川内原発1号機が定期検査入り

11月上旬に営業運転再開へ

2019年7月27日 佐賀新聞
 

 九州電力は27日、川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の運転を停止し、定期検査を始めたと発表した。今後、原子炉本体や制御施設などに異常がないかどうかを調べる。10月上旬に原子炉を起動して発電を再開し、11月上旬に営業運転を再開する予定だ。

 ただ、川内1号機はテロ対策の「特定重大事故等対処施設」の完成が来年3月の期限に間に合わず、営業再開後も約4カ月で再び運転が止まる見通しになっている。

 定検では、炉心部の燃料集合体157体のうち約3分の1を交換する。

 九電は他に、玄海原発3号機(佐賀県玄海町)の定検を今年5月から進め、8月中旬の営業運転再開を予定。玄海4号機は8月中旬に、川内2号機は10月下旬にそれぞれ定検を始める方針だ。

 定検は原子炉等規制法に基づき、13カ月以内に1回実施することが義務付けられている。