新潟県の一部が放射能汚染されています。文科省の航空機放射線モニタリングが2011年10月12日に発表されましたが、天然の放射性核種(カリウム、トリウム、ウランなど)を含んでいたとして、2011年11月11日に訂正して発表されました。

 以下のその経緯を報じた、東京新聞の記事と、10月12日時点での朝日の新潟県放射の汚染マップです。

 果たして、2011年11月11日訂正発表された、新潟県の放射能汚染マップが正しいのだろうか?野生きのこの汚染データを見る限り、当初の汚染マップで色がついていた地域の放射能汚染が少なくともあるように思えます。

 

 放射能を考える小千谷の会の測定活動では、小千谷市の十日町市よりの地域にある、越後岩沢駅周辺に土壌が、高い放射能汚染されていることが明らかになっています。(2012年5月27日)

 新潟県の農地の一部ではストロンチウムが検出されています。東北、関東の他県でも測定すれば検出されるはずであり、新潟県に続き、他県でも行うべきです。

 ただし、新潟県はこれらは過去のデータの範囲内だとし、すべて大気圏内核実験由来かのような説明をしています。しかし、新潟県が紹介している農業環境技術研究所のデータでは、「ストロンチウム90の放射能濃度の土壌の最高値は1964 年の14.3Bq/kg で、2010 年には0.54Bq/kg まで低下していました。」書かれています。

農業環境中の放射性物質長期モニタリングデータの活用

 魚沼市(銀山平国道352号沿い)の一般土壌のストロンチウム90の1.0ベクレル/kg、南魚沼市(六日町)の水田のストロンチウム90の3.6ベクレル/kg、上越市大潟区の水田のストロンチウム90の1.4ベクレル/kgは非常に高い値だと思います。

 水田土壌中のストロンチウム90の全国平均濃度の推移 農業環境技術研究所

 新潟県の2011年度産南魚沼市産のこしひかりからも1~2.4ベクレル/kgの放射性セシウムが検出されたといいます。(0.91ベクレル/kg 2.36ベクレル/kg 2.49ベクレル/kg)

放射性物質検出のお知らせ 2011/11/3(木) 午後 5:48 自遊人編集長・岩佐十良からのお知らせ

 これ以降、自遊人はゲルマニウム半導体検出器をつかい、お米を検査し、1ベクレル/kgでも出た場合は販売しないとしています。

 平成24年度産の新米ご予約を承ります

 こうした取り組みが流通業者に求められていると思います。

 阿賀野川流域での放射能汚染が深刻です。山に降り積もった放射性物質が時間の経過とともに川に流れだし、川底と河口付近の海底を汚染し続けているのではないでしょうか?

 川魚もアユが放射性セシウム合計49ベクレル/kgも汚染されています。(上記 別表1 別表2に記載されています)

 同様に、農地土壌も山から川を通じて降りてくる放射性物質によって、汚染の度合いが強くなっているのではないでしょうか?新潟県の

県内農地土壌の放射性物質調査の結果がまとまりました。」

を時系列で並びかえました。

 

 これを見ると、新潟市(西蒲地区)、上越市(上越地区)、長岡市(長岡地区)は変化がなく、新発田市(新発田地区)は微増または変化なしですが、南魚沼市(六日町)の52ベクレル/kg→116ベクレル/kgは異常な増加を示していると思います。

 新潟県は継続的な調査を行い、公表するべきだと思います。

 

pdf 新潟県の放射能汚染 20121201