伊方原発を止める会 伊方原発の再稼動中止をもとめる緊急申し入れ書より 2016年8月9日

伊方原発の再稼動中止をもとめる緊急申し入れ書 伊方原発を止める会 2016年8月9日

 3号機原子炉容器上ぶた取り替えを四電は2013年に行うとしていたが、交換しないまま再稼働させようとしている。米国では、3号機と同じインコネル600製の上蓋の損傷が激しく制御棒が入らなくなることも危惧された。強烈な地震動が繰り返し襲った際に重大事故の可能性も排除できない。また、一次冷却水ポンプのトラブルは、冷却材喪失という重大事故につながる。基準地震動の「過小評価」があるもとで、原子炉が高温・高圧となった際に強烈な地震動が襲った際の危険性は甚大であって再稼働は許されない。

(編集者 注)関西電力 美浜3号機はすでに、原子炉上ぶた取り替え工事を行っています。インコネル600をインコネル690に交換し、「耐食性が向上」したと説明しています。四国電力は、この原子炉の上ぶたの改良型を製作・完成していながら、交換もしていないのです。

図 美浜3号機 原子炉容器上蓋用管台の応力腐食割れに対する予防保全措置 インコネル600→インコネル690 関西電力 20070122

資料 伊方発電所3号機 原子炉容器上ぶた取替について 四国電力 2009年3月

 この原子炉容器上ぶたの改良したものはすでにできているのです。2013年度中にも交換する、と原子力規制委員会に言いながら、換えずに再稼動とは何事でしょうか?原子力規制委員会はこのふざけた再稼動と認可をどう説明するのでしょうか?