内部被ばくについて、自主的に学習し、周りの方々に広めていくための会
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2015年4月

2015年4月27日の楢葉町上繁岡地区集会所のモニタリングポストの上昇グラフ

2015年4月27日の楢葉町 上繁岡地区集会所のモニタリングポストの上昇グラフです。 私は、東京第一原発で作業のため、建屋外に放射性物質をどんどん出していると考えています。上繁岡地区集会所のモニタリングポストでは、かつて、平日は8時ごろから空間線量が上がり、ぴったり17時に下がる。そして、土日は1日空間線量が上昇しないことがありました。まさに、原発作業中に放射性物質を出していて、作業が休みのときは建屋から放出していないことの証左です。 最近は土日もないのか、曜日にかかわらず一貫して、朝8時くらいから空間線量が上がり、17時には下がります。それが、ここ1週間はどんどん線量が上がっていく印象を受けます。 いったい、原発ではどんな作業をしているのでしょうか?  

2015年4月27日12:00pm 異常なベータ線をJR西川口駅で観測

 2015年4月27日12:00pm、異常なベータ線をJR西川口駅構内(改札出て右手2階)で観測しました。JR西川口駅ホーム降りたときは、Radex1503で0.08マイクロシーベルト/時、ECO TEST社 MKS-05でベータ線 4cpmでした。11:55am。ところが、JR西川口駅構内、改札出て右手に行ったあたり(2階)で、MKS-05の警報音が鳴り125cpmになりました。見ると、川口駅→大宮駅方面の風が京浜東北線沿いに吹いていました。Radex1503でも0.47マイクロシーベルト/時になりました。12:00pm。  その後、自宅への道でも8cpm→6cpm。現在、アパート3階室内でもたびたび5cpm検出されています。室内でベータ線5cpmを観測することは、あまりありません。  福島県 楢葉町 上繁岡地区集会所での空間線量率のグラフ(時系列データから川根が作成)でも、本日4月27日午前8時から10時にかけて、空間線量が急上昇しています。 楢葉町上繁岡地区集会所は東京第一原発の南南西約13kmにあります。東京第一原発から、なんらかの放射性物質が一気に放出された可能性があります。  外出中のかたはしばらく屋内に退避することをお勧めします。

池袋の公園で480マイクロシーベルト/時 ストロンチウム90は2200ベクレル超えか?

「池袋本町電車の見える公園」での高放射線量検出について 東京都 豊島区 ホームページ より  2015年4月22日(水曜日)、「池袋本町電車の見える公園」(池袋本町4-41)の遊具の一部から、区の除染基準値(毎時0.23マイクロシーベルト)を超える放射線量(最大2.53マイクロシーベルト)が検出されました。 これを受け、2015年4月23日(木曜日)、原子力規制委員会の助言を受けながら、遊具周辺の放射線量を再度計測いたしました。 その結果、2015年4月22日最大値が検出された遊具部分の直近の地表(1か所)で、480マイクロシーベルトとさらに高い数値の放射線量が測定されました。 なお、周辺の地表の放射線量はいずれも昨日同様、基準値以下だったことから、計測地点の地中に何らかの放射性物質が存在することが考えられます。 本日の計測結果を受け、昨日設けた遊具周辺の立ち入り禁止区域について、0.1マイクロシーベルトを基準に拡大するとともに、混乱防止のため、公園への立ち入りについても当面禁止とすることといたしました。 豊島区は、引き続き原子力規制委員会の助言を受けながら、安全性を確保しつつ、早急な除却作業に着手いたします。 また、池袋保健所に、この件に関する健康相談を受け付ける窓口を設置いたします。 相談窓口:池袋保健所健康推進課     電話:3987-4174相談時間:午前8時30分から午後7時まで

川内原発再稼働差止‘仮処分申請’決定日2015年4月22日は鹿児島地方裁判所へ

川内原発再稼働差止‘仮処分申請’決定日   と き 2015(平成27)年4月22日(水) 10:00~ ところ 鹿児島市「鹿児島地方裁判所」   ※午前10時の決定書を受けて、午前11時半に福岡と   東京にて、記者会見の場を持ちます。その後、福岡・   九電本社と東京・経産省への要請行動を行います。   【福岡・九電本社要請行動】  ・11:30  記者会見   ・13:00  九電本社へ要請行動     ※福岡・九電本社(福岡市中央区渡辺通2丁目2番82号)前にお集まり下さい。 【東京・経済通産省要請行動】  ・11:30  記者会見   ・13:00  経産省へ要請行動     ※東京・経産省(東京都千代田区霞が関1-3-1)前にお集まり下さい。   【当日の日程・鹿児島(地裁)行動】 ※9:30 「かごしま県民交流センター 中庭」にお集まりください!     9:30  「かごしま県民交流センター中庭」集合 10:05  地裁前にて、弁護団・申立団等で旗だし 11:00  記者会見・報告集会     会場:鹿児島市「黎明館・講堂」        声明文の発表        決定書の分析等(決定の記者レク 15:00~)   原発なくそう!九州川内訴訟弁護団 問い合わせ/弁護士法人白鳥法律事務所    TEL 099-227-2655 FAX 099-223-0254原発なくそう!九州川内訴訟原告団  連絡先/原告団事務局    TEL 0995-63-1700 FAX 0995-63-1701

前双葉町町長 井戸川克隆氏が書いた第一原発事故の真実『なぜわたしは町民を埼玉に避難させたのか』

前双葉町町長 井戸川克隆氏が書いた、第一原発事故の真実『なぜわたしは町民を埼玉に避難させたのか』駒草出版 2015年4月21日刊 【内容情報】 レベル7の過酷事故となった福島第一原子力発電所。所在地である双葉町の当時の町長、井戸川克隆はその最中、いち早く町民を県外避難へと導いた。東京電力、福島県、そして国の危機管理のずさんさや責任回避に苦しみ、いまだ先の見えない苦境の中にある福島。講演活動、選挙への出馬、そして人気漫画『美味しんぼ』への登場で福島の現実を訴えるなど、孤独な闘いを続けている前町長。その闘いの記録。 【目次】 3.11。そして避難のはじまり/原発からの避難はどうあるべきか/嘘と偽証の連鎖/なぜ東京電力はトラブルを起こすのか/住民とは、国民とは誰か。為政者は誰を守るのか/健康被害の実態を隠すな/事故を招いたもの/なぜ仮の町が必要なのか/世界は双葉を、福島を、日本をこう見ている/自立する自治体となるために/脱原発は日本自立の証/なぜ知事選に立ったのか/福島と日本のこれから 【著者】 著者:井戸川克隆(イドガワカツタカ) 前双葉町町長 企画・聞き手:佐藤聡(サトウサトル)フリーランスライター兼エディター。1961年、福島県南相馬市生まれ。出版プロダクションなどを経てフリー。  井戸川氏は、この本に中で、東京電力や日本政府、福島県が2011年3月11日20時の時点で、1号機がメルトダウンし、爆発する危険性があることを知っていた、と指摘しています。しかし、日本政府も、福島県も3月11日の時点で双葉町に何も知らせず、双葉町の町民をむざむざ被ばくさせてしまったことを告発しています。  井戸川氏がこの著書の中で紹介している、東京電力の資料です。1号機は2011年3月11日20時以降、核燃料が溶けはじめ、圧力容器の底に溶け落ちて初めていた、つまりメルトダウンが始まっていることを東京電力は知っていたことを指摘しています。 【出典】東京電力『福島第一原子力発電所事故の経過と教訓および柏崎刈羽原子力発電所の安全対策について』第2回原子力改革監視委員会配付資料 2012年12月14日  上記資料には、3号機については2011年3月13日午前4時の時点でメルトダウンが始まったことが書かれています。  上記資料には、2号機については2011年3月14日18時の時点でメルトダウンが始まったことが書かれています。   井戸川克隆氏は、政府、福島県から避難に必要な情報も与えられないまま、独自の判断で、双葉町町民を避難させました。井戸川氏はこの著書の中で、2011年3月11日の時点で、SPEEDIの放射能拡散予測の情報が与えられていたら、川俣町に避難させなかった、と述べています。福島県のみならず、日本国民全員に対して、日本政府はSPEEDIの放射能拡散予測の情報を与えるべきであった、と指摘しています。  まったく、その通りです。この時のプルームを私たちは浴びるべきではなかったし、その空気を呼吸するべきではありませんでした。  原発とは一体何なのか?そして、原発事故がもらたす悲劇を知る、非常に大切な教訓を、この本は私たちに教えてくれます。是非購入され、御一読をお勧めします。内部被ばくを考える市民研究会でも販売しています。 (第1稿) 川根 眞也 2015年4月21日記 <追記> 2号機の爆発が避けられないことは前日2011年3月14日19時20分の時点で、現地対策本部は知っていた。  2011年3月14日 19時20分の時点で、政府、福島県は、2号機の爆発を覚悟していました。それでありながら、福島県は福島県民に安定ヨウ素剤の服用指示を出しませんでした。それは放射線医学総合研究所の職員が「このくらいの放射線量では安定ヨウ素剤の服用は必要ない」とアドバイスしたからです。放射線医学総合研究所は解体すべきです。放射線防護の仕事がまったくできず、「これくらいの放射線は安全です」とのデマをふりまく役割しか果たしていません。  2011年3月14日の夜の事故の経過については、吉田昌朗調書とともに公開された池田元久 元経済産業副大臣の調書(2012年2月9日聴取)に書かれています。池田氏は原子力災害現地対策本部の本部長でした。2011年3月14日夜、東電の班長が池田元久氏に見せたメモには、18時22分燃料露出、20時22分炉心溶融、22時22分格納容器損傷、とありました。「これはもう大変な事態だ」と説明を受けたと聴取に答えています。2011年3月14日19時20分に、保安院、東電、福島県(内堀雅雄福島県副知事、当時)、自衛隊の代表と今後の方針について検討した、と池田氏は答えています。  つまり、この2011年3月14日の19時20分の時点で、いずれ2号機が爆発することがわかっていたのです。それでありながら、福島県は安定ヨウ素剤の服用指示を出さず、日本政府もSPEEDIの放射能拡散予測を日本国民に明らかにしなかったのです。東京においても安定ヨウ素剤の服用は必要だったと思います。 【資料】池田 元久 元経済産業副大臣 事故対応全般について 聴取者 東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会事務局 齊藤修啓 2012年2月9日 pp.10  2号機が14日午後6時ごろから非常におかしくなってきた。  初日も2号機が話題になったのですけれども、これは東電の班長が私のところに飛んできて紙を渡して。そのときのやつがどれだったか。  そのとき紙を見せたのです。私はパッと書いた。18時22分燃料露出。20時22分、炉心溶融。22時22分、格納容器損傷。つまり破裂ということ。もう単純に2時間、2時間になっているのですけれども、これはもう大変な事態だと説明を受けた。  ベントもだめ、注水もだめだ。こういうふうに推移すると。すぐに保安院経由で本部に上げましたが、このときはこれでいよいよ来るのかなという感じでありましたね。  スタッフというか、幹部に言って、ミーティングを2回やって、まずこういう状況だから、あらゆる事態に備えるようにしておいてくれと言っただけです。オフサイトセンター全体が非常に緊張していました。  ところが、ここにも書いてあるけれども、東電の場合はベントのチョコチョコと言うのですね。そう長続きはしなかったのですが。しかし、基本的な流れはそういう流れ、理解でしたから。  19時20分に保安院、東電、福島県、自衛隊の代表と今後の方針について検討。  私は現地本部長で、事務局長は審議官の黒木君がいたのですが、それ以外に東電の副社長。武藤さんは7時くらいに交代して小森常務が来ていました。福島県の内堀は私とずっと一緒。自衛隊は中央即応集団の副司令がこの日の16時に着任して、今浦さん。これも幹部会みたいにやって、私のごく狭い部屋ですがやって、なかなか移転するにしても場所がないと。150人、車や人を配置できて通信手段が整う場所がない。  内堀君の提案で、福島県庁の旧庁舎の政庁はどうかというので、それも遠いけれどもいいなと。テレビ会議システムは東電の福島事務所から入るというのです。私の心の中では、それが大きかったと思う。そういうこともありました。 〔編集者注〕2011年3月15日6時すぎ2号機のサプレッションプール(圧力抑制室)が爆発しました。池田氏はこの時点で、双葉病院の患者などの住民避難にあたっており、一番最後に福島県庁に移動しています。3月15日郡山の都路街道を通って福島県庁に10時59分に福島県庁に着いたと聴取に答えています。こうして、2号機の爆発後、原子力災害現地対策本部は大熊町のOFC(オフサイトセンター)から、福島県庁の旧庁舎に移設するのです。その時点で、本部長は池田氏から松下経済産業副大臣に交代しています。                        

岩手県の河川の土壌はどのくらい放射能汚染されているのか?2015年2月

岩手県の河川の土壌はどのくらい放射能汚染されているのか?2015年2月  福島県の放射能汚染については、報道されますが、宮城県、岩手県の放射能汚染については、ほとんど報道されません。東日本大震災で、宮城県、岩手県は地震と津波の被害を受けたことだけになっていますが、原発事故による放射能によっても被害を受けているのです。原発事故から4年。「復興」だけが叫ばれていますが、復興の前に、陸そして海の放射能汚染の被害の実態を把握し、住民や消費者が健康被害を受けることのないようにするべきです。  環境省が、「東日本大震災の被災地における放射性物質関連の環境モニタリング調査:公共用水域」として、岩手県、宮城県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、埼玉県及び東京都の河川水域の土壌や水の放射能汚染の実態を2011年から調査し、公表しています。 『東日本大震災の被災地における放射性物質関連の環境モニタリング調査:公共用水域』  この中に、2015年3月9日公表された「岩手県内の公共用水域における放射性物質モニタリングの測定結果(速報)2015年2月採取分」があります。この中に、岩手県の一関市、奥州市、平泉町の河川域の土壌のセシウム134、セシウム137の放射能汚染の調査結果があります。  その放射能汚染の実態を6ページ目の地図に川根が記入しました。                                                      この水域のヤマメ、イワナ、ウグイなどは、放射性セシウムだけでなく、放射性ストロンチウムを含んでいる危険性もあります。この水域のヤマメ、イワナ、ウグイなどは食べるべきではありません。 岩手県 水産物の放射性物質の検査結果について(ヤマメ) 2015年4月17日公表 岩手県 水産物の放射性物質の検査結果について(イワナ) 2015年3月9日公表 岩手県 水産物の放射性物質の検査結果について(ウグイ) 2015年1月30日公表    

4/25(土)4月勉強会(会員限定)のお知らせ

[ 2015年4月25日; 10:00 AM to 12:00 PM. ] 4月勉強会(会員限定)のお知らせです。 日 時 4月25日(土) 10:00〜12:00場 所 市民活動サポートセンターラウンジ(JR浦和駅東口浦和パルコ9階) ※参加費は無料です。(当日入会OKです。年会費についてはこちらをご覧ください。)※例会に参加された方は資料をお持ち下さい。※ツイキャス中継はありません。

4/18(土) 4月例会のお知らせ

[ 2015年4月18日; 6:30 PM to 9:00 PM. ] 4月例会のお知らせです。 日 時 4月18日(土) 18:30〜21:00場 所 浦和コミュニティセンター第7集会室(浦和パルコ10階)参加費 会員の方300円    一般参加の方600円    高校生以下は無料 テーマ 1.参加されたみなさんからの意見交流 ※ここの部分はツィキャスしません。      18:30~19:00     2.堀本秀生の放射性物質排出講座~春から夏~ 報告:堀本秀生  19:00~19:30     3.  楢葉町の避難指示解除、4月7日から一時帰宅。年20ミリシーベルトまで住民帰還をめざす政府と福島県、自治体 報告:川根眞也 19:30~19:50     4.   4月2日~8日の異常な空間放射線量の上昇は何が原因だったのか? 報告:川根 眞也  19:50~20:10     5. 高浜原発3、4号機運転差し止め判決を読む 報告:川根 眞也  20:20~20:50     6. 内部被ばくに関する最新情報 報告:川根 眞也  20:50~21:00       米軍トモダチ作戦の被曝者訴訟、オウム真理教のサリン・テロ事件の生存者の証言に学ぶ、福島デスティネーション・キャンペーンの功罪、他  ※例会の様子を 19:00pmからTwitcasting を使って生中継します。(プライバシー保護のため、18:30~19:00はツィキャスをしません。ご了承ください)内部被ばくを考える市民研究会のアカウントはこちらです。ぜひサポーター登録&通知設定をお願いします。 内部被ばくを考える市民研究会Twitterアカウント @naibuhibakushimツイキャスURL http://twitcasting.tv/naibuhibakushim ツイキャスとは?ツイキャスは、iPhone、Android、パソコンからライブ中継を見る事ができ、見るだけではなく、自分で撮影した動画を配信する事も出来ます。まだ使った事がない方は、ヘルプページをご参照ください。 http://twitcasting.tv/indexhelp.php 中継を見逃しても、保存、公開されているものは、後日見る事も出来ます。例会ライブ履歴はこちらから見る事が出来ます。http://twitcasting.tv/naibuhibakushim/show/

原発からまた放射性物質の大量放出があったのでは?福島県のモニタンリングポストで異常な放射線量を記録 2015年4月2日~4月8日

原発からまた放射性物質の大量放出があったのでは?福島県のモニタンリングポストで異常な放射線量を記録 2015年4月2日~4月8日 (初出 2015年4月9日 7:32am) (加筆・修正 2015年4月15日 5:49am) モニタリングポスト:放射線量計測器に異常 約30台 通常値の1000倍表示も 福島毎日新聞 2015年04月08日 東京朝刊  福島県は2015年4月7日、空間放射線量を計測するモニタリングポスト約30台で異常を示したと発表した。周辺の複数のモニタリングポストの数値に異常がなく、県は、測定データを伝送する際に不具合が起きたとみている。修理か交換かを検討する。  県によると、異常を示したのは、県が2015年3月末に設置し、4月から試験運用を開始した簡易型モニタリングポスト77台のうちの約30台。南相馬市や伊達市など7市町村に及び、南相馬市と葛尾村の計2台では通常値の約1000倍に上昇した。  2015年4月3日に南相馬市の2カ所で異常に高い測定値が出たため、業者に確認するよう依頼していた。県放射線監視室は「公表は原因究明してからと考えた。異常を認識した時点で公表すべきだった」としている。【岡田英】 (編集者)実は、毎日新聞2015年4月8日朝刊25面にはもう1つ記事が掲載されていました。 2号機格納容器 温度計も異常値  東京電力は2015年4月7日、福島第一原発2号機格納容器内の温度計が異常値を示したことを明らかにした。2015年4月3日午前5時に20.9℃だった温度が4月5日午後5時には88.5℃(67.6℃もの温度上昇……編集者注)まで上昇したことが、2号機の別の温度計は平常値を示しており、東電は「原子炉の制御には影響はない」としている。【鳥井真平】毎日新聞2015年4月8日朝刊25面 (編集者 注)  福島県などで2015年4月2日~4月8日観測された、異常な空間線量は果たして、福島県の設置したモニタリングポストの計器不良が原因なのでしょうか?逆に、原子力規制委員会の設置しているモニタリングポストが1つも異常な空間線量を感知していないとしたら、原子力規制委員会の設置しているモニタリングポストが、「異常な空間線量を感知できない」設定になっている、疑惑があります。原子力規制委員会自身が、自身が管理運営をしている、モニタリングポストの計器を正しく調整なのではないでしょうか。 <異常な放射線量の急上昇> 福島県 南相馬市 よつば公園 異常な空間放射線量 ピーク  2015年 4.874マイクロシーベルト/時 4月7日2時 3.000マイクロシーベルト/時 4月7日8時 3.096マイクロシーベルト/時 4月7日10時   福島県 葛尾村 県道50号線もりもりランド入り口付近 異常な空間放射線量 2015年 ピーク 1.841マイクロシーベルト/時 4月2日16時0.529マイクロシーベルト/時 4月2日20時1.353マイクロシーベルト/時 4月3日0時2.212マイクロシーベルト/時 4月3日6時0.577マイクロシーベルト/時 4月3日8時0.404マイクロシーベルト/時 4月3日11時1.634マイクロシーベルト/時 4月4日5時0.575マイクロシーベルト/時 4月4日10時0.476マイクロシーベルト/時 4月5日17時  福島県 葛尾村 浜井場北平線入り口 2015年4月5日14:00~4月8日15:00までデータが公表されていない。 福島県 葛尾村 井戸沢バス停 2015年4月1日15:00~4月5日16:00までデータが公表されていない。 福島県 葛尾村 大笹行政区掲示板付近 異常な空間放射線量 2015年 ピーク1.35マイクロシーベルト/時 4月8日8時 福島県 葛尾村 木取場バス停前 異常な空間放射線量 2015年 ピーク8.252マイクロシーベルト/時 4月5日19時 福島県 葛尾村 日山登山道入り口 異常な空間放射線量 2015年 ピーク72.89マイクロシーベルト/時 4月3日10時  九州の宮崎県でも、異常な空間放射線量の上昇を観測。ただし、降水の関係は否定できません。ただし、降水があるときは低気圧が通過するときであり、低気圧は近くの空気中にある放射性物質を集める働きがあります。普通の1.1倍くらいの濃度になった場合、その変化が顕著にわかるのは、低気圧が通過するときです。  以下が、2015年4月8日に宮崎県宮崎市県衛生環境研究所で観測された、異常な放射線量のピークです。  宮崎県 宮崎市 県環境衛生環境研究所 異常な空間放射線量 2015年 ピーク 地上1mに換算した空間放射線量率       地上20mでの県衛生環境研究所のモニタリングポスト  0.051マイクロシーベルト/時 4月8日2時  同時刻 0.042マイクロシーベルト/時 0.056マイクロシーベルト/時 4月8日5時  同時刻 0.046マイクロシーベルト/時 0.047マイクロシーベルト/時 4月8日8時  同時刻 0.039マイクロシーベルト/時  0.046マイクロシーベルト/時 4月8日11時  同時刻 0.038マイクロシーベルト/時 ※ 現時点での普通は0.032マイクロシーベルト/時    それでは原発事故前1年間(2010年3月12日から2011年3月11日)の宮崎県宮崎市県衛生環境研究所で観測された、空間放射線量率の最大はどれくらいなのでしょうか?日本の環境放射能と放射線のデータベースで調べてみました。原発事故前1年間の最大値は0.050マイクロシーベルト/時(2010年12月13日 県衛生環境研究所 モニタリングポスト 地上20mでのピーク)であり、原発事故前で最大値が0.050を超えたのは、この日1日1回だけです。     それが、2011年3月11日から始まる原発震災の結果、最大値が0.050マイクロシーベルト/時を超える日が、年に7回も起きるようになってしまいました。2015年4月8日午前5時の宮崎県衛生環境研究所の空間線量率(地上20mにある)0.046マイクロシーベルト/時は、この0.050まではいきませんでした。0.046を超える最大値は、原発事故前1年間では年7回、原発事故後1年間では年11回がありました。2015年4月8日の宮崎県の異常な空間線量率は、原発事故前は1年間に1回のレベル、原発事故後は1年に7回のレベルだと、書きましたが、お詫びして訂正します。  原発事故1年間(2011年3月12日から2012年3月11日)の宮崎県宮崎市県衛生環境研究所における、空間放射線量率の最大値。 宮崎県 宮崎市 県環境衛生環境研究所 空間放射線量の最大値 原発事故後 2011年3月12日~2012年3月11日0.0500マイクロシーベルト/時を超える空間放射線量  県衛生環境研究所 モニタリングポスト 地上20mでのピーク 0.0621マイクロシーベルト/時 2011年6月5日2時0.0508マイクロシーベルト/時 2011年6月7日5時0.0524マイクロシーベルト/時 2011年10月21日8時0.0546マイクロシーベルト/時 2011年12月8日11時0.0613マイクロシーベルト/時 2012年2月15日2時0.0568マイクロシーベルト/時 2012年2月28日5時0.0575マイクロシーベルト/時 2012年2月29日8時 ※ 原発事故後1年間の空間線量率の平均値は0.0271マイクロシーベルト/時※ 原発事故前1年間の空間線量率の平均値は0.0270マイクロシーベルト/時 1年間の平均値にすると、原発事故などないことになる、ということです。やはり、原発事故後年11回起きていたピークに相当する、放射性物質の放出があった、とは言えそうです。ただし、それは原発事故前に年7回起きるレベルでもありました。このデータだけからでは、福島からの放射性物質とは断定できません。しかし、全国的な4月8日のピーク、そして、福島県各地での異常なピークを総合的に勘案すると、福島由来である、と考えるべきだと思います。  原発事故1年間の宮崎県 宮崎市 県衛生環境研究所の空間放射線量率(地上20m) 日最大値のグラフ

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