自民党・公明党の福島復興策を第1次提言から第6次提言までを読んでみました。

 恐るべきことに、年間何ミリシーベルトについて言及しているのは、第3次提言のみ。他の、第1次提言、第2次、第4次、第5次、第6次には、年間何ミリシーベルト、などは提言の中に一言もありません。この1~6次提言は、IAEA(国際原子力機関)の引用だけで、年間1ミリシーベルトが一般公衆の被ばく限度であることすら書いていません。そもそも、セシウム137の外部被ばく線量で評価したのか、ストロンチウム90や、プルトニウム238、239、240での評価も考慮しているのか、一切説明がありません。

「本年10月に訪日した国際原子力機関(IAEA)が公表したフォローアップミッション報告書では、専門識者の客観的な指摘として、以下の評価と助言が記されている。
◉ 除染を実施している状況では、1~20mSv/年という範囲のいかなるレベルの個人被ばく線量も許容し得るもので、国際基準や勧告等に整合している。
◉ 政府は、人々に、1mSv/年の追加個人線量が長期の目標であり、例えば除染活動のみによって短期間に達成し得るものではないことを説明する更なる努力を行うべきである。」

ー原子力事故災害からの復興加速化に向けて~全ては被災者と被災地の再生のために~ 第3次提言 自由民主党 公明党 2013年11月8日 pp.6~7より抜粋

 被ばく線量を一切、無視した、福島住民帰還論はありえません。旧ソ連の足元にも及ばない、放射線防護政策です。

こんな日本政府にまかせていたら、自分だけでなく、子孫も死に絶えます。自民党・公明党の福島復興策一覧です。

東日本大震災 復興加速化のための第6次提言~復興・創生への道筋を明示~ 自由民主党 公明党 20160824

東日本大震災 復興加速化のための第5次提言~被災者の方々が希望を持って前進していくために~ 自由民主党 公明党 20150529

東日本大震災 復興加速化のための第4次提言 ~協働の力で希望と自立へ~ 自由民主党 公明党 20140806

原子力事故災害からの復興加速化に向けて~全ては被災者と被災地の再生のために~第3次提言  自由民主党 公明党 20131108

さらなる復興加速化のために(平成25年6月) ~「復興加速化のための緊急提言」を具体化するために取り組むべき課題~第2次提言  自由民主党 公明党 20130618

復興加速化のための緊急提言~震災三年目の冬を希望持って迎えるために~ 第1次提言  自由民主党 公明党 20130306