内部被ばくについて、自主的に学習し、周りの方々に広めていくための会
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2019年9月

焦点 香港「逃亡犯条例」改正案撤回 「警察の暴力、許せぬ」 調査委求めデモ激化も 毎日新聞 2019年9月5日 朝刊2面

焦点 香港「逃亡犯条例」改正案撤回 「警察の暴力、許せぬ」 調査委求めデモ激化も 2019年9月5日 毎日新聞 朝刊2面 [解説]  香港の自由と民主主義を守る闘いに連帯します。「逃亡犯条例」改正案の完全撤回は勝ち取れましたが、民主派は5大要求を掲げ闘っています。  読売新聞などは、今朝の朝刊1面、8面で「逃亡犯条例」の完全撤回に触れた報道をしながら、民主派の求める「5大要求」について一切触れません。「読売読むと世の中が分からなくなる」、です。  毎日新聞が、民主派に寄り添った記事を掲載しています。しかし、毎日新聞は、一方で東京電力福島第一原発の1/2号機排気筒の最頂部(高さ2.3m、重さ4トン)の切断、撤去について、一切報道していません。読売新聞もです。  毎日新聞、読売新聞は、完全に国際原子力機関(IAEA)のコントロール下に置かれたようです。危険な福島第一原発廃炉に関する報道は、東京パララリンピック、オリンピックまでは一切、報道しない、と編集部が決めたのでしょう。  できるはずもない、2021年から2号機の核燃料デブリ取り出し決定など「明るいニュース」だけ伝えるのでしょう。  東電福島第一廃炉については、東京新聞が頑張っています。読むなら、東京新聞。 焦点 香港「逃亡犯条例」改正案撤回 「警察の暴力、許せぬ」 調査委求めデモ激化も 2019年9月5日 毎日新聞 朝刊2面  香港の林鄭月娥(りんていげつが)行政長官が「逃亡犯条例」改正案の「完全撤回」を表明したことで、6月上旬から続く政府への大規模な抗議活動は一つの節目を迎えた。ただ、デモ隊側の「警察の暴力的な対応は許せない」との反発は激しい。今回の「勝利」を弾みとして今後、「5大要求」の貫徹を目指して抗議活動が強化される事態も想定される。  香港政府は、デモのきっかけとなった「逃亡犯条例」改正案が完全撤回されたことで、市民の批判がデモ隊の一部の過激な若者らに向かい、運動が次第に収束するシナリオを描く。デモに伴い観光客が減少するなど、経済への悪影響も広がっている。市民の間に、残りの4要求を求めて激しいデモを続けるよりも、社会の安定を求める声が広がることを期待しているためだ。  林鄭氏は4日に発表した談話で「ごく少数の者が『1国2制度』に挑戦し、中央政府を攻撃し、国旗と国章を汚し、香港を危険な状況へと追いやった。香港政府はあらゆる違法行為や暴力行為に対して厳しく対処する」と述べ、過激化した若者らを強く非難した。  だが、政府の思惑通りに事態が進む可能性は、現状では低そうだ。「今さら条例案を完全撤回しても遅すぎる。5大要求を政府がすべて受け入れるまで、抗議活動は続ける」。デモに参加してきた女性(25)は取材に吐き捨てるように語った。インターネット上でも「5大要求は一つも欠けてはならない」「民主的な選挙を」などといった書き込みが相次ぐ。  特に深刻なのが警察への怒りだ。衝突が激化する中で警察は取り締まりを強化し、若者らには負傷者が続出。地下鉄の車両に逃げ込んだ若者らを警官が激しく殴りつける映像などが拡散され、デモ隊の怒りはもはや憎悪の域に達している。若者らもレンガや火炎瓶を警官隊に投げるなど過激化しているが、世論の批判は主に警察に向かう。  デモ隊が求める独立調査委員会を設置すれば、警察官が処分を受ける可能性が出てくる。約3万人の警察官が連日のデモ対応で疲弊しきっている中、さらに士気を大きく損ねる恐れがある調査委設置は林鄭氏にとって難しいのが実情だ。  市民の不満の根底には、行政長官選挙や立法会(議会)選挙が親中派に有利な仕組みで、民意が反映されていないことがある。今月28日には、民主的な選挙制度の実現を求めた大規模デモ「雨傘運動」の開始から5年の節目を迎える。11月24日には区議会議員選挙もある。また林鄭氏が要求通りに辞任したとしても、事態を好転させられる後任の人物は見当たらないのが実情だ。辞任から半年以内に行政長官選挙を実施しなければならず、5大要求の一つでもある民主的な選挙制度を求めてデモがさらに激化する可能性もある。【香港・福岡静哉】 中国、分断図る  中国は「逃亡犯条例」改正案の「完全撤回」が事態の収拾につながるか慎重に見極める方針だ。10月1日には新中国建国70年の重要な節目を控えており、香港政府に対して抗議デモへの厳しい対応を促すとみられる。  中国政府はこれまで、デモ隊側に譲歩しない強硬な態度を続けてきた。香港問題を担当する国務院香港マカオ事務弁公室の楊光報道官らは3日、北京で記者会見し、デモ隊が条例改正案の完全撤回などを求めた「5大要求」について「政治的な脅迫」と批判していた。  ただ、条例改正案の撤回を巡っては、6月の段階で既に「廃案」は決まっており、実質的な影響は小さくなっていた。北京の外交筋は「中国にとって完全撤回は最も受け入れやすい要求」と指摘していた。  中国政府は香港政府の対応を通じて「少数の暴徒と大多数の香港市民」を分断する戦略を鮮明にしている。今回の譲歩によってデモ参加者の足並みが乱れ、収束に向かう流れを期待しているとみられる。  中国政府の危機感は、デモの焦点が条例改正案完全撤回から普通選挙の実施などの民主化要求に広がっている点に移っている。楊氏は3日の会見で「(抗議デモの)矛先が、条例改正案と無関係になり、香港の統治権の奪取と『1国2制度』の有名無実化に向かっている」と指摘した。  中国の趙克志(ちょうこくし)国務委員兼公安相は先月26日、広東省を視察し、「国家の政治的安全を断固として守らなければならない」と述べ、国内への混乱の波及に警戒を強めていた。  一方で、香港情勢は台湾の統一戦略にも直結する。台湾は来年1月に総統選挙を控える重要な時期にある。独立志向のある民進党の蔡英文総統はデモ隊への理解を示して民主主義の価値観を強調し、再選への追い風を受ける形になっている。香港からも2014年の香港民主化デモ「雨傘運動」の元リーダーの黄之鋒氏が3日から台湾の民進党本部などを訪ね、共闘を呼びかけた。  習近平指導部は国家の主権や統一に関わる動きに神経をとがらせており、今後も中国軍の香港駐留部隊や武装警察(武警)の介入をちらつかせて最大限の圧力を続けるとみられる。【北京・河津啓介                          

2019年9月1日、東京電力が福島第一原発1/2号機排気筒(高さ120m)の最頂部の切断、撤去に成功。舞い散る放射能汚染は?(1)

[解説]  根元に25シーベルト/時、または15シーベルト/時もの放射性物質が付着している、1/2号機排気筒の最頂部が2019年9月1日切断、撤去されました。東京新聞が報道したところによれば、この120mもある1/2号機排気筒の高さ45mのところに1箇所、高さ66mのところに4箇所、計5箇所の傷んだ部分があります。 1/2号機排気筒の5箇所の傷んだ部分 こちら原発取材班 福島第一原発 傷んだ排気筒はこう解体する 2018年12月5日 東京新聞 朝刊4面 1/2号機排気筒の5箇所の傷んだ部分拡大123 こちら原発取材班 福島第一原発 傷んだ排気筒はこう解体する 2018年12月5日 東京新聞 朝刊4面 1/2号機排気筒の5箇所の傷んだ部分拡大45 こちら原発取材班 福島第一原発 傷んだ排気筒はこう解体する 2018年12月5日 東京新聞 朝刊4面  東京電力が2013年11月21日、11月22日1/2号機排気筒の下部の線量を測定し、その結果から分析したところによれば、排気筒の下部に約25シーベルト/時(線源①)、約15シーベルト/時(線源②)がある、としています。 <参考>福島第一原子力発電所1/2号機排気筒の下部線量測定について 東京電力 2013年12月6日 福島第一原子力発電所1/2号機排気筒の下部線量測定について 線量率測定結果 2013年12月6日 東京電力 pp.3 福島第一原子力発電所1/2号機排気筒の下部線量測定について 線源における線量率の測定 2013年12月6日 東京電力 pp.4  2019年4月25日、東京電力は今回の1/2号機排気筒解体作業を行うにあたって、排気筒内外の線量を測定し、その結果を公表しました。 <参考> 福島第一原子力発電所1/2号機排気筒解体計画について(準備作業・解体前調査の報告) 東京電力 2019年4月25日  この中で、東京電力は排気筒の外部と内部の線量率の測定結果(ガンマ線のみしか測っていない!)から、放射能汚染の線源はセシウム134とセシウム137のみだと断定し、また、その高い線量率の原因は、排気筒内部にある放射能汚染源ではなく、1号機建屋のオペレーティングフロアからの散乱ガンマ線の影響だとしました。したがって、排気筒の放射能汚染は少ない、と断定しました。その上で、今回の1/2号機排気筒解体作業は、覆うカバーが一切なく、オープンエアで行われています。 図1 排気筒の解体前の調査結果 γ線スペクトル 福島第一原子力発電所1/2号機排気筒解体計画について(準備作業・解体前調査の報告) 東京電力 2019年4月25日 図2 1/2号機排気筒 筒身内部・外部の線量測定結果の比較 東京電力 2019年4月25日  どんな放射性核種が舞い散る可能性があるのか、はこの資料の続編(2)で詳しくみていきます。少なくとも セシウム137 ベータ線、ガンマ線 ストロンチウム90 ベータ線のみ アメリシウム241 アルファ線のみ アメリシウム243 アルファ線のみ テクネチウム99 ベータ線のみ プルトニウム240 アルファ線のみ プルトニウム239 アルファ線のみ ネプツニウム237 アルファ線のみ セシウム135 ベータ線のみ が1/2号機排気筒内部に付着しているはずです。なぜ、ガンマ線スペクトル分析でセシウム137だけしか検出されなかったのか?それは、上記にあるように、以下は一切、ガンマ線を出さないからです。 ストロンチウム90 ベータ線のみ アメリシウム241 アルファ線のみ アメリシウム243 アルファ線のみ テクネチウム99 ベータ線のみ プルトニウム240 アルファ線のみ プルトニウム239 アルファ線のみ ネプツニウム237 アルファ線のみ セシウム135 ベータ線のみ  すなわち、東京電力の言う「セシウム137しか検出されなかった」は虚偽説明であり、「アルファ線核種、ベータ線核種が大量に排気筒内部に付着している可能性が極めて高い」が「ガンマ線核種しか測定していない」のが正しい、説明です。  また、「1号機オペレーティングフロアからの散乱ガンマ線が、排気筒の線量率の原因」との東京電力の説明には笑うしかありません。よくもそんなウソがシャアシャアと言えるな、という感想を持ちました。  確かに、上記 図2 1/2号機排気筒 筒身内部・外部の線量測定結果の比較 東京電力 2019年4月25日 のグラフを見ると、下部からのガンマ線の影響を強く受けている印象を受けます。しかし、不思議なことにこの1/2号機排気筒の外部線量の測定結果、60m以上、上しかありません。 図3 排気筒の解体前の調査結果 外部線量測定結果 福島第一原子力発電所1/2号機排気筒解体計画について(準備作業・解体前調査の報告) 東京電力 2019年4月25日  なぜ、60m~120mの線量の測定結果は公表し、0~57mの線量の測定結果は公表できないのか?それは、排気筒の線量の原因が、1/2号機排気筒の下部の線源①や線源②、いやそれだけではなく、シーベルト/時単位の線源があるからではないでしょうか。原因は1号機建屋のオペレーティングフロアではありません。  上記、図2「1/2号機排気筒 筒身内部・外部の線量測定結果の比較 東京電力 2019年4月25日」のデータを手で打ち込みなおし、高さ0mからのグラフに直してみました。 図4 1/2号機排気筒 外部γ線量率 mSv/h 2019年4月13日、4月18日 東京電力測定  ガンマ線の線量は、距離の二乗に反比例して減衰していきます。この逆二乗の法則から求めた線量率が、上記グラフに重なるようにするためには、地表0mに1000ミリシーベルト/時の線源がないといけません。地表0mに1000ミリシーベルト/時の線源があるとした場合の計算値のグラフが以下です。 図5 1/2号機排気筒 外部γ線量率 mSv/h 地上0mでの線量率を1000mSv/hとし、逆二乗の法則から求めた計算値 川根眞也  これが正しいとするならば、地表に1000ミリシーベルト/時、すなわち、1シーベルト/時の線源があることになります。しかし、東京電力が2018年7月23日~8月2日に1号機建屋のオペレーティングフロアの線量調査を行った結果は、もっとも高い使用済み核燃料プール(SPF)周辺の崩落屋根の下でさえ、40~80ミリシーベルト/時だった、と報告しています。→1号機オペレーティングフロアの線量は高くて40~80ミリシーベルト/時。 図6 福島第一原子力発電所1号機オペレーティングフロア調査結果について 東京電力 2018年9月6日 <参考>福島第一原子力発電所1号機オペレーティングフロア調査結果について 東京電力 2018年9月6日  すなわち、1号機建屋オペレーティングフロアには、1000ミリシーベルト/時の線源はありません。すると、どこに1000ミリシーベルト/時の線源があるのでしょうか?論理的な結論は原発事故から8年と6か月手つかずのままになっている、1/2号機排気筒の下部にある放射能汚染源が1000ミリシーベルト/時である、と考えざるを得ません。1号機、2号機のベントの時に、核燃料デブリそのものが付着していると考えるべきです。また、上記の図4「1/2号機排気筒 外部γ線量率 mSv/h 2019年4月13日、4月18日 東京電力測定」のグラフをていねいに見ると分かるように、ところどころ線量が跳ね上がっているところは、下部の放射能汚染源とは別の放射能汚染源が付着している、と考えるべきです。0.01ミリシーベルト/時上がるということは10マイクロシーベルト/時も上がるということです。とんでもないそこに汚染がある、ということです。  1/2号機排気筒をオープンエアで解体するべきではありません。セシウム137だけではなく、以下の放射能が環境中にばら撒かれるからです。東京電力はただちに作業を中断し、遮へいを行った方法での解体作業に切り替えるべきです。 セシウム137 ストロンチウム90 アメリシウム241 アメリシウム243 テクネチウム99 プルトニウム240 プルトニウム239 ネプツニウム237 セシウム135  ちなみに、上記の資料「福島第一原子力発電所1号機オペレーティングフロア調査結果について 東京電力 2018年9月6日」によれば、1号機建屋オペレーティングフロアにばら撒かれた瓦礫の粒子の92%が0.3~0.5マイクロメートル以下の粒子でした。PM2.5とは「2.5マイクロメートル以下の粒子」ということです。したがって、この0.3~0.5マイクロメートルの粒子は、北京からの黄砂がPM2.5となり、日本の東京まで2100km飛んで来るように、この1/2号機排気筒の放射能(主にベータ線核種とアルファ線核種)は、風向きと雨雲次第で日本全土どこにでも運ばれてきます。それどころか、北半球を回ることでしょう。 図7 オペレーティングフロア粒径分布測定結果 福島第一原子力発電所1号機オペレーティングフロア調査結果について 東京電力 2018年9月6日  繰り返します。東京電力はただちに作業を中断し、遮へいを行った方法での解体作業に切り替えるべきです。          

東京電力が2019年9月1日、福島第一原発1/2号機排気筒の最上部の切断、撤去に成功。東京新聞原発取材班のツィート

ツィターで東京新聞原発取材班が、頑張っています。是非、フォローを。応援のメッセージを! 東京新聞原発取材班@kochigen2017 福島第一1、2号機排気筒の頂部解体は、開始から48時間。3日目の朝を迎えました。ライブカメラを確認すると、切断・つり下しは終わっていません。ふだんは1号機の最上階(オペフロ)調査などに使っている別のクレーンが、何かを切断装置近くにつり上げています(50倍速で編集)  https://twitter.com/kochigen2017/status/1167916671039754241?s=19 2019年9月1日 6:04 東電からの情報によると、切断装置の主電源が31日19時27分に停止。サブ電源が動かず、電源を失いました。このため9月1日6時前から、別のクレーンのかごに人が乗って上にいき、燃料120リットルを補給中。かごには複数の作業員が乗っているそうです。2019年9月1日 7:21 東電によると、1号機そばにある大型クレーンの作業員3人をのせたかごを120m上につりあげて、燃料補給をしています。切断装置は昨夜7時半前に電源を失い、筒本体の切断は全く進んでいません。(小川)2019年9月1日 7:35 切断装置に四つある回転のこぎりも、三つは刃の摩耗が激しく使えない状態のよう。残り一つで切断しきれるのか。厳しさは増しています。燃料補給のため作業員3人が120m上に行きましたが、最後の手段「人による溶断」ができるのかの確認も兼ねていると思います(小川)2019年9月1日 7:42 切断装置の主電源は48時間、サブ電源は29時間もつスペック。装置は丸2日以上、筒上端部で稼働しているので、燃料切れは想定しました。しかしサブ電源も動かないとは。8月30日のつり上げ前の点検では問題なかったとはいうものものの…。2019年9月1日 7:51 切断は輪切り部分が70センチ程度、縦切りは4カ所のうち1カ所が、それぞれ残っています。回転のこぎりは刃が摩耗していないものが1枚だけ。それで縦切りをしようとしたら、電源喪失となったようです。2019年9月1日 7:53 東電によると、11時52分に4カ所目の縦切りを開始し、12時に切断完了。輪切り部分70センチ程度が残っています。切断装置は120リットルの燃料補給で45時間程度動くと想定しているそうです。このまま順調に進んでほしいです。(小川)2019年9月1日 13:35 燃料補給の状況。別のクレーンで3人が乗ったかごは鉄製で大きさは縦2.5m、横1.8m、高さ2.2m。5時40分につり上げて、6時24分に人が切断装置に乗り移り、給油。8時12分にかごは地上に戻りました。120m地点の放射線量は毎時0.08ミリシーベルト。この作業による被ばくは0.2ミリシーベルト(小川)2019年9月1日 14:02 東電は切断装置を使った輪切りを続けます。人による溶断は最終手段であり、まだその段階まではいっていないとみられます。なんとか切断装置での輪切りが成功してほしいです。(小川)2019年9月1日 14:05 東京新聞原発取材班@kochigen2017 綱渡りの福島第一1、2号機排気筒の解体第一弾でした。切り離しの様子を約1分のダイジェスト動画にいたしました。現場の作業員さん、本当おつかれさまでした(山川) https://twitter.com/kochigen2017/status/1168131888550072321?s=19 2019年9月1日21:01現在 桑ちゃん@namie_kuwabara映像を見る限り、切断時切離しなど空気中のダスト濃度は測定されていなかったようですね。最初が肝心だったのだが・・・ 2019年9月1日 24:00頃 桑ちゃん@namie_kuwabara2019年9月1日15時20分現在までの福島第一原発敷地境界線MP近傍空気中ダスト濃度変化。(バックグラウンドを差し引いた値) https://t.co/jqOl7OZwZV 2019年9月1日 24:00頃

福島)第一原発排気筒の解体 異例の作業員投入 石塚広志 2019年9月2日 朝日新聞 福島版[追記]2019年9月3日

[解説]  2019年9月1日、東京電力はやっと、1/2号機排気筒(高さ120m)の最上部の切断、撤去に成功しました。朝日新聞2019年9月2日朝刊も、報道していますが、なぜか、朝日新聞東京版は今回、遠隔操作するのではなく、作業員を投入した事実を報道しませんでした。しかし、朝日新聞福島版では予定になかった作業員投入を報道しています。  これは何なのでしょうか?以下は朝日新聞2019年9月2日朝日新聞朝刊の福島版、東京版、そして東京版他で伝えられた朝日新聞8月2日朝刊の記事です。8月2日の記事では、作業員の被曝を避けるために遠隔操作、とあります。すなわち、東京版を読んでいる人には、9月1日の1/2号機排気筒最上部の切断、撤去は遠隔操作で行われ、作業員の被曝は避けられた、と思うのではないでしょうか。朝日新聞は東電福島第一原発の廃炉作業は、「安全に」「作業員の被曝も少なく」行われている、というイメージ操作をしているのではないでしょうか?  福島県民と東京都民の原発の状況認識のギャップはこうして作られていくのです。 [追記] 2019年9月3日 5:10am  以下、2019年9月2日の朝日新聞福島県版記事では、「頂上付近の放射線量は30マイクロシーベルト」とありますが、これは誤報の可能性があります。東京新聞原発取材班のツィートでは、「120m地点の放射線量は毎時0.08ミリシーベルト。」2019年9月1日14:02のツィート。つまり、80マイクロシーベルト/時、とあります。東京新聞原発取材班さんに、東京新聞原発取材班と朝日新聞の記事との齟齬についてを聞いたところ、東京新聞原発取材班さんから出典を示し、説明がありました。 東京新聞原発取材班 @kochigen2017 出典は下記です。今年4月公表の調査結果https://twitter.com/kochigen2017/status/1168413236976185344?s=19  2019年9月2日 15:39  この出典は2019年4月25日の東京電力の資料です。 福島第一原子力発電所1/2号機排気筒解体計画について(準備作業・解体前調査の報告) 東京電力 2019年4月25日  これを読むと朝日新聞の記者が0.30mSv/hを30マイクロシーベルト/時を勘違いした可能性が高いです。  すなわち、朝日新聞の記者は、上記資料の3ページ、「筒身外部の線量(γ線)は,0.07~0.30mSv/hであった。」(東京電力2019年4月13日および4月28日調査、筒身から5~7m離れた位置で測定。上記資料参照。)から、0.30mSv/hを計算間違いをして、30ミリシーベルト/時、と書いたのではないでしょうか。ちなみに、0.30mSv/hが計測されたのは、最頂部ではなく、高さ60メートル付近。また、0.30mSv/hとは30マイクロシーベルト/時ではなく、300マイクロシーベルト/時です。朝日新聞の記者は二重の間違いを犯したことになります。  作業員3人の方々は、高さ120メートルの、空間線量80マイクロシーベルト/時の場所で作業し、約2時間の作業で0.2ミリシーベルトの被ばくをしました。 以下は、2019年9月3日 5:20am現在の福島第一原発敷地境界ダストモニタです。2019年9月1日、2日、3日とかなりの放射能が環境中に放出されていることが読み取れます。   ここ数週間は、少なくとも東日本は、屋内外でのマスクの着用、外出後すぐに洗顔手洗い(眼も洗う)、すぐシャワー、室内着への着替えを励行した方が良さそうです。 [福島版] 福島)第一原発排気筒の解体 異例の作業員投入 石塚広志 2019年9月2日  朝日新聞 福島版 切断され、地上に下ろされた排気筒の頭頂部=2019年9月1日午後4時11分、福島県大熊町(東京電力提供)  東京電力福島第一原発の1、2号機の共用排気筒(高さ120メートル、直径3・2メートル)の解体作業で1日、ようやく頭頂部がつり下ろされた。だが、この日、作業員3人がゴンドラで上がるという異例の作業が行われた。被曝(ひばく)の恐れから、作業は遠隔操作を主としているが、早くも現場に人の投入という「最終手段」が使われた形となった。  東電によると、頂上に取り付けられた切断用の装置の電源には二つの発電機があるが、8月31日午後7時半ごろ、主電源が燃料切れとなり、予備電源を起動させようとしたが動かなかったという。  解体部分はすでに筒状の周囲の9割以上を切り込み、装置を取り外すと頭頂部が落下するリスクがあった。そのため、作業を行う大熊町の建設会社「エイブル」の作業員3人が1日に頂上に行くことになった。  午前5時40分ごろ、ゴンドラがつり上げられ、2時間半ほど燃料補給や点検作業をしたという。頂上付近の放射線量は30マイクロシーベルト程度で、東電は大きな被曝にはならないとみている。切り取りの作業は正午前に再開し、午後3時ごろ完了。午後4時すぎ、頭頂部(約2メートル、約4トン)が地上に下ろされた。  解体作業は8月1日から始まり、翌2日に頭頂部がつり下ろされる予定だったが、装置のトラブルなどで断続的に中断。開始1カ月でようやく一つの工程が終わった。(石塚広志) [東京版] 1日の予定が作業に1カ月 福島第一、排気筒の一部切断 2019年9月2日 朝日新聞 朝刊27面  東京電力福島第一原発の1、2号機の共用排気筒(高さ120メートル、直径3・2メートル)の解体で、最初の作業となる頭頂部(長さ約2メートル、約4トン)の切断が1日、ようやく終わった。解体作業は8月1日に開始。頭頂部の切断は8月2日の1日間のみで終える予定だったが、装置のトラブルなどが相次ぎ、約1カ月かかった。  解体装置の4枚の回転刃の摩耗が想定より早く、すり減ったり、止まったりして、作業は計5回中断した。熱中症になった作業員もいた。  東電は「初めての作業で、慎重に進めたこともあり、想定より時間を要した。予備日などに作業をすることで今年度内の完了を目指したい」とし、計画に変更はないとしている。(石塚広志) [2019年8月2日 東京版での報道] 高い放射線量、遠隔で操作 作業員の被曝対策 福島第一排気筒解体 2019年8月2日朝日新聞 朝刊3面 1、2号機排気筒の解体計画  東京電力福島第一原発の排気筒の解体作業が1日、始まった。排気筒は事故時の「ベント(排気)」で放射性物質を含む水蒸気を放出するのに使われた象徴的な設備だ。今も高濃度の放射性物質に汚染されており、遠隔操作の難しい作業になる。相次ぐトラブルで遅れていた工事にようやく取りかかった。▼1面参照  解体されるのは、原発敷地内にある4本のうちの1本で、炉心溶融事故を起こした1、2号機の共用排気筒(高さ120メートル、直径3・2メートル)。1号機建屋の水素爆発の影響で、排気筒を支える支柱のつなぎ目が破断し、劣化が進んでいた。原子力規制委員会から「倒れると危険だ」と指摘され、東電は16年に解体する方針を示していた。  解体は作業員の被曝(ひばく)を減らすため、200メートル離れた高台に設置した、大型バスを改造した遠隔操作室で作業する。約140台のカメラ映像を見ながら、大型クレーンでつり上げた解体装置を動かす。作業初日は午前7時半ごろから装置のつり上げを始め、筒の周りにあるはしごや電線管などの切断にとりかかる予定だった。だが、通信トラブルで装置の一部が動かず、昼過ぎから作業が始まった。2日から筒本体を輪切りにする作業に取りかかる。解体後は敷地内で保管する。  当初は3月に始める予定だったが、追加の安全対策が必要になったり、東電がクレーンの設計図の確認を怠って高さが足りなかったりして延期された。今年度中に排気筒の上半分の解体を完了する予定だが、強風時は作業を中止するため、天候次第で遅れる可能性があるという。  工事開始が遅れたことについて、磯貝智彦所長は「周辺の工事の影響については調整をしながら進めている。大きな支障があるとは考えていない」と話した。  今回、解体装置の開発や操作は、福島第一原発がある福島県大熊町の建設会社「エイブル」が担う。構内での重要作業を地元企業が担うのは異例という。岡井勇・第一工事部長は「地元企業として無事成功させ、地元の期待にしっかり応えられるよう安全に進めたい」と話した。(石塚広志、杉本崇)

川内原発1号機 2019年7月27日定期点検入り。1度止まった原発は2度と動かすな!

川内原発1号機が定期検査入り 11月上旬に営業運転再開へ 2019年7月27日 佐賀新聞    九州電力は27日、川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の運転を停止し、定期検査を始めたと発表した。今後、原子炉本体や制御施設などに異常がないかどうかを調べる。10月上旬に原子炉を起動して発電を再開し、11月上旬に営業運転を再開する予定だ。  ただ、川内1号機はテロ対策の「特定重大事故等対処施設」の完成が来年3月の期限に間に合わず、営業再開後も約4カ月で再び運転が止まる見通しになっている。  定検では、炉心部の燃料集合体157体のうち約3分の1を交換する。  九電は他に、玄海原発3号機(佐賀県玄海町)の定検を今年5月から進め、8月中旬の営業運転再開を予定。玄海4号機は8月中旬に、川内2号機は10月下旬にそれぞれ定検を始める方針だ。  定検は原子炉等規制法に基づき、13カ月以内に1回実施することが義務付けられている。

玄海原発4号機 2019年8月16日定期点検入りに。一度止まった原発は2度と動かすな!

玄海原発4号機、定検開始 3カ月かけ100項目 11月の営業運転復帰目指す 2019年8月17日 佐賀新聞 玄海原発3号機(手前)と4号機=東松浦郡玄海町    九州電力は2019年8月16日、玄海原発4号機(東松浦郡玄海町)の定期検査を始めた。原子炉を止め、約3カ月かけて100項目を点検する。11月20日の営業運転復帰を目指す。  同日午前1時に送電を停止。同4時10分に原子炉を止めて作業に取りかかった。今月下旬から燃料集合体の取り出しを始める。193体の約3分の1を取り換える予定。  原子炉やその関連施設は、13カ月を超えない時期に定期検査するよう法律で義務づけられている。4号機の定検は、新規制基準の適用後では初めて。新基準に沿って整備した「大容量空冷式発電機」など16項目を新たに検査する。  昨年5月に配管内の水の熱膨張に伴い不具合が起きた1次冷却水ポンプは、4台中2台を分解点検する。

玄海原発3号機 2019年8年20日 再稼働(営業運転)に。

玄海原発3号機、営業運転に復帰 定期検査終える 2019年8月21日 佐賀新聞   玄海原発3号機(手前)と4号機=東松浦郡玄海町    九州電力は2019年8月20日、定期検査を終えた玄海原発3号機(東松浦郡玄海町)が同日営業運転に復帰したと発表した。  定検は5月に開始。8月20日にあった国の最終審査に合格し、同日午後3時50分に営業運転を再開した。  原子炉内の燃料集合体は、全193体のうち約3分の1を取り換えた。プルサーマル発電に使うプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料は新たに4体を装荷し、計36体となった。使用済みMOX燃料は出なかった。  昨年3月、さびによる腐食で配管に穴が空き、蒸気漏れが起きた2次系統の脱気器空気抜き管は、16本全てをさびにくい材質のものに取り換えた。 玄海3号機、20日起動 九電、8月20日営業運転 2019年7月20日 佐賀新聞    九州電力は2019年7月19日、新規制基準下で初めての定期検査(定検)に入っていた玄海原発3号機(東松浦郡玄海町)について、20日に原子炉を起動すると発表した。全ての検査が終了して、営業運転に復帰するのは8月20日となる見通し。  定検は5月13日に開始し、原子炉本体や核燃料貯蔵施設など九つの施設や設備で107項目を検査した。今回、燃料集合体193体のうち72体を取り換え、新たにウラン・プルトニウム混合酸化化合物(MOX)燃料を4体追加し、193体のうち36体に増えた。  定検中に、燃料集合体に挿入して燃料集合体に流れる冷却水の流量を調整する「プラギングデバイス」の一部が変形するトラブルが発生。確認が不十分なまま挿入したためで、予備品と交換するなどして運転開始に影響はないという。  九電によると、7月20日午前11時に原子炉を起動、21日午前0時に核分裂反応が安定的に続く臨界に到達し、22日に発電を再開させる予定。18年6月に再稼働した玄海4号機の定検は、8月16日に開始する予定となっている。   玄海3号機運転再開中止を 13団体、知事に要請書 2019年8月15日 佐賀新聞   玄海原発3号機の運転再開中止を求め、要請書を提出する反原発団体のメンバー(右)=佐賀県庁    定期検査(定検)を終え、20日営業運転復帰予定の玄海原発3号機(東松浦郡玄海町)に関し、佐賀県内外の反原発グループが14日、運転再開中止を求めて山口祥義知事宛てに要請書を出した。使用済みウラン・プルトニウム混合酸化化合物(MOX)燃料の管理上の問題点を指摘している。  提出したのは「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」(永野浩二事務局長)など佐賀、福岡、大分県の13団体。  九州電力によると、プルサーマル発電を行う3号機は、MOX燃料36体を使用。九電は「運転期間や燃料の組み合わせなどを考慮して決めている」としているが、2020年の定検時に16体が初の使用済みMOX燃料となる可能性がある。  要請書では、反原発団体が今年6月に意見交換した際、資源エネルギー庁の担当者は「使用済みMOX燃料は使用済みウラン燃料より発熱量が高い。ウランと同じくらいになるには300年以上かかるというのは事実」と述べたと指摘。この情報を県が知っていたかなど7項目を質問した。  県原子力安全対策課の担当者は「知事に報告し、できるだけ早期に回答したい」とした。

8月例会のお知らせ 2019年9月1日(日) 13:30 埼玉県さいたま市 浦和

[ 2019年9月1日; 1:30 PM to 4:30 PM. ] 8月例会のお知らせです。 ※ 偶数月に埼玉県さいたま市で開催しています。 ※ 本来、8月に開催するべきですが都合により9月1日(日)に開催します。 日 時 9月1日(日) 13:30〜16:30(17:00まで延長の可能性あり)場 所 浦和コミュニティセンター 南ラウンジAB (浦和パルコ9階)参加費 会員の方300円    一般参加の方600円    高校生以下は無料 <テーマ> 1. 東京電力福島第一原発で何か起きているのか?   核燃料デブリ取出し、1/2号機排気筒解体工事、3号機使用済み核燃料プールからの核燃料取り出しをめぐって   報告:川根眞也 2. 東京都の水道水の放射能汚染をめぐって 水道水の放射能汚染の実態と誤った計算の経過について   報告:川根眞也 3. 九州・福井・四国の原発を止めるのは今 2019年7月27日川内原発1号機、8月16日玄海原発4号機が定期点検入り。一度止めた原発は2度と動かすな! 報告:川根眞也 4.   第1種放射線取扱主任者試験を受けて おかしすぎる日本の放射線防護理論  報告:川根眞也 <休憩> 14:50~15:05   5.内部被ばくに関する最新情報    ・日本の食品の放射能汚染の実態     ・福島県の子どもたちの小児甲状腺がんが放射線の影響ではない、という議論をめぐって  報告:川根眞也    15:05~16:10  6.会員のみなさんからの意見交流会 ※ この部分はツィキャスしません。 ※ 懇親会もあります。お時間のある方はどうぞ。 ※ 諸事情によりプログラムが変更になる場合があります。 ※ 当日はツイキャス中継もしますので、会場に来れない方は是非、視聴参加ください。 http://twitcasting.tv/naibuhibakushim/show/ こちらでは、生中継の他、過去の動画を見ることも出来ます。 聞き逃した情報などもチェックしてみてください。 それでは、沢山のご参加をお待ちしています。   【お問い合わせ】entry.naibu@gmail.com 内部被ばくを考える市民研究会事務局 内部被ばくを考える市民研究会

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