福島県における土壌中のプルトニウム分析結果 データ 福島県原子力災害現地対策本部 20111129
E+01などの表記で分かりにくかったので、すべて小数になおしました。
編集:川根眞也
これを濃淡のマップにされた方がいます。「院長の独りごと」の小野俊一先生がブログで紹介されていました。そのマップに川根が地名を入れました。
この福島県原子力災害対策本部の調査は福島県内に限られています。下記の地図の周辺に市町村名を書き込んだのは、その市町村にもある程度のプルトニウムが降っていることが想定されるからです。東北・関東・中部地方などの土壌調査を行い、公表すべきです。
そして、以下が2012年3月13日に文科省が公表した、プルトニウム汚染マップです。原発から80㎞ラインではもうプルトニウムが飛んでいないことになっています。第11回原子力安全委員会で、文科省の原子力災害対策支援本部 板倉課長「空間線量率の測定及び土壌採取におきましては107の機関、合計440名の方々にご協力をいただいております。さらには、土壌試料の核種分析につきましては21機関、合計291名が協力したということで、日本の科学技術史上、類のない大規模のオールジャパンのプロジェクトということで実施をしたものでございます。」などと言っています。つまり、国家をあげてうそをでっちあげていた、ということ。調査・研究の中心は、日本原子力研究開発機構、そして、東京大学、京都大学、大阪大学、筑波大学、放射性医学総合研究所が行っている。そこになぜか、電気事業連合会「現地支援チーム」の名前がある。彼らはどんな「協力」をしたのだろうか?誰が、この調査の土壌を採取したのか、が重要である。
「東京電力株式会社福島第一原子力発電所の事故に伴い放出された放射性物質の分布状況等に関する調査研究結果」 P.17より
<追加>上記の「調査研究結果」は新聞社向けのダイジェスト版である。別に報告書全文が存在した。現在、文科省のホームページの資料のアドレスが変更され、ぐちゃぐちゃになっていて、なかなかたどりつくことができないように改悪されている。僕は意図的な改悪だと思う。
以下のアドレス
東京電力株式会社福島第1及び第2原子力発電所周辺の放射線量等分布マップ
の「放射線量等分布マップの作成等に関する報告書(第1編)(2)」にプルトニウム汚染マップが記載されている。しかし、ここにはプルトニウムの測定地点も土壌採取日のデータも記載されていない。元データのない、プルトニウム汚染マップなど信用することができない。文科省はうそをついている、と思う。