ベラルーシにおけるヨウ素131の沈着量の再現図(1986年5月10日段階)です。アレクセイ・V・ヤブロコフ、ヴァシーリー・B・ネステレンコ、アレクセイ・V・ネステレンコがニューヨーク科学アカデミーから2009年に出版した、

Chernobyl Consequences of the Catastrophe for the People and the Environment

Alexey Y.YABLOKOV,Vassily B.NESTRENKO,Alexey V.NESTRENKO 2009

のp.34で紹介されているものです。この英語版は下記から全文ダウンロードできます。

http://www.strahlentelex.de/Yablokov%20Chernobyl%20book.pdf

 このアレクセイ・V・ヤブロコフ、ヴァシーリー・B・ネステレンコ、アレクセイ・V・ネステレンコに、ナタリヤ・E・プレオブラジェンスカヤを加えたChernobyl Consequences of the Catastrophe for the People and the Environment が、2013年4月26日岩波書店から「調査報告 チェルノブイリ被害の全貌」として出版されました。非常に重要な本です。ぜひ、お読み下さい。

 先に紹介した、ヨウ素131沈着量マップと比べてみると、ベラルーシ北部にもヨウ素131のプルームが襲ったことがわかります。1990年から2000年にかけてベラルーシで発症した小児甲状腺がんの行政区域ごとの発症数と合わせてみると、ヨウ素131の沈着量が18.5万ベクレル/m2以上の地域では数人の小児甲状腺がんの患者が出ていることがわかります。