『チェルノブイリの犯罪』(上下、緑風出版、2015)で

有名なジャーナリスト・チェルトコフさんが来日され、以下のように各地で講演なさいます。
お歳のため、これが最後の訪日となることが予想されますので、
ぜひご参加いただきますようにご案内させていただきます。
 3月23日 広島
 3月24日  西宮 
  3月25日 京都
  3月26日 岐阜(修正版、昼休みは30分しかありませんので、弁当を持参してください)
  3月27日 東京(夕方、反核世界社会フォーラム・分科会)
 3月28日 東京(午後、参議院内集会)

 フランス語で話されますが、通訳がつきます。詳細はそれぞれの添付ファイルをご覧下さい。 
 以上、どうぞよろしくお願いいたします。

                   2016年3月9日 「乳歯保存ネットワーク」運営委員会
                            pdmn311@gmail.com

 
3/24 西宮 ヴラディーミル・チェルトコフ 映画とトーク
サクリファイス
2016年3月24日(木) 18時~20時半
西宮男女共同参画センターウェーブ 411学習室
〒663-8204 兵庫県西宮市高松町4-8 TEL0798-64-9495
開場 17時半
18時「サクリファイス」上映 (25分)
18時半~ チェルトコフ氏講演(通訳有)
参加費 500円
定員 60名
主主催催 「「子子どどもも脱脱被被ばばくく裁裁判判」」をを支支ええるる会会・・西西日日本本
℡ 090-3611-0162(後藤) 090-1027-3510(赤塚)
協賛 現代をを問う会 VIDAの会
ヴラディーミル・チェルトコフ氏略歴
1935年セルヴィア生まれ 80歳。母語ロシア語、イタリア国籍のジャーナリスト。
スイス、イタリアテレビ局(TSI)とイタリア国営テレビ局(RAI)のディレクターとして、50本以上のドキュメンタリーを政策、活躍してきた。チェルノブイリ原発事故の被害地に入り、取材を続けた。2001年キエフで開かれたWHO後援による「チェルノブイリの健康影響に関する国際会議」は、IAEA・UNSCARE・ICRPの代表者たちが顔を連ね、科学者や現地の医療関係者たちと大論争となった。チェルトコフは、その様子を取材・録画し、事故処理にあたった作業員たちのその後を描いたドキュメンタリー『サクリファイス(犠牲)』をエマヌエラ・アンドレオリと制作し、パリ国際環境映画祭で受賞(2003年)。ついで、『核論争』(邦題:『真実はどこに?』)を制作し、大反響を引き起こした。どちらも、事故によって放出された人工放射性物質による内部被ばくが何をもたらすかを現す貴重なドキュメンタリーである。
この映画の取材過程で得た情報を詳細に綴った主著『チェルノブイリの犯罪』 (2006 ACTES SUD社)が翻訳され、2015年日本語版が出版された(上下巻 緑風出版)が、本書は、アレクセオ・ヤブロコフがチェルノブイリ事故後の第一級の資料の一つ、と言わしめたほど、最重要文献である。
サクリファイス(原題:LE SACRIFICE 犠牲)
『サクリファイス―犠牲者―リクビダートルの知られざる真実』 2003年 スイス (25分)
監督:エマヌエラ・アンドレオリ ・ヴラディーミル・チェルトコフ
チェルノブイリ原発事故の収束にあたった“5人”のリクビダートル(ロシア語で後始末をする人の意)
1991年から2001年までの彼らの様子を追ったドキュメンタリー映画
リクビダートルの総数は60~80万人、そのうち1986年と1987年に作業にあたった約20万人が大きな被曝を受けたとされている。事故処理作業時の平均年齢は約35歳。ウクライナ、ベラルーシ、ロシアそれぞれでリクビダートルの国家登録が行われている。ロシアに住むリクビダートルのうち65905人(平均被曝量120ミリシーベルト)を対象に1991年から1998年までを追跡した結果によると、その間の死亡は4995件(7.6%)であった。ベラルーシでのある調査によると、地元一般住民に比べて結腸癌や膀胱癌、甲状腺癌がはっきりと過剰に発生している。
「子ども脱被ばく裁判」を支える会・西日本 2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故により福島でひどい放射能汚染を受け、「低線量の放射線に長期間にわたり継続的に曝されることによって、その生命・身体・健康に対する被害の発生が危惧される」(2013年4月24日仙台高等裁判所判決文抜粋)と司法も認めているように、子どもたちの健やかな成長が脅かされています。その中で、福島に住む人々が「子どもたちに被ばくの心配のない環境で教育を受ける権利が保障されていることの確認」(子ども人権裁判)をそれぞれが居住する自治体(福島市、川俣町、伊達市、田村市、郡山市、いわき市、会津若松市)に求めるとともに、事故後、県外に避難した人たちとも力を合わせて、国と福島県に対し、「原発事故後、子どもたちに被ばくを避ける措置を怠り、無用な被ばくをさせた責任」(親子裁判)を追及するために、2014年8月29日福島地方裁判所に提訴しました。通称「子ども脱被ばく裁判」といいますが、支える会・西日本はそれを全国から応援する会です。2015年4月に立ち上げ、広く西日本に裁判の状況を伝え、資金の応援を募ってきました。見えない痛くない放射線の被害から命を守る道を開くには、チェルノブイリ原発事故で先を行った人々の学んだことをしっかりと受け取る必要があると考え、今回の学習会を企画します。ぜひおいでいただき、映画を見て、チェルトコフ氏に会って下さい。 連絡先 「子ども脱被ばく裁判」を支える会・西日本 ℡ 090-3611-0162(後藤)
ブログhttp://kodomodatu.jugem.jp/ Email wishmill-yume@kouenji-hou.com
会場アクセス 阪急西宮北口駅南口から約100m。「プレラにしのみや」4階
 
 

3/25 京都講演 チェルノブイリからフクシマへ ~ヴラディーミル・チェルトコフ監督

同時上映:「サクリファイス」&「真実はどこに?」

 
福 島第一原発事故から5年。チェルノブイリ原発事故から30年。度重なる惨事にもかかわらず、原発政策が粛々と推進されていくのはなぜか? 本企画では、長 年チェルノブイリを取材してきたヴラディーミル・チェルトコフ監督を京都に迎え、2本のドキュメンタリー映画を上映すると同時に、放射能汚染の被害を過小 評価し、原発再稼働を迫る国際原子力ロビーの問題について考える。
日 時:2016年3月25日(金)17時30分~20時30分
場 所:同志社大学 烏丸キャンパス 志高館SK110教室
参加費:無料
申込み:不要
定 員:130人
アクセス:地下鉄烏丸線「今出川」駅下車 徒歩5分(詳しくはこちら
●スケジュール
17:00 開場
17:30 「サクリファイス~リクビダートルの知られざる真実」(25分)
18:00 「真実はどこに? WHOとIAEA 放射能汚染をめぐって」(51分)
19:00  チェルトコフ監督の講演 & 質疑応答(通訳:コリン・コバヤシ)
主催:同志社大学グローバル・スタディーズ研究科
   TEL : 075-251-3930 /Email : ji-gs@mail.doshisha.ac.jp
後援:ATTAC関西、NPO法人 環境市民、CNRS LIA : “Human Protection and Responses to the Disaster”
【作品紹介】
「サクリファイス~リクビダートルの知られざる真実」(25分、フェルダ・フィルム、スイス、2003年)
チェルノブイリ原発事故の処理にあたった「リクビダートル(ロシア語で〈後始末をする人〉の意)」を追跡したドキュメンタリー。事故後、ウクラ イナ、ベラルーシ、ロシアから集められたリクビダートルの総数は、60~80万人。そのうち1986年から87年にかけて作業した20万人が大きな被ばく を受けたとされる。その後、彼らの身に何が起きたのか? 本作品は、1991年から2001年の10年間にわたって5人の元リクビダートルを取材し、歴史 の闇に消えていった彼らの知られざる真実に迫る。
「真実はどこに? IAEAとWHO 放射能汚染をめぐって」(51分、フェルダ・フィルム、スイス、2004年)
チェルノブイリ原発事故の後、子どもたちの甲状腺ガンが急増するなど、現地の人々の深刻な健康被害が報告されてきたにもかかわらず、国際原子力 機関(IAEA)などの機関は、一貫して原発事故との相関関係を否定し、放射能汚染による健康被害を過小評価してきた。本作品では、2001年にキエフで 行われた「チェルノブイリの健康影響に関する国際会議」(WHO後援)の模様を取材し、IAEAをはじめとする国際原子力ロビーが、いかに現地の医師や研 究者の声を封印し、原子力産業の防衛に努めてきたかを浮き彫りにする。

ゲストの紹介

ヴラディーミル・チェルトコフ監督
ジャーナリスト、ドキュメンタリー作家。1935年、ロシア系移民の子弟としてセルビアで生まれる。現在スイス・イタリア語圏のルガーノ近郊に 在住。81歳。長年、イタリア放送協会(RAI)、スイス・イタリア語放送局(TSI)のディレクターを務め、70本近いドキュメンタリー番組を制作。邦 訳書に、チェルノブイリ原発事故に関する第一級の資料といわれる『チェルノブイリの犯罪』(緑風出版、上下巻、2015)がある。
コリン・コバヤシ
フランス在住のジャーナリスト、映像作家。『国際原子力ロビーの犯罪』(以文社)、『ゲラン度の塩物語』(岩波新書)、『市民のアソシエーショ ン~フランスNPO法100年』(太田出版)など、環境問題や市民運動に関する数多くの著作がある。「核と被ばくをなくす世界社会フォーラム2016」 (3月23日~28日に東京と福島で開催)実行委員会のメンバーとして来日。
 
 
3/27 東京 エートスと国際原子力ロビー:無知の戦略
—核惨事の許容線量・ロビー・共同管理—
反核世界社会フォーラム・分科会
日時:3月27日18時30分ー21時00分
会場:韓国YMCAアジア青少年センター /スペースY
住所:〒101-0064 東京都千代田区猿楽町2-5-5
 福島惨事後五年を経た現状は、国際原子力ロビーと日本政府当局が一体となった
無知の戦略が覆っている。この戦略はまずリスク・コミュニケーションという形を取り
、安心・安全キャンペーンを繰り広げる。あるいはダイアログ・セミナー、車座の茶話
会(福島のエートス)、地域シンポジウムのような形を取り、疑似科学的な無知を住民
にすり込もうとする。このような戦略によって、事実の否定と、住民の帰還促進、事態
の<正常化>が、東京五輪を目指して急速に押し進められている。
 この戦略は、30年前のチェルノブイリから始まった。ソ連邦崩壊の危機に瀕した当
時の連邦政府は,チェルノブイリ惨事に手を焼き、AIEAに事後の管理をゆだねた。
AIEA、国連科学委員会(UNSCEAR)ICRPと三位一体となり、WHOを制御しつつ、チェル
ノブイリの実相を覆い隠す様々な犯罪的な策略を立てた。福島では、さらに周到な
手だてを準備して、いち早く福島に乗り込んで来た。福島を占拠するためである。
 この現況を批判的に分析する手だてとして、<エートス>問題を糸口としながら国
際原子力ロビー、共同管理の動きなどを4人のパネラーの提議を元に、検証する。
提議者:
ヴラデイーミル・チェルトコフ:元スイス・イタリアテレビ局ディレクター・ジャーナリスト。『サクリフィ
ス』『真実はどこに』の映画監督。著書『チェルノブイリの犯罪』(緑風出版2015)
松井英介 :元岐阜大学医学部助教授。岐阜環境医学研究所所長。近著に『「脱ひばく」いのちを守る』
(花伝社2014)<乳歯保存ネットワーク>発足に尽力。
テイエリー・リボー:応用経済学者。国立科学研究センターCNRS研究員。Clersé UMR
妻ナディーヌとの共著に『Les sanctuaires de l’abîme』(éditions de l’encyclopédie des nuisances, 2012)
福島事故後の共同管理について言及。
セシル・アサヌマ=ブリス:社会学者。CNRS北アジア事務所副所長。住宅政策論。福島事故以降、放
射線防護や避難民の移住政策を調査。2001年から日本在住
プレゼンテーション+司会:
コリン・コバヤシ:フリージャーナリスト、著述家、映像作家
通訳:中尾和美、ユミ・セリア
企画:エコ-エシャンジュ Echo-Echanges France-Japon