福島県、東京第一原発20km周辺の試験操業の海域がどんどん拡大されています。原発内のメルトダウン、メルトスルー、メルトアウトしている核燃料デブリを冷やすための水がどんどん、原子炉建屋⇒タービン建屋⇒大地⇒海 へと流出し続けているにもかかわらず。
原発から汚染された水とともに、猛毒のストロンチウム90が流出、拡散そして生物濃縮が進行しているにもかかわらず、日本政府、水産業界は現実を直視していません。
2012年1月の時点で福島県の名産である、シラウオ(正式名称はイシカワシラウオ)は0.4ベクレル/kgのストロンチウム90で汚染されていました。放射性セシウムはたった47ベクレル/kgなのに。少なくともシラウオは放射性セシウムの100分の1くらいのストロンチウム90で汚染されている、と考えるべきです。
茨城県日立沖のシラスからも放射性セシウムが0.42~3.0ベクレル/kg出ています(2013年11月6日茨城県環境放射線監視センター調べ、他)。このシラスのストロンチウム90の汚染は調べられていません。水産総合研究センターは茨城県沖、千葉県沖、東京湾、宮城県沖、岩手県沖、青森県沖の水産物のストロンチウム90汚染をほんの一部分しか調べていません。
少なくとも、水産総合研究センターは福島県沖を中心とする太平洋沿岸および沖合の水産物のストロンチウム90汚染について、毎月数千検体は調べるべきです。そうでなければ、私たちは安心して魚を食べられません。
福島県相馬市松川浦産のあさりから放射性セシウムが52ベクレル/kg出ています。(2013年11月27日 福島県農業総合センター調べ)位置としては、はやま湖からの水が流れ込んでいる可能性があります。このあさりのストロンチウム90汚染はないのでしょうか?
<追記>
ユメカサゴから基準値超セシウム検出 試験操業は継続
いわき沖の試験操業で捕獲したユメカサゴ(ノドグロ)から食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたことを受け、いわき市漁協など漁業関係者は3日、同市で緊急会議を開いた。
同魚種の試験操業は継続し、検査体制の強化を図ることで意見を一致させた。同魚種の試験操業は2014年3月4日以降に日程を決める。
出席者らは、出荷自粛で流通を水際で防げた点を評価した。その一方で、深海魚のユメカサゴから検出されたことから、他の魚種への影響を懸念する声も上がった。「海底の調査が必要ではないか」などの指摘もあった。
(2014年3月4日 福島民友ニュース)
アカガレイ出荷停止 エゾアワビ、5月試験操業調整
相馬双葉漁協が2014年3月12日に実施した試験操業で漁獲したアカガレイから1キロ当たり54ベクレルの放射性セシウムが検出され、同漁協といわき市漁協が出荷を停止したことが13日、分かった。同日、県水産会館で開かれたいわき市漁協の試験操業検討委員会で報告された。
食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)は下回っているが、県漁連が独自に定めた試験操業の出荷基準である同50ベクレルを上回った。今後は複数回のモニタリングを実施して数値を確認した上で、出荷の再開を判断する。
委員会では、エゾアワビの試験操業を2014年5月から実施する方向で調整する方針についても確認した。
(2014/03/14 12:09 福島民報)
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