チェルノブイリ原発事故1986年4月26日 ウクライナ共和国におけるプルトニウム汚染マップ ウクライナ国家報告2006より
2013年8月30日から、気象研究所 足立光司氏ら、東京理科大学 中井泉氏ら、筑波大学 末木啓介氏らによる、セシウム・ボール(以下、セシウム球と呼びます)の研究報告がありました。
しかし、中井泉氏らのSpring-8による、マイクロエックス線蛍光分光分析法(μ-XRF)では、このセシウム球からウランが検出されました。果たして、ウランだけであり、プルトニウムがあったのか、なかったのか、中井泉氏の論文には記述がありません。
『ウランを含む原発事故由来のガラス状の大気粉塵がつくばにまで飛来 -放射光マイクロビームX線を用いた複合X線分析- (プレスリリース)』
しかし、チェルノブイリ原発事故後、住民の死体を解剖し肺を調べると、プルトニウムのホット・パーティクルがベラルーシのゴメリ住民の肺だけでなく、広くベラルーシ全土の住民に多かれ、少なかれ、ありました。(綿貫礼子+チェルノブイリ被害 調査・救援女性ネットワーク『誕生前の死』藤原書店 pp.103~107 エフゲニー・P・ペトリャエフ)このチェルノブイリの住民の健康被害にこそ、私たちは学ぶべきです。
セシウム球ではなく、ホット・パーティクルと呼ぶべきである、と思います。
チェルノブイリ原子力発電所から600km離れた場所にも、プルトニウムのホット・スポットができました。日本では果たしてどうなのでしょうか?
ウクライナ共和国におけるプルトニウム汚染マップです。ウクライナ国家報告2006より
Chernobyl: Consequences of the Catastrophe for People …
pp.38にあります。2013年4月26日岩波書店から上記の日本語訳が出ています。
アレクセイ・V・ヤブロコフ、ヴァシーリー・B・ネステレンコ、アレクセイ・V・ネステレンコ、ナタリア・E・プレオブラジェンスカヤ『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』岩波書店 2013年4月26日 5250円
ベラルーシ(Belarus)、ウクライナ(Ukraine)の各行政区とチェルノブイリ原子力発電所の位置は以下の通りです。