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2019年4月

原発事故後、先天性心疾患の手術件数14%増 yahoo news 2019年4月10日

原発事故後、先天性心疾患の手術件数14%増 世界的権威が認めた衝撃の事実 日本のメディアが報じない怪 ヤフーニュース  平成が間もなく終わりを迎えるが、平成最大の事件というと、日本においては、東日本大震災と福島第一原発事故をおいて他にないだろう。その福島第一原発事故に関係した重要な事実について、平成から「令和」に変わる前に伝えておきたい。  福島第一原発事故から8年目を迎えた数日後、アメリカ3大ネットワークTV局の一つであるCBSテレビが衝撃的なニュースを伝えた。    「新たな研究が、福島第一原発事故と乳児の心臓手術数急増の関連を示唆。先天性心疾患の手術を受けた1歳未満の乳児の数が、14%以上急増」  これは、3月13日、心臓病研究の世界的権威「アメリカ心臓協会」が発行している国際科学誌「ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ハート・アソシエーション」が「福島原発事故後の複雑心奇形の全国的増加」と題した研究論文を掲載したことを受けて、報道されたニュースだった。   タイトルからわかる通り、論文は「福島第一原発事故後に、複雑心奇形という先天性心疾患を持って生まれた乳児が、日本で全国的に増加した」という“衝撃的な事実”を伝えている。論文の中心的な著者は、名古屋市立大学で生態情報測定学を研究する村瀬香准教授である。   報じない日本の主要メディア  アメリカの大テレビ局が報じた重大なニュース。しかし、見たところ、日本の主要メディアでは報じられていない。不思議に思い、筆者は村瀬氏にコンタクトし、話をきいた。  村瀬氏が残念そうにこう話す。 「実は、メディアに大きく取り上げられるだろうと思い、研究チームはスタンバイしていたんです。しかし、結局、報じてくれたのはアメリカのロイター通信やCBSニュース。日本の大手通信社や大手新聞社の記者は取材には来たものの、なぜか報じていません。唯一、大学の地元という縁からか、中日新聞だけは取り上げてくれました」  こういった科学研究論文は、同じ研究者から審査を受け、承認されると、科学誌に掲載されるが、村瀬氏の論文も同じ過程を経て掲載された、研究者お墨付きの論文だ。しかも「アメリカ心臓協会」は心臓病の研究ではアメリカ最大で、世界的にも信頼性の高い機関である。  研究論文の結果は衝撃的だが、世界的権威が認めた重要な研究論文を、原発事故が起きた当事国・日本の主要メディアが報じていないのは、ある意味、もっと衝撃的だ。日本のメディアは何を考えているのだろう? オリンピックや選挙を控えて神経質になっているお上の顔色をうかがっているのだろうか?   複雑心奇形の手術件数が急増  村瀬氏チームの研究結果について説明したい。  研究の大本になったのは、日本胸部外科学会が日本全国の病院から集めている先天性心疾患に関する全ての手術データ。このデータには46種類の先天性心疾患に関する手術件数がほぼ全て含まれている。その中でも、村瀬氏は、「複雑心奇形」という先天性心疾患に着目し、福島原発事故前(2007~2010年)と事故後(2011年~2014年)の手術件数の変化を解析した。  複雑心奇形とは、胎児の心臓が形成される段階で生じる障害のこと。いわば、“先天的奇形の心臓”が生じる障害と言ってもいいかもしれない。複雑心奇形には29種類あるが、この障害を持って生まれた乳児は、治療のために、高度な手術を受けなければならない。  村瀬氏は、複雑心奇形という先天性の障害を持って生まれた乳児(1歳未満児)の治療のために日本全国で施された手術のデータを、原発事故前と原発事故後で解析した。その結果、原発事故のあった2011年以降、手術数が有意に増加(偶然に起きた増加ではなく、統計的に意義のある増加のこと)していることがわかったのだ。  しかも、以下のグラフから分かる通り、その数は急増している。   乳児(1歳未満児)に対する複雑心奇形の手術件数は、原発事故後に、約14.2%の有意な増加が認められ、調査終了時の2014年まで増加したままの状態が続いていたのである。  また、解析は、複雑心奇形の中でも、心臓が形成される早期の段階で重篤な複雑心奇形を持つ乳児の手術が急増したことを示している。  加えて、29種類の複雑心奇形のうち、有意に減少したものは一つもなかった。つまり、ある一つの複雑心奇形だけが大きく増加したわけではなく、たくさんの複雑心奇形で増加が見られたのだ。    原発事故の影響以外に説明できない  チェルノブイリの原発事故後、旧ソ連や近隣諸国では先天性心疾患の発生率の増加が報告されたが、同じ状況が今、日本でも起きているということなのか?  この結果について、村瀬氏はこう解説する。 「原発事故との関連は不明です。また、原発事故との関連の有無を証明することは不可能です。しかし、原発事故以外に、複雑心奇形の手術件数の急増に結びつく要因が考えられないのです。例えば、新たな手術法が開発された場合、その手術による手術数の増加は起きるかもしれませんが、新手術というのは通常徐々に浸透していくものなので、このように急増することはありえません。  また、グラフからわかるように、2010年は前年よりも手術数が増加しています。同年は、妊産婦に対して行われたアンケートの回答率が99%とこれまでで一番高かったことから、増加しても不思議ではありません。しかし、2011年の場合、震災の影響か、その回答率が96.4%とこれまででは最も低かったんです。それにもかかわらず、手術数は急増しました。原発事故の影響以外に説明がつきません」  確かに、村瀬氏チームの論文によると、調査した2007年~2014年では、子供の出生数はゆるやかに減少しているにもかかわらず、複雑心奇形の手術数は増加している。  手術件数は全国的に増加したということだが、福島県でも増加したのか? それについて村瀬氏はこう説明する。 「各県別のデータがないため、それは不明なのです。また、福島県の場合、心奇形の内訳が出されていないので、どれだけが重篤で複雑な種類の心奇形であるか不明で、手術数が増加しているのかどうかも非公開です。また、事故後、福島県外に移住し、県外で母子手帳をもらって出産した妊産婦もいますが、そのデータは福島県のデータには含まれていません」  しかし、全国の複雑心奇形の手術数には、福島県から県外に移住し、県外で母子手帳をもらった妊産婦が出産した複雑心奇形を持つ乳児の手術数も含まれている。   睾丸の位置異常も増加  増えているのは複雑心奇形の手術だけではない。  村瀬氏が、35都道府県の94の病院で、「停留精巣」と呼ばれる、睾丸の位置に異常がある精巣を持って生まれた乳児に対して行われた手術退院件数を調べると、その数は、原発事故後は事故前と比べて平均13.4%も増加していた。村瀬氏がこの結果について書いた研究論文は、昨年5月、国際科学誌「Urology(ウロロジー)」に掲載された。  そもそも、村瀬氏はなぜこのような研究をするに至ったのか? それについて、村瀬氏はこう話す。 「もともと、原発事故前からオオタカという野鳥の生態を研究していたのです。そのオオタカの7、8割あった繁殖成功率が原発事故後は5割に下がったことがわかり、それについて論文を書きました。この時もある大手新聞の記者が取材に来たのですが、なぜか掲載されませんでした。  また、イノシシの研究も行った結果、原発事故後、オスなのに精巣がないイノシシが数多く見つかったのです。先天性奇形という疾患かもしれない。そう思い、調べようと思ったのですが、イノシシではサンプル採取が難しいため、入手可能な人のデータで調べてみようと考えたのが、停留精巣や複雑心奇形の研究に着手したきっかけです」   なくなった研究費枠  村瀬氏は現在、イノシシのDNAや臓器が受けた放射線影響について研究を行なっている。「衝撃的な結果なので、信じてもらえるかわからない」という研究結果をすでに得ているというが、今後、研究を続けていけるかどうか不安も感じている。先天性奇形の研究を始めてから、科学研究費という国が出す研究資金を得るための申請書を出しても、申請が通らなくなったという。また、福島原発事故による被曝の影響を研究する研究費枠もなくなってしまったという。 「今では、一般的な放射線影響という研究費枠しかありません。研究を続けるためのエンジンがなくなったのを感じています」 と声を落とした村瀬氏。  それでも、村瀬氏の研究にかける情熱は衰えない。 「取り掛かっているこの研究は最後までやり抜きます」 と筆者のインタビューを毅然とした姿勢で締めくくった。  原発事故と疾患の因果関係を立証することは非常に困難かもしれない。しかし、政府や関係機関はこの結果を真摯に受け止めて、さらなる研究や調査をする必要があるのではないか。 参考記事: Study links Fukushima disaster to spike in infant heart surgeriesNationwide Increase in Complex Congenital Heart Diseases After the Fukushima Nuclear Accident

NHK福島放送局「3号機核燃料 共用プールへ移送」2019年4月23日 17:11放送は本当か?

  NHK福島放送局は、2019年4月23日夕方のニュースで「3号機核燃料 共用プールへ移送」と報道しました。   果たして、本当でしょうか?  川根が、この3号機使用済み核燃料プールからの核燃料集合体取り出しが開始された直後の4月16日、17日、18日に東京電力に問い合わせたところ、「今回の3号機使用済み核燃料プールからの核燃料集合体取り出しについては、毎日の作業実績を一切公表しない」「核燃料集合体が共用プールに移設完了したら、ホームページの特設ページの○○/566体、の○○に数字を入れる形で公表する」と言いました。福島県原子力安全対策課も、同様に答えました。  しかし、2019年4月24日 1:30am現在も、東京電力の特設ページの数字は、0/566体 2019年4月15日現在、のままです。本当に、新燃料7体は、無事、3号機使用済み核燃料集合体から共用プールに移設されたのでしょうか。  東京電力の公報姿勢が問われます。ボロボロになった、3号機使用済み核燃料プールからの、核燃料集合体もかなり損傷しているはず。ここからの核燃料集合体の取り出しは、不発弾処理と同じ危険性が伴います。原子力規制委員会も、東京電力も、間違えば、再臨界の危険性を認識しているはずです。  東京電力が、新燃料7体の共用プールへの移設完了を公表せず、NHK福島放送局だけが、報道する、などということがあっていいのでしょうか?  東京電力は、事実証拠を示して公表すべきです。 東京電力 3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し  写真:3号機の状況 共用プールへの移送が完了した燃料(体) 2019年4月24日 1:30amスリーンショット 3号機核燃料 共用プールへ移送 NHK福島放送局 2019年4月23日 17:11 東京電力福島第一原子力発電所3号機の使用済み燃料プールから取り出された最初の核燃料7体が輸送用の容器に入れられ、23日までに、共用プールと呼ばれる敷地内の施設に運ばれました。今後、この燃料を容器からプールに収めると、1回目の取り出しの作業が完了します。 福島第一原発3号機では、事故で溶け落ちた核燃料とは別に、燃料プールに残されていた使用済み燃料514体、未使用の燃料52体を取り出す作業が、今月15日から始まりました。23日までにキャスクと呼ばれる輸送用の容器に、未使用の新しい燃料あわせて7体が入れられ、トレーラーでおよそ100メートル離れた共用プールと呼ばれるより安定した専用の施設に運ばれました。事故でメルトダウンを起こした原子炉建屋から、燃料プールの核燃料が運び出されたのは初めてです。今後、共用プール内で、燃料をキャスクから取り出して、燃料を収めるラックに移す作業が行われ、7体すべてを移し終えると、1回目の取り出しの作業が完了します。東京電力は、1回目が完了したあと、作業に問題がなかったか検証した上で、ことし7月から2回目以降の作業を再開する予定で、来年度までにすべての核燃料の取り出しを終えたいとしています。東京電力福島復興本社の大倉誠代表は、「なかなか約束したスケジュールどおりにいかず、心配をおかけしましたが、無事に1つ目のキャスクの移動を終えました。引き続き安全第一で取り組み、きちんと工程を踏んで、2020年度中に566体の燃料を取り出したい」と話していました。

川根先生 お話会『原発事故から8年、関東の放射能汚染はどうなっているか?自主避難のお勧めの場所は?』 2019年5月9日(木) 沖縄県那覇市 12:15

[ 2019年5月9日; 12:45 PM to 2:15 PM. ] 川根先生 お話会 『原発事故から8年、関東の放射能汚染はどうなっているか?自主避難のお勧めの場所は?』 [日時]2019年5月9日(木)  12:15~14:45 [ところ]沖縄県男女共同参画センター てぃるる研修室2           沖縄県那覇市西3-11-1   地図 [お問い合わせ]ティーダ7 [申し込み]こくちーずPro [参加費]一般1000円 避難者500円(自主避難も含む) 常な上昇を計測して以来、放射能を測定し、発信。◇2011年8月に「内部被ばくを考える市民研究会」を発足させ、以来代表として、研究と測定と防御と啓蒙の活動を継続する。◇2013年ベラルーシを訪問し、報告書を作成。◇2018年3月サナトリウム建設と、ストロンチウム測定を目指して、中学教員を退職。◇2018年4月から岐阜県に移住し、第一種放射線取扱主任者資格試験に挑戦中。  

原子力防災って何だろう? 第1回勉強会 2019年5月12日(日)12時30分 大分県大分市

[ 2019年5月12日; 12:30 PM to 2:00 PM. ] 子ども も 大人 も 障がいが あっても なくても みんなが みんなで 『助けたい❤助かろう 』 原子力防災って何だろう?第1回勉強会 講師 川根 眞也 先生(内部被ばくを考える市民研究会代表) [日時] 2019年5月12日(日) 12:30~14:00川根眞也先生講演会[会場] J:COM ホルトホール大分3階303会議室(定員70名)     JR大分駅南口 徒歩5分 ※11:00 〜 12:00 まで、2階のセミナールームにて交流会を行います。こちらも奮ってご参加下さい(^^) [参加費]ドネーション当会は参加された皆様のカンパで運営しております。ご理解、ご賛同の程、よろしくお願い申し上げます。 [主催] はこぶ ねっと 問い合わせわたなべ 08027367388aidenal0214 あっと gmail.com (あっと を @に 換えて下さい。)あきづき08039531099 moon_riders あっと docomo.ne.jp (あっと を @に 換えて下さい。) 講師紹介川根 眞也(かわね しんや)内部被ばくを考える市民研究会 代表 埼玉県内公立中学理科の教師として、長年教育に携わる。2011年3月11日、理科室にあった放射能計測器の異常な上昇を計測して以来、身近な放射線を測定し、発信し続ける。2011年8月に「内部被ばくを考える市民研究会」を発足させ、以来代表として、研究、測定、防御と啓蒙活動を継続する。2013年、ベラルーシを訪問し、報告書を作成。2018年3月、サナトリウム建設と、ストロンチウム測定を目指して、中学教員を退職。2018年4月から岐阜県に移住し、第一種放射線取扱主任者資格試験に挑戦中。

内部被ばくを考える勉強会【給食やコンビニ弁当に潜む死の灰は?】 2019年5月11日(土)14時 宮崎県小林市

[ 2019年5月11日; 2:00 PM to 5:00 PM. ] 内部被ばくを考える勉強会【給食やコンビニ弁当に潜む死の灰は?】原発事故から8年。自然にも放射線があるから、少しくらいなら大丈夫って本当?自然放射能と人工放射能って、どう違うの?文部科学省の放射線副読本に書かれた「放射線は量が問題」の意味は? 講師に「内部被ばくを考える市民研究会」代表の川根眞也さんをお招きし、やさしく学べる勉強会を開催します。 ------------------------日時:2019年5月11日(土)   14:00~17:00 (開場13:30) 会場:イーヴィレッジ(宮崎県小林市本町19) 資料代:1,000円(会員・大学生500円)※高校生以下無料 主催:さよなら原発小林連絡会 問合・申込:move.to.miyazaki あっと gmail.com(中里) あっと を @ に換えて下さい。------------------------ 講師紹介川根 眞也(かわね しんや)内部被ばくを考える市民研究会 代表 埼玉県内公立中学理科の教師として、長年教育に携わる。2011年3月11日、理科室にあった放射能計測器の異常な上昇を計測して以来、身近な放射線を測定し、発信し続ける。2011年8月に「内部被ばくを考える市民研究会」を発足させ、以来代表として、研究、測定、防御と啓蒙活動を継続する。2013年、ベラルーシを訪問し、報告書を作成。2018年3月、サナトリウム建設と、ストロンチウム測定を目指して、中学教員を退職。2018年4月から岐阜県に移住し、第一種放射線取扱主任者資格試験に挑戦中。

内部被ばくを考える勉強会「原発事故から8年。給食やコンビニ弁当に潜む『死の灰』は?」2019年5月5日10時~お話し,12時~ランチ&質疑 熊本市

[ 2019年5月5日; 10:00 AM to 2:00 PM. ] 内部被ばくを考える勉強会「原発事故から8年。給食やコンビニ弁当に潜む『死の灰』は?」 [日時] 2019年5月5日(日) 10時~12時 お話し                 12時~14時 ランチ&質疑  [会場]さくらんぼ保育園     熊本県熊本市東区広木町29-35    市電 健軍町 下車 徒歩20分 [資料代] 一般の方 1,000円 会員・避難者・大学生 500円      (高校生以下 無料) ※ 託児はありません。マットを用意しております。 ※ 「午後の参加」を希望される方は、ランチ持参または お弁当申し込みをお勧めします。お弁当は800円です。 5月3日夕方までにお申し込み下さい。 [お問い合わせ、参加・お弁当申し込み] メール allomaxlt-26-4591 あっと ezweb.ne.jp (あっとを@に換えて下さい) 電話 新谷 080-4412-9033 [お話しの案内]  文部科学省の放射線副読本に書かれた「放射線は量が問題」の意味は何でしょう?  自然にも放射線があるから、少しくらいは大丈夫って本当でしょうか?  チェルノブイリ事故の被害を受けた国、ベラルーシとウクライナでの健康被害のお話しも。 [講師紹介]  川根眞也 内部被ばくを考える市民研究会 代表。  埼玉県公立中学理科の教師として、長年教育に携わる。  2011年3月11日に理科室にあった放射線計測機の異常の上昇を計測して以来、身の回りの放射線を測定し、発信。  2011年8月に「内部被ばくを考える市民研究会」を発足させ、以来代表として、研究と測定と防御と啓蒙の活動を継続する。  2013年ベラルーシ訪問。  2018年3月サナトリウム建設と、ストロンチウム測定を目指して、中学教員を早期退職。  2018年4月から岐阜県に移住し、第一種放射線取扱主任者資格試験に挑戦中。 例年5月5日に「内部被ばくを考える市民研究会 熊本勉強会」 を開催しています。 内部被ばくを考える市民研究会は、全国に会員がいます。 会員を募集しています。会員はメーリングリストで情報交換をしています。 問い合わせ 内部被ばくを考える市民研究会事務局 E-mail entry.naibu あっと gmail.com (あっと を @に換えて下さい) 会費:2000円 (10月~3月入会 2000円,4月~9月入会 1000円) 代表 川根眞也 事務局 〒332-0034 埼玉県川口市並木3-16-6-501 TEL 048-255-6106 E-mail kawane あっと radiationexposuresociety.com (あっと を @に換えて下さい)

2019年4月15日から3号機の使用済みプールからの核燃料取り出しを開始。NHK、新聞はどう伝えたか?

 東京電力は、2019年4月15日朝8:50から3号機の使用済みプールからの核燃料取り出しを開始しました。今回は「未使用の核燃料集合体7体」と報道されていますが、取出した核燃料の横には

3号機使用済み核燃料プールからの核燃料集合体取り出し。初日2019年4月15日、2本目取り出し時にトラブル。作業中断。それを伝えないNHK。

[解説]  2019年4月15日から、東京電力は、福島第一原発3号機の使用済み核燃料プールからの核燃料集合体566体の取り出し作業を開始しました。今日からの作業では「⽐較的リスクの低い未使⽤燃料」、「未使⽤燃料7体を今⽉中にも構内の別の施設に運び⼊れる予定。」と報道されていました(上毛新聞 2019年4月11日「来週にも3号機燃料搬出、福島 第1原発」)。 来週にも3号機燃料搬出、福島 第1原発 上毛新聞 2019年4月11日  4月15日8:50amに取り出し作業を開始しました(NHK NEWS WEB 2019年4月15日9:57「福島第一原発3号機 燃料プールから核燃料の取り出し開始」)。 福島第一原発3号機 燃料プールから核燃料の取り出し開始 NHK NEWS WEB 2019年4月15日9:57  そして、同日14:14にNHKは、同日13時前に「2本目の核燃料を取り出したあと、なんらかのトラブルが起き、作業は一時中断」と報道しました(NHK NEWS WEB 2019年4月15日14:14「福島第⼀原発3号機 核燃料の取り出し作業を中断 トラブルか」)。 福島第一原発3号機 核燃料の取り出し作業を中断 トラブルか NHK NEWS WEB 2019年4月15日 14:14  同日14:58のNHKは「午後1時前、2本目の核燃料を取り出したあと、作業を⼀時中断していましたが、まもなく安全が確認されたとして復旧」と報道しました(NHK NEWS WEB 2019年4月15日14:58「福島第⼀原発3号機 核燃料の取り出し作業再開」)。 福島第一原発3号機 核燃料の取り出し作業再開 東京電力 2019年4月15日14:58pm現在  同日18:05のNHKのニュースでは、この作業中断のトラブルを報道しましたが、同日「7時のニュース」では作業中断については一切触れませんでした。多くの人々が見る時間帯に、あえて作業中断のトラブルを報道しないNHKの姿勢は極めて問題です。以下にその全文の記事を紹介します。しかし、同日7時のニュースはNHK NEWS WEBのどこを探しても見つかりません。都合が悪い、事実隠ぺいニュースは証拠に残さない、という姿勢なのでしょうか。  一方、同日21:54からのテレビ朝日報道ステーションでは、きちんと「2体目を容器に入れる際、アームが引っかかって作業が一時中断する事態も起こっていたそうです。それでも予定していた4体の取り出し作業を完了しました」と報道しました。youtube動画 3’30あたり。以下をご覧ください。 youtube動画 【報ステ】福島第一原発3号機で核燃料取り出し(19/04/15)  また、NHK福島放送局 はまなかあいずTodayは、2019年4月15日夕方のニュースで「2本目を容器に移して燃料取扱機を引き上げる際、核燃料の取っ手部分に引っかかったため角度の調整が行われ」作業が止まったことを報道しました。以下の開始1分くらいのところです。是非、ご覧ください。ただし、3日ほどでリンクは切れてしまいます。 「福島第一原発3号機 4年4ヵ月遅れ 燃料プールの核燃料 取り出し始まる」 2019年4月15日 NHK福島放送局 はまなかあいづToday  NHKが2019年4月15日18:05pmに報道したニュース全文を紹介します。ちなみに、2019年4月16日8:30am現在、東京電力は4月15日13時前の核燃料取り出し作業中断について、プレスリリース、報道関係者一斉メールでも一切公表していません。東京電力の広報姿勢は大きな問題です。市民に廃炉作業の進行状況を逐一公表するべきです。 [NHKが3号機核燃料取り出し、一次中断を報道したニュース 全文] 福島第一原発3号機 核燃料取り出し きょうの作業終了 2019年4月15日 18時05分 NHK NEWS WEB  東京電力福島第一原子力発電所3号機で、使用済み燃料プールに残された核燃料を取り出す作業が15日朝から始まりました。メルトダウンを起こした原子炉建屋から核燃料を取り出すのは初めてで、すべての作業を遠隔操作で行うことから、安全で着実に進められるかが課題です。  福島第一原発3号機には事故で溶け落ちた燃料デブリのほかにも、使用済み燃料プールに強い放射線を出す使用済み核燃料が514体、未使用の燃料が52体の合わせて566体が残されています。  作業はすべて遠隔操作で行われ、15日は、午前9時前から1体目の未使用の燃料を、プールの中で燃料取扱機と呼ばれる装置でつり上げる作業が始まりました。  プールには水素爆発の影響で落ちたがれきがあることから、核燃料が引っ掛からないようゆっくりとつり上げられ、そのまま水中で10メートルほどの距離をおよそ1時間かけて移動し、運搬用の容器に収められました。  午後1時前には、2体目の核燃料を容器に収めたあと、つり上げた装置が核燃料のハンドル部分に引っ掛かったということですが、東京電力はトラブルではないとしています。  15日は、午後5時半までに予定の4体を容器に移し終え、作業は終了しました。 燃料は合わせて7体を移し終えたあと、原発の敷地内にある専用のプールに運ばれます。  メルトダウンを起こした原子炉建屋から核燃料を取り出すのは初めてで、すべての作業を遠隔操作で行うことから、安全で着実に進められるかが課題です。  核燃料の取り出しに向けては、がれきの撤去や作業員の被ばくを防ぐ除染のほか、準備中の相次ぐトラブルで作業の開始が当初の計画より4年4か月遅れ、東京電力は来年度までに終えたいとしています。 取り出し開始 なぜ遅れたか  福島第一原発3号機の使用済み燃料プールに残された核燃料の取り出しは、がれきの撤去や除染作業に時間がかかったことに加え、新たに設置した、燃料を取り出すための装置などに不具合が相次ぎ、当初の計画より大幅に遅れました。 福島第一原発3号機での核燃料の取り出しは、当初の計画では2014年の末に始めるとされていました。  しかし、核燃料の取り出しに必要な設備や機器を設置するため、がれきの撤去やプールがあるフロアの除染をしましたが、放射線量が十分下がらず、放射線を遮る鉄の板を置く範囲を広げるなど作業員の被ばく対策に時間がかかりました。  また、爆発で損傷した機器をクレーンで撤去する際、誤って機器をプール内に落下させ作業が中断したこともありました。さらに、遠隔操作で核燃料を取り出すための新たな装置と制御盤をつなぐ配線の一部が切れているのが見つかるなど装置や機器の不具合が相次ぎました。  東京電力は、「設備や機器の性能の確認など品質管理にも問題があった」として、調達した製品の品質を確認する仕組みを構築していくことにしています。 4号機との違い  福島第一原発の1号機から4号機の原子炉建屋には、事故の際、合わせて3108体の核燃料が燃料プールに保管されていました。 このうち4号機では、核燃料が1535体と最も多く、事故の2年後、平成25年11月に取り出しが始まり、1年余りかけて翌年、平成26年12月にすべての核燃料の取り出しを終えました。  このときは、プールがあるフロアの放射線量がそれほど高くなかったため、通常の原発と同じように作業員がプールのそばまで近づいて作業を直接、監視しながら進めることができました。  しかし、3号機では、放射線量は事故直後に比べれば大幅に下がっているものの、作業員が長時間、プールがあるフロアにとどまることができないため、作業は遠隔操作で行われます。  通常の原発とは方法が異なるため、作業をいかに安全に着実に進められるかが課題です。 遠隔操作室での作業は  福島第一原発3号機の使用済み燃料プールからの核燃料の取り出し作業は、原子炉建屋から500メートルほど離れた建物に設けられた専用の部屋から遠隔操作で行われています。 午前8時50分ごろ、作業員たちは、モニターに映ったプールの中の映像を見ながらレバーを操作し、燃料取扱機の先端部分で燃料集合体の取っ手をつかみました。そして、少しずつ引き上げ始めました。外観などに問題がないか確認しながらゆっくりと引き上げ、午前9時すぎ、核燃料をおさめていた燃料ラックと呼ばれるケースから1体目が抜けるのを確認していました。 燃料取り出しの方法は  福島第一原発3号機の使用済み燃料プールから核燃料を取り出す作業は、作業員の被ばくをさけるため、すべてカメラの映像を確認しながら遠隔操作で行われます。その方法です。 まず、新たに開発された「燃料取扱機」と呼ばれる装置で撤去しきれていない小さながれきを取り除きながら、燃料集合体の取っ手をつかみ、キャスクと呼ばれる輸送容器に移します。  核燃料が入った輸送容器は、やはり遠隔操作で大型クレーンを使いふたをしめ、除染をしたうえで地上まで下ろされます。そして、トラックでおよそ100メートル離れた共用プールと呼ばれる施設に運ばれます。 がれきや高放射線量が作業の支障  福島第一原発3号機の使用済み燃料プールからの核燃料の取り出しに向けては、事故の際の水素爆発で落下したがれきや高い放射線量が作業の大きな支障となりました。 東京電力は、核燃料の取り出しに向け、作業の妨げとなるがれきの撤去と放射線量を下げるための除染を進めてきました。  原子炉建屋の上部のフロアにあるおよそ10メートル四方の燃料プールには、大量のがれきが落下していて、なかには、重さ20トンもある「燃料交換機」と呼ばれる装置もありましたが、多くは取り除くことができました。 ※ これは事実と違います。燃料交換機(FHM)は20トンではなく、35トンありました。NHKは事実をゆがめず、正しく報道すべきです。以下に資料。  しかし、フロアの放射線量はなかなか下がりませんでした。事故直後、放射線量は最も高いところで1時間当たり2000ミリシーベルトを超えるところもありました。東京電力は放射性物質が付着した床の表面を削り取ったり、放射線を遮る鉄の板を置いたりする作業を進めてきました。  その結果、放射線量は1時間当たり1ミリシーベルト以下まで下がり、短時間であれば作業ができるようになりました。そして、燃料を取り出すための「燃料取扱機」と呼ばれる装置と大型クレーンを新たに設置。去年2月には、放射性物質の飛散や作業の妨げとなる風を防ぐドーム型の金属製カバーの設置が完了し、取り出しに向けた作業は最終段階を迎えました。  しかし、去年3月に「燃料取扱機」の試運転を始めてから、装置や機器の不具合が相次ぎ、目標としていた去年11月の取り出し開始は断念します。対策をほどこし、2014年の末に始めるとされていた当初の計画より4年4か月遅れて、ようやく作業を始めることができました。 専門家「潜在的危険あり早期撤去を」  原発の原子炉や核燃料に詳しい東京都市大学の高木直行教授は、使用済み燃料プールからの核燃料を取り出す作業のリスクについて、「使用済み燃料には大量の放射性物質があり、1時間当たり数百シーベルトほどと人が死に至る被ばくをするレベルだ。水の中にあれば問題はないが、潜在的には非常に危険だ」と指摘したうえで、「プールがある原子炉建屋は、地震や津波の影響で強度が落ちている可能性もあり、廃炉作業を進めていくうえでまずは燃料を撤去することが必要だ」と話しています。 また、すべての作業を遠隔操作で行うことについて、「現場では何が起きるかわからない。確認したいときに見たい角度から見られず、現場に近づけないことは作業を難しくする。すでに作業を終えた4号機に比べ難易度が高い」と指摘しています。  そのうえで、高木教授は「プールに落ちたがれきが核燃料の間にはさまっていたりすると、引き上げたときに傷づけてしまって放射性物質が外に出るおそれがある。がれきを丁寧に取り除きながら1個1個、慎重に進めていく必要がある」と話しています。 [解説] 3号機使用済み核燃料プールに落下した、核燃料交換機(FHM)は20トンではなく、35トンです。以下、東京電力資料より。 <資料>3号機使用済燃料プール内大型ガレキ撤去作業の進捗状況について 東京電力 2015年3月26日 pp.10より (参考)3号機使用済み核燃料プール内ガレキの撤去状況 東京電力 2015年3月26日公表 <追記>  あと3体を取り出し、容器に入れたら、クレーンで容器ごと地上に降ろし、共用プールに運ぶという作業を今日4月16日から開始しているはずです。  引き続き要警戒です。ちなみに万万が一、再臨界が起きた場合は大量にキセノン135が出ます。しかし、これは95%ベータ線を出して崩壊しますから、ガンマ線しか測らない線量計では反応しません。ガイガー管をお持ちの方は常にonに持ち歩きましょう。  今朝2019年4月16日朝9時すぎに東京電力の広報担当に電話しました。 「昨日の3号機使用済み核燃料プールからの核燃料取り出し一時中断では、一体何が起きていたのか?プレスリリース等見ても公表されていない。どこに公表しているのか?」と。  1時間経ってから、広報から回答がありました。昨日、17:10~18:05 東京電力本社1階会見室での記者会見で記者からの質問に答えた。東京電力のHPの資料にはその内容は一切書いていない。」と。 まったく、事態の重要性が東京電力は理解していません。今度は、こそっと被ばくさせるつもりでしょうか? 川根は「今回の核燃料取り出しは、核燃料集合体同士がぶつかった場合など、核燃料の再臨界の危険があることを原子力規制委員会も認識している。だから、東京電力に対して絶対に再臨界しないように求めている。昨日のようなトラブルで一体何が起きているのか、市民は当然知る権利がある。毎日、3号機核燃料取り出しについて日報を出すべきだ。」と要求しました。  東電は「3号機使用済み核燃料プールからの核燃料取り出しについて」の作業日報を作成し、公表するべきです。  

4月例会のお知らせ 2019年4月21日(日)13:30~16:30(延長17:00) 浦和PARCO 9階 南ラウンジDE

[ 2019年4月21日; 1:30 PM to 4:30 PM. ] 4月例会のお知らせです。 ※ 偶数月に埼玉県さいたま市で開催しています。 日 時 4月21日(日) 13:30〜16:30(17:00まで延長の可能性あり)場 所 浦和コミュニティセンター 南ラウンジDE (浦和パルコ9階)参加費 会員の方300円    一般参加の方600円    高校生以下は無料 <テーマ> 1. 福島の小児甲状腺がん少なくとも257人以上(福島県甲状腺検査サポート事業257人+) 報告:川根眞也 2. 東電は、3号機使用済み核燃料プールからの核燃料集合体の取り出し作業を公表せよ 報告:川根眞也 3. 九州・福井・四国の原発を止めるのは今 2019年すべての原発が止まる 報告:川根眞也 4.   韓国が日本の水産物禁輸、WTOで勝利のわけ  報告:川根眞也 <休憩> 14:50~15:05   5.内部被ばくに関する最新情報    ・日本の食品の放射能汚染の実態     ・福島県伊達市ガラスバッジ論文、早野龍五氏のデータ偽装と間違った放射線防護理論   報告:川根眞也    15:05~16:10  6.会員のみなさんからの意見交流会 ※ この部分はツィキャスしません。 ※ 懇親会もあります。お時間のある方はどうぞ。 ※ 諸事情によりプログラムが変更になる場合があります。 ※ 当日はツイキャス中継もしますので、会場に来れない方は是非、視聴参加ください。 http://twitcasting.tv/naibuhibakushim/show/ こちらでは、生中継の他、過去の動画を見ることも出来ます。 聞き逃した情報などもチェックしてみてください。 それでは、沢山のご参加をお待ちしています。   【お問い合わせ】entry.naibu@gmail.com 内部被ばくを考える市民研究会事務局 内部被ばくを考える市民研究会

”2020年東京「放射能」オリンピック”にNOを! 核戦争防止国際医師会議ドイツ支部 2018年7月16日

キャンペーン”2020年東京「放射能」オリンピック”について IPPNW核戦争防止国際医師会議ドイツ支部 2018年7月16日 日本語訳 Yu Kajikawa von Sayonara Nukes Berlin   IPPNW核戦争防止国際医師会議ドイツ支部のキャンペーンを日本語翻訳で紹介します。 Tokyo 2020 Die radioaktiven Olympischen Spiele2020年東京「放射能」オリンピック 2018年7月16日付日本は世界各地からアスリートを招こうとしています。2020年に東京でオリンピックが開催されることになっているからです。私たちは平和でフェアなスポーツ競争を願うものですが、同時に大変懸念もしています。というのは福島県の県庁所在地でもオリンピック競技が開かれる計画だからです。野球とソフトボールの試合が福島市で開催されるということです。ここは原発事故のあった福島第一原発から50キロほどしか離れていません。2011年にはここで複数の原子炉事故が相次いで起き、放射能雲が日本と周辺の海を汚染しました。この災害と唯一比較できるのはチェルノブイリ原発事故だけです。 これによって生態系と社会は深く影響を受け、それらは日本ではまだ消滅していません。故郷を失ってしまったたくさんの家族、住民がこぞって避難して人のいなくなってしまった地域、汚染土を入れた何百万というフレコンバッグ、放射能で汚染された森林、川、湖。「通常な状態」などに日本は戻っていないのです。 事故を起こして破壊した原子炉もまだまだ危険が去ったわけではありません。今も変わらずここから放射能汚染が出続けています。海、空気、土の放射能汚染は日々増えているのです。大量の放射性物質は壊れた原子炉建屋に今もあるだけでなく、原発敷地にも屋外で放射性物質が放置されたままです。この状況では、もし次に大地震があった場合に人間と環境におびただしい危険を及ぼす可能性があります。放射線災害はまだ続いているのです。この警告はそして、当分解除されることがないでしょう。 2020年のオリンピックの日本での開催にあたり、IPPNWドイツ支部では国際キャンペーンを始めることにしました。私たちは、参加するアスリートと競技を見物する観客たちがフクシマ近郊で被ばくするのではないかと懸念しています。特に放射線感受性の高い妊婦や子供たちが心配です。 日本政府は、このオリンピック開催には最終的に120億ユーロかかると予測しています。しかし同時に日本政府は、避難指示解除後、故郷に帰還しようとしない避難者たちには支援金の支払いを止めると脅しています。 国際的に、放射線災害があった場合に住民は、自然放射線を除いて年間で1ミリシーベルトしか放射線を被ばくしてはいけないと規定されています。フクシマの帰還政策により帰還を促された地域では、住民はそれより20倍も高い20ミリシーベルトまでの被ばくは我慢するように求められているのです。すでに村や町が除染された場合でも、森や山は放射線汚染を「貯蔵」する役割を果たすため、風や天気次第ですぐにまた汚染させられる可能性は高いのです。 この国際キャンペーンを通じて私たちはまた、世界中にまだ一つとして放射線廃棄物の最終処分場すらないことも改めて訴えていく次第です。原子力産業が残す猛毒の負の遺産を安全に保管できる場所はないのです。 オリンピックに対しては世界のマスコミが注目します。これを利用して私たちは、日本の脱原発の市民運動を支援し、世界的なエネルギー政策変換を訴えていきたいと思います。化石燃料と核燃料に別れを告げ、再生エネルギーへ向かわなければならないと訴えます。 キャンペーンでは、世界中の政治家がいかに軍産複合体と一緒になって政策を推し進めているか、より明確に指摘していきたいと思います。 IPPNWは放射能に汚染された地域にあたかも「日常生活」が戻ったような印象を世界に与えようとする日本政府に対しはっきり「ノー」を突きつけます。 このキャンペーン趣旨に賛同する個人または団体は、次のメールアドレスを通じてキャンペーンチームに連絡をくださるようお願いします。olympia2020[at]ippnw.de

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