働して以来2度目で、1月29日から実施していた。

 検査では、玄海原発3号機(佐賀県玄海町)で配管に穴が開き、蒸気が漏れたトラブルを受け、同様の配管の調査も行い、問題がないことを確認した。また、1次系のポンプを冷却するための海水ポンプや、配管類の取り換えなども実施した。

 川内原発では2号機も4月から定期検査に入っている。8月下旬に原子炉を再び起動して8月31日に発電再開を予定している。

九電川内1号機が運転再開

定検で停止、来月から発電

2019年5月30日  佐賀新聞

メニュー 検索

佐賀新聞Live

3/22晴れ後曇り

九電川内1号機が運転再開

定検で停止、来月から発電

2018/5/30
 九州電力川内原発の1号機(手前)と2号機=鹿児島県薩摩川内市

 九州電力川内原発の1号機(手前)と2号機=鹿児島県薩摩川内市

 九州電力は30日、定期点検のため停止していた川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の原子炉を起動させ、運転を再開した。31日に核分裂反応が安定的に持続する「臨界」に到達し、6月5日に発電を再開する予定。

 川内1号機は新規制基準の下で2015年8月に全国の商業原発として初めて再稼働した。定期検査は2度目となる。

 定期検査では、運転中だった17年3月以降、原子炉内の冷却水で通常よりもヨウ素濃度が高い状態が続いた原因を調査。燃料棒1本からヨウ素剤が漏れ出していたことを突き止め、交換した。

 ただ、燃料を取り出す前の冷却水の放射性物質の濃度を下げる作業に時間がかかり、定期検査の期間は当初の計画より約3週間延びた。

 川内原発では2号機も今年4月から定検に入っている。8月下旬に原子炉を再び起動して8月31日に発電再開を予定している。