内部被ばくについて、自主的に学習し、周りの方々に広めていくための会
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2018年9月

お話し会「福島産、食べないのは本当に差別ですか?~日本産食品の放射能汚染の実態と子どもたちの健康~」2018年9月16日(日)17:30 ニュージーランド,クラスイトチャーチ,個人宅

[ 2018年9月16日; 3:00 PM to 5:00 PM. ] お話し会 テーマ『福島産、食べないのは本当に差別ですか?~日本産食品の放射能汚染の実態と子どもたちの健康~ 』 【日時】2018年9月16日(日) 17:30pm(~19:00pm) 終了後、ポットラック(1皿料理または飲み物持ち寄り)  【場所】個人宅 8 Overdale Drive, Cashmere, Christchurch, NZ 【講師】川根眞也(内部被ばくを考える市民研究会、放射能防御プロジェクト、元埼玉県さいたま市中学校理科教員) 【参加費】投げ銭 【お問い合わせ】Antonio YUGE         電話 (03)337ー2662         住所 8 Overdale Drive, Cashmere, Christchurch, NZ  福島産、食べないのは本当に差別ですか? ~日本産食品の放射能汚染の実態と子どもたちの健康~  埼玉の公立中学理科教員として長年勤務。内部被ばくを考える市民研究会代表の川根眞也が今年もニュージーランド、クライストチャーチに。 今も現状として終ることのない原発事故以降の日本の現状や海外在住の日本人が知っておくべき情報を話します。  日本に帰国しなくてはいけない方々への注意点もお話しします。 日程も間近ですが、ご興味ある方はぜひいらしてください。 *こちらの参加費は投げ銭という形を取っています。川根さんが発行する、被ばくに関する小冊子の発行にご協力いただけるありがたいです。      

夕食&お話し会『福島産、食べないのは本当に差別ですか?~日本産食品の放射能汚染の実態と子どもたちの健康~』 2018年9月12日(水)19:00pm ウェリントン、ニュージーランド レストランTatsushiにて

[ 2018年9月12日; 7:00 PM to 9:30 PM. ] 夕食&お話し会 テーマ『福島産、食べないのは本当に差別ですか? 』 【日時】2018年9月12日(水) 19:00pm  【場所】ウェリントン、ニュージーランド レストランTatsushi            19 Edward St, Te Aro, Wellington,ニュージーランド,6011 【参加費】ご自身の夕食代&ドネーション 【公開· 主催者】Yuko Oshika   福島産、食べないのは本当に差別ですか? ~日本産食品の放射能汚染の実態と子どもたちの健康~  埼玉の公立中学理科教員として長年勤務されていた、内部被ばくを考える市民研究会代表の川根眞也さんが今年もニュージーランドへいらっしゃいます。 今も現状として終ることのない原発事故以降の日本の現状や私たち海外在住の日本人が知っておくべき大切な情報をお話ししてくださいます。 日程も間近ですが、ご興味ある方はぜひいらしてください。 ただし、席の予約の関係から、限定1名様までです。現在、5名の方が参加する予定です。*こちらの参加費は募金という形を取っています。 【申し込み】主催者へのメッセージまたは 川根眞也 facebookへメッセージを。

お話し会『福島産、食べないのは本当に差別ですか?~日本産食品の放射能汚染の実態と子どもたちの健康~』 2018年9月9日(日) 13:15pm オークランド、ニュージーランド Spreading Treesにて

[ 2018年9月9日; 1:15 PM to 3:00 PM. ] お話し会 テーマ『福島産、食べないのは本当に差別ですか? 』 【日時】2018年9月9日 13:15pm(~15:00pm) 移動してお茶会も。  【場所】オークランド、ニュージーランド The Spreading Treesにて     37 Mount Eden Road,Grafton, オークランド 1023 【参加費】ドネーション 【公開· 主催者】 荒波 そよ丘さん、他2人 福島産、食べないのは本当に差別ですか? ~日本産食品の放射能汚染の実態と子どもたちの健康~  埼玉の公立中学理科教員として長年勤務されていた、内部被ばくを考える市民研究会代表の川根眞也さんが今年もニュージーランドへいらっしゃいます。 今も現状として終ることのない原発事故以降の日本の現状や私たち海外在住の日本人が知っておくべき大切な情報をお話ししてくださいます。 日程も間近ですが、ご興味ある方はぜひいらしてください、*こちらの参加費は募金という形を取っています。川根さんが発行する、被ばくに関する小冊子の発行にご協力いただけると嬉しいです! 【申し込み】主催者へのメッセージまたは 川根眞也 facebookへメッセージを。  

九州電力、川内1号機の核燃料集合体からのヨウ素131の原因は神戸製鋼製だからか?関西電力、高浜4号機の蒸気発生器からの放射能漏れは三菱マテリアル製のパッキンだからではないのか?

 川内原発1号機の核燃料集合体の損傷による、ヨウ素131の漏れは、神戸製鋼製だったからではないのか?  高浜原発4号機の蒸気発生器からの放射能漏れは、三菱マテリアル製のパッキンだったからではないのか?  九州電力、関西電力は、神戸製鋼製の配管等使用部品のリスト、三菱マテリアル製のパッキン等の使用部品のリストを公表すべきだ。原子力規制委員会はなぜ、これほど配管やポンプに異常が出るのか、原因を突き止めるべきだ。電力会社の報告書で審査するのではなく、現地検査を徹底的に行うべきだ。 ■川内原発1号機、核燃料棒1本から放射性物質漏れ  毎日新聞 2018年4月5日   九州電力は2018年4月5日、川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)で1次冷却水の放射性ヨウ素濃度が上昇した問題について、1本の核燃料棒から放射性物質が漏れていたことが判明したと発表した。  核燃料棒は二百数十本を一つに束ねて燃料集合体として使用されているが、老朽化で固定力が弱まり、燃料棒が細かく振動したことなどから1本に微細な穴が開いたとみられる。  川内1号機は昨年3月以降、1次冷却水の放射性ヨウ素131の濃度が通常値より上昇。ただ、保安規定で定められた制限値を大幅に下回っていたため、測定の頻度を増やすなどして運転を続けた。  2018年1月からは定期検査で原子炉を停止し、燃料を取り出して詳しく調べていた。燃料を交換し、2018年6月下旬の営業運転再開を目指す。【浅川大樹】 ※ 図の赤い部分から、一次冷却水にヨウ素131がずっと漏れていた。2017年3月から、川内原発1号機のヨウ素モニタの数値が高かったにもかかわらず、九州電力は原子力規制委員会への告示限度より低いからと、1年放置。2018年1月からの定期点検で初めて、核燃料集合体が損傷し、ヨウ素131が漏れ続けていたことを確認した。公表したのは2018年4月5日。川内原発1号機の一次冷却水へのヨウ素131漏れは実に1年1ヶ月放置されていた。核燃料集合体が損傷して、出てくる放射能はヨウ素131だけではない。当然、トリチウムやセシウム134,137,ストロンチウム90も一次冷却水に出ていたことだろう。これが九州電力の「原子力発電の安全管理」の実態である。 ※ この核燃料集合体の部材は、神戸製鋼製ではないのか?問題の部品がどこのメーカーなのか、九州電力も原子力規制委員会も公表していない。欠陥部品を原発で使うなどありえない。 ■玄海4号機、再稼働延期へ ポンプ不具合で 試験申請取り下げ 佐賀新聞 2018年5月15日  再稼働を控えた国の検査が続く玄海原発4号機(東松浦郡玄海町)に関し、九州電力は2018年5月14日、試験的に動かすために原子力規制委員会に提出していた申請書を取り下げると発表した。5月3日に起きた冷却水を循環させるポンプの不具合で、5月18日から予定していた試験運転を実施できなくなったため。再稼働工程を中断した問題箇所の点検が10日間続いており、5月25日前後と見られていた再稼働時期は6月にずれ込みそうだ。  原子炉の安定的な連続運転を確認する検査には、原発を動かす必要があり、試験運転のための申請書を、4月25日に提出していた。  4号機は、1~5号まである使用前検査のうち3号まで終了。残りの検査の準備を進めていたところ、放射性物質を含んだ冷却水が流れる1次系統のポンプで不具合が発生。5月5日から再稼働工程を中断して、問題箇所を分解点検している。  原因の特定と対策を検討した上で、再稼働に向けた手続きを進める考えだが、その時期は見通せない。2016年に伊方原発3号機(愛媛県)の1次系冷却水ポンプで起きた同様の不具合では、点検復旧に約2週間かかっている。  また3号機は、5月15、16日で書類の確認やフル出力で機器が異常なく作動するかをチェックする5号検査を終え、合格証の交付を受ける予定。同日中に営業運転への復帰を見込んでいる。 ■玄海3号機から蒸気漏れ 発送電を停止 九州電力 再稼働1週間 佐賀新聞 2018年3月31日  配管から蒸気漏れを確認し、発電と送電を停止する玄海原発3号機=2018年3月30日午後11時半、佐賀県唐津市鎮西町串から  九州電力は2018年3月30日、玄海原発3号機(佐賀県東松浦郡玄海町)の2次系設備の配管から、微量の蒸気漏れを確認したと発表した。放射性物質の漏れはないという。3号機は3月23日に再稼働したばかり。3月25日に再開した発電と送電を停止すると明らかにした。原子炉の停止は漏えい箇所の調査をして判断する。4月24日予定の営業運転復帰は遅れる見通し。  3月23日、2010年12月に定期検査で停止して以来、約7年3カ月ぶりに再稼働し、3月25日には発電と送電を再開。徐々に出力を上げ27日に50%に達し、30日は75%で調整運転していた。  3月30日午後7時ごろ、2次系の水に含まれる酸素などのガスを取り除くための設備である「脱気器空気抜き管」から微少な蒸気漏れがあった。定期巡視中の運転員が目視で確認した。今後は準備が整い次第出力を下げ、3月31日早朝にも発送電を停止する。  3号機は4月5日にも約100%の定格出力運転になり、原子力規制委員会の最終的な検査を経て営業運転に復帰する見通しだった。九電佐賀支社は「いったん発電を停止して補修を行うため、発電開始までの必要な期間は延びる」と説明した。 ※ この九州電力の資料を読むと、こういうことがわかる。7年3ヶ月ぶりに再稼動するに当たり、配管の腐食がないか、断熱材を外して点検することすらしていない、ということ。アメリカでもフランスでも3,4年運転を停止していた原発が再稼動するときに数々のトラブルを引き起こしていることを九州電力はまったく学んでいないらしい。お金をケチること以外は。 ※ この配管等も、神戸製鋼製ではないのか?問題の部品がどこのメーカーなのか、九州電力も原子力規制委員会も公表していない。欠陥部品を原発で使うなどありえない。 ■玄海3号機影響なし データ改ざん製品使用 佐賀新聞 2018年1月26日  九州電力は2018年1月25日、神戸製鋼所や三菱マテリアルの製品データ改ざん問題を受けた川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)と玄海原発3号機(東松浦郡玄海町)の調査が終わり、いずれも運転に影響がないことを確認したと明らかにした。1月25日までに原子力規制庁などに報告した。  九電によると、データが改ざんされた製品は新規制基準に対応した設備などの部材で使われていたが、必要な規格は満たしていたという。  玄海3、4号機は改ざん問題の影響もあり、それまで1月以降を予定していた再稼働時期が遅れている。玄海4号機は、神鋼製の溶接材や鉄鋼製品について調査を続けており、2月上旬に完了する見込み。  神鋼グループの製品は、原子炉格納容器を構成する配管や弁の他、燃料集合体の部材などに使われていたがいずれもデータの改ざんはなかった。三菱マテリアルの子会社は水や空気などの漏れを防ぐゴム製部品を納入。一部にデータを改ざんしていた部品もあったが、日本工業規格(JIS)を満たしており安全上の問題はないという。 ※ 今後、パッキンの不正による、放射能漏れの事故が起きる可能性が十分にある。三菱マテリアル製のパッキンがどこに使われているのか、明らかにするべきだ。 ■高浜4号機、伝熱管2本に傷 外部影響なし 佐賀新聞 2018年6月22日  福井県は22日、定期検査中の関西電力高浜原発4号機(同県高浜町)で、3台ある蒸気発生器のうち1台の伝熱管2本に、長さ約3・4ミリと約3・8ミリの傷が見つかったと発表した。外部への放射性物質漏れなどの影響はないという。  伝熱管は、1台の蒸気発生器の中に約3400本が通っており、運転中は内部に放射性物質を含む高温の1次冷却水が流れる。県によると、傷は伝熱管に電流を流す検査で見つかり、貫通はしていなかった。関電が2本に栓をして、運転再開後も冷却水が流れないようにするという。 ※ この配管等も、神戸製鋼製ではないのか?問題の部品がどこのメーカーなのか、関西電力も原子力規制委員会も公表していない。欠陥部品を原発で使うなどありえない。 ■高浜4号機で蒸気漏れ、福井 放射性物質含む、外部影響なし 佐賀新聞 2018年8月20日  関西電力は20日、定期検査中の高浜原発4号機(福井県高浜町)で、原子炉内部に温度計を入れるための管と原子炉容器上ぶたの接合部から、放射性物質を含む微量の蒸気が漏れたと発表した。外部への影響はないとしている。  関電などによると、同日午後3時ごろ、職員が原子炉上部の巡視点検中に蒸気漏れを確認した。  4号機は昨年5月に再稼働し、今年5月に定検で停止。関電は今月中の原子炉起動、9月の営業運転開始を目指している。 ※ 高浜原発4号機が、原子炉圧力容器に出し入れする温度計の部分から放射能漏れのトラブルを起こしていた。2018年8月20日、上記新聞記事。関西電力は、管と管をつなぐ際に、養生テープでゴミが入らないようにしていたが、その養生テープにゴミがついていたからだ、と説明。原子炉圧力容器に出し入れする温度計部分の養生テープをきちんゴミをふき取るように指示した、として再稼動工程を始めた。2018年8月31日。しかし、パッキンにかみこんだ、とされる直径0.3mmのゴミは見つかっていない。そもそも、パッキンが三菱マテリアル製であり、欠陥部品であったのではないか? 問題の部品がどこのメーカーなのか、関西州電力も原子力規制委員会も公表していない。欠陥部品を原発で使うなどありえない。 以下、関西電力が2018年8月24日公表した資料を全文転載します。 高浜発電所4号機の定期検査状況について(原子炉容器上蓋の温度計引出管接続部からの蒸気漏れに係る原因と対策について)関西電力 2018年8月24日  高浜発電所4号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力87万キロワット、定格熱出力266万キロワット)は、第21回定期検査中の8月20日15時頃、最終ヒートアップ(昇温・昇圧)後の現場点検中に、原子炉容器上蓋の温度計引出管接続部※から、わずかな蒸気が漏えいしていることを当社社員が発見しました。今後、漏えいの原因について調査する予定です。なお、本事象による環境への放射能の影響はありません。 [2018年8月20日お知らせ済み] ※原子炉容器の上蓋上部に設置されている筒状のもので、炉内の温度を計測する温度計を挿入するためのもの。 1 原因調査  蒸気漏えいが確認された原子炉容器内温度計引出管接続部の構成部品を取り外し、各部位の点検を実施しました。 (1)点検結果 ①上部クランプ ・外観点検の結果、変形や傷等の異常は認められませんでした。また、締付寸法計測、締付トルクを確認した結果、異常は認められませんでした。 ②温度計引出管の支持筒(コラム) ・パッキンを取り付けている部分にほう酸の析出痕を確認しました。ほう酸を除去した後、パッキンとの接触面やポジショナのはめ込み部(溝部)などの外観点検を実施した結果、変形や傷等の異常は認められませんでした。 ③フランジ ・パッキンとの接触面やポジショナとの接触面の外観点検を実施した結果、変形や傷等の異常は認められませんでした。 ④ポジショナ(コラム位置決め治具) ・フランジとの接触面を点検した結果、変形や傷等の異常は認められませんでした。また、据え付け状態確認のため、コラム上端面とポジショナ上端面の周方向3箇所の高低差を計測した結果、有意な傾きがないことを確認しました。 ⑤パッキン ・コラムとフランジの間に挿入されていたパッキンの外観点検を実施した結果、コラムとの接触面にほう酸の析出痕を確認しました。また、ほう酸を除去した後、拡大観察を行った結果、接触面に微小なへこみ(直径約0.3mm)が認められました。 ・パッキン納入時の製品検査成績書を確認したところ、外観に問題がない製品が納入されていることを確認しました。 ・このため、コラムとの接触面に何らかの微小な異物が噛みこんだ可能性があるものと推定しました。 (2) 作業手順の確認(温度計引出管接続部の構成部品の組立作業)  パッキンとコラムの接触面に異物が混入した可能性について、調査を実施した結果は以下の通りです。 ・温度計引出管接続部は、定期検査毎に取り外し、各構成部品の点検を行い、その後、一次冷却材系統のヒートアップ(原子炉の昇温・昇圧)前に組立作業を実施しています。 ・組立作業は、コラム上部の温度計引出管に養生テープを巻き付けた後に清掃を実施し、パッキンを装着、フランジを据え付ける手順となっています。その後、異物混入防止のため、コラムとフランジの隙間には養生テープを取り付けていたことを確認しました。 ・その後、下部クランプを据え付け、コラムとフランジの隙間の養生テープを取り外し、ポジショナを装着する手順となっており、その際に異物が混入した可能性があるものと推定しました。

トリチウム関連グラフ集

2011年以前の東京、千葉での降水量中のトリチウム 東電 福島第一原発事故によって拡散された海水中のトリチウム濃度 福島県沖と千葉県銚子沖 換算日:2015年2月24日 千葉県

原子力関連施設周辺での環境トリチウムモニタリングの実際 柿内秀樹,赤田尚史 核融合学会誌 J. Plasma Fusion Res 2013年 Vol.89, No.10 645‐651より

(編集者:注)トリチウムについて、部分的なブログの引用、生半可な知識がインターネット上で流布しています。このような中途半端な知識では、原子力村と対峙することはできません。専門的で難解、理解できない部分もあるとは思いますが、トリチウムについて理解を深めるためには、通読して、理解できるところだけでも吸収する必要がある論文である、と思い紹介します。特に赤字に川根が変換したところだけでも、読んで見て下さい。全文を転載します。 解説 原子力関連施設周辺での環境トリチウムモニタリングの実際 Recent Studies on Environmental Monitoring of Tritium in the Adjacent Nuclear Facilities 柿内秀樹,赤田尚史1) KAKIUCHI Hideki and AKATA Naofumi 公益財団法人環境科学技術研究所環境影響研究部,1)核融合科学研究所ヘリカル研究部 (原稿受付日:2013年7月29日)  核融合学会誌 J. Plasma Fusion Res 2013年 Vol.89, No.10 645‐651より  トリチウムは水素の放射性同位体であり,環境中で様々な化学形で存在している.原子力関連施設周辺から環境へ放出された場合,トリチウムは大気や水の動きに従って移行するがその挙動は化学形で大きく異なる.そのためトリチウムの影響評価には化学形ごとに考える必要がある.そこでトリチウムの化学形ごとの分析法を実例とともに紹介する.   1.はじめに    地球上に生きる動植物の生命を維持する上でなくてはならないものの一つである水は,人間の体重の60~70%を占めている.水には水素の放射性同位体であるトリチウムが含まれており,このトリチウムは半減期12.3 年でβ壊変してヘリウム3になる放射性核種である.トリチウムは大気上層において,宇宙線(陽子や中性子)と大気を構成する窒素原子や酸素原子との核反応により,定常的に生成されており,その量は年間200 g 程度と見積もられている[1].大気中で生成した天然トリチウムのほとんどは速やかに酸化されて水になり,やがて対流圏に移動して雨として地表面に降下する.トリチウムは空気中の水蒸気,雨,海水や地表水などに広く存在して水と一緒に自然界を循環しているため,大昔から人は環境中のトリチウムを飲料水あるいは食物として摂取してきた.光合成を出発点とするトリチウムの有機物への変換は,トリチウムの環境サイクルの重要な部分を占め,食物連鎖を介して人へトリチウムが移行する.  天然トリチウムにより形成された定常的な状態,すなわち大気上層における生成量と地球上のトリチウムの壊変量が釣り合った状態が,1950-60年代に活発に実施された大気圏核実験により大きく乱された.図1に東京,千葉で採取された降水中トリチウム濃度の年平均の推移を示す[2,3]. 1952年以降は,大気中核実験によって成層圏や対流圏に放出された人工的なトリチウムのため,降水中トリチウム濃度は増加し,1963~1964年のピーク時には天然レベルの100倍を超える値が観測された.1963年の核実験禁止条約以降,日本を含め世界中の降水中のトリチウム濃度は年々減少していった.天然トリチウム存在量の200倍以上もの量が核実験で環境中に放出されたと考えられている.現在でも天然存在量の10倍程度は残っている計算になる[1].核実験由来トリチウムは,水循環に伴い最終的に海に移行するが,海には大量の水が存在するので,核実験トリチウムが海に移行しても濃度の増加はわずかである.その海の希釈効果のため現在の降水中トリチウム濃度は大気圏核実験前のほぼ定常状態のレベルにまで下がったと考えられている.一方,一時的に地下水に蓄えられたトリチウムは大気圏内核実験停止以降も,長い期間に渡って河川水や湖水のトリチウム濃度を増加させた.滞留時間がトリチウムの半減期よりきわめて長い地下水の場合,放射壊変によりトリチウムはなくなってしまうことが多い.しかし滞留時間が相対的に長くない場合、地下水には濃度レベルは低いが、今でも核実験由来トリチウムが検出できるものがある.この核実験由来トリチウムは地下水の涵養を知るためのトレーサとして利用されている.そのためには微量のトリチウム濃度を正確に測定する技術が必要となる.  トリチウムから放出されるβ線のエネルギーは弱いので被ばく線量への寄与は少ないとされている.しかし,水素は生体を構成する主要な元素であり,さらに様々な環境試料中に多様な化学形で含まれるため,トリチウムの被ばく線量を評価することは必要である.人への影響を考える場合,トリチウムは体内摂取,すなわち内部被ばくが問題となる.国際放射線防護委員会(ICRP)が提示しているトリチウムの化学形別の線量係数(Sv/Bq),すなわち単位放射能当たりの実効線量は,呼吸によりトリチウムガスを取り込む場合,トリチウム水蒸気の1/10,000となっている[4].また,有機結合型トリチウム(Organically BoundedTritium: OBT)を人が経口摂取した場合,水に比べて体内の臓器等に取り込まれやすく,一度取り込まれると体内から出にくい性質があることが知られている.その結果,体内での残留時間が長くなるため,OBTの線量係数はトリチウム水の約2.3 倍と見積もられている[4].このように,トリチウムによる被ばく線量を評価する場合は,その化学形を考慮した分析が必要となる.  環境中のトリチウムから受ける被ばく線量は,トリチウムの環境動態と密接に関わり合うため,原子力発電所や核燃料再処理施設等から環境放出されるトリチウムを含め,環境中でのトリチウムの挙動を明らかにしておくことが求められる.そのためには,様々な環境試料に含まれるトリチウムを精度よく分析する技術と挙動解析や線量評価を行なうための環境データの蓄積が必要である.環境トリチウムの測定は,核エネルギーの平和利用において放射線防護の観点からきわめて重要な問題となっている.  核融合炉システムにおいても,放射性同位元素(RI)の取り扱いは避けられない.これらのRIはシステム内に密封されている.しかし,燃料としてのトリチウムは,高温下で容易に金属壁を透過し,炉設計では通常運転時にも施設から定常的なトリチウム放出を想定している.さらに事故による環境放出も想定しなければならない.このため,核融合施設周辺環境への影響を評価するためには,放射性物質の環境モニタリングが肝要である.そこで,原子力関連施設周辺(核燃料再処理工場,核融合試験施設等)における環境モニタリング手法の実際を,環境試料の取り扱いや試料の採取法,測定時の注意点を含めて,核融合施設と関連のあるトリチウムの環境モニタリング技術を中心に解説する.   2.環境モニタリングとは    日本の原子力関連施設の安全確保は,その施設の通常操業および異常事象ないし事故による放射線障害から従事者と公衆を守ることにある.この安全操業の重要な基盤として環境放射線(能)モニタリングが重要である.環境放射線(能)モニタリングとは,放射性物質または放射線源を取り扱う施設の境界外の放射線等の測定を行うことである.環境放射線モニタリングの目的は,原子力関連施設周辺の公衆の健康と安全を守ることを基本的な目標として,環境における放射線量が公衆中の個人に対して,容認される線量限度を十分下回っていることを確認することにある.環境モニタリングを通じて環境における放射性物質の蓄積状況を把握することになり,それらの結果を通じて公衆への情報提供に役立てる.また原子力関連施設からの予期しない放出による周辺環境への影響(計画外放出を検出すること)の判断に資することにもなる.  一般的に原子力関連施設から放出されるトリチウムの放射能量は希ガスに次いで大きいため,環境中トリチウム濃度は環境モニタリング項目の一つとされている.このため,環境中のトリチウム濃度は,原子力関連施設近傍において環境モニタリングの一環として測定されている.大気中核実験の結果,大量のトリチウムが環境中に放出されたが,その線量寄与は最近では低くなっている.事故が起きると原子力関連施設から放射線や放射性物質が出るが,その内在する量の大きさから原子力関連施設の事故は特別であり,公衆の大きな被ばく源となることはチェルノブイリ事故や東京電力福島第一原子力発電所事故で示された.これらのそれぞれの線量寄与ならびに被ばくに関して情報を整えておくことは,公衆の放射線防護を考えるにあたりきわめて重要である.  平常時モニタリングは,対象地域の特定核種の放射能濃度の歴史的な変遷を把握・評価できる必要がある.トリチウムの場合,フォールアウトと天然由来であり,近年フォールアウトは低減し,かつ,漸減傾向にある[2,3]ものの,緯度効果や地下水の寄与の割合でその濃度に大きな差を示すことがある.したがってこのような変動が把握評価できるように,平常モニタリング計画とは別に経時変化や地域変化をかなりの長期・広範囲にわたって調査研究することも必要である.一般に原子力関連施設が平常運転されている限り,測定値の変動はある幅の中に収まる.この変動を「平常の変動幅」と呼ぶ.平常の変動幅は,測定値が正規分布とみなせる場合,標準偏差の3倍がとられる.測定値が平常の変動幅を外れている場合はその原因を調査する必要がある.ここでは通常のモニタリングに用いられる手法に加えて,更に低いレベルのトリチウム濃度の測定を必要とする環境挙動解析のための手法を紹介する. 3.トリチウムの測定法 3.1 液体シンチレーションカウンターによる測定  トリチウムはエネルギーの低いβ線を放出する核種であるため,単なる放射線モニタリングでは検出できない.そこで試料を検出器の内部に入れて測定しなければならない.その代表的な方法として液体シンチレーション(Liquid Scintillation counting: LSC)法がある.このLSC法とは,放射線が作用すると光を出す物質(蛍光物質)を溶かしてある液体(液体シンチレータ)にトリチウムを含む物質を混ぜ合わせ,出てくる光を測定する手法である.トリチウム測定試料は水としての形が多いため,液体シンチレータとして保水量の多い乳化シンチレータが広く用いられている.河川水,湖水,雨水,海水等の水試料の測定には,溶存している不純物を蒸留して事前に取り除いて乳化シンチレータと混合後,測定を行う.  環境試料のトリチウム測定に使用する液体シンチレーションカウンターには低自然計数率仕様であるHitachi-Aloka 社LSC-LB7,PerkinElmer 社Quantulus 1220 等が代表的なものである.検出下限値は水1 L あたり0.3~0.6 Bqであるため,原子力関連施設稼働に伴う環境影響を把握するには十分な感度を有している.しかし,自然環境におけるトリチウムの移行挙動を知るためには不十分である.さらに低いトリチウム濃度を測定する場合は,電気分解法によるトリチウム濃縮を行う必要がある.  水を電気分解すると,トリチウム水は分解されにくいので水中に濃縮される.この現象を利用したものが電解電気分解法(電解法)である.従来のトリチウム電解濃縮法であるアルカリ溶液による電解ではトリチウム濃縮とともに電解質溶液も高濃度となり,濃縮倍率を上げることが困難であった.また,電気分解で発生した酸素と水素が爆発しやすい比率で混合発生したまま装置内に存在することも問題であった.現在,これら課題を解決したものに固体高分子電解質(Solid Polymer Electrolyte, SPE)を利用したトリチウム濃縮装置がある[5].電極はSPE の両面を繊維状の金属電極で挟んだの構造であり,この電極を純水に浸して電流を流すだけで電解が進み,ガスが金属繊維のすき間から発生する.陽極で水から生成した水素イオンは固体高分子電解質中を移動して陰極に到達し,陰極で水素ガスが発生,陽極では酸素ガスが発生するので,このSPE 膜を隔てて,酸素ガスと水素ガスを分離発生させることが容易となり,それぞれのガスが混合して爆発する危険性が少ない.また水以外に電気分解のための試薬を使用しないので,濃縮倍率をいくらでも上げることができるという特長を有する.  水を電気分解したときの水素同位体比は次の関係式で表される.    (Vf/Vi)=(TfVf/TiVi)β         (1)          Vi:濃縮前の試料水の体積          Vf:濃縮後の試料水の体積            Ti:濃縮前の試料水の3H 濃度                        Tf:濃縮後の試料水の3H 濃度            β:3H の分離係数,          3H 濃縮率  Z=Ti/Tf,            (2)   β=(log(Vf/Vi))/(log(TfVf/TiVi)).  (3)  同一装置ならばβが一定値を取るので初期試料体積Vi,最終試料体積Vfを一定にすればTiの値に因らず,Zは一定値になる.したがってあらかじめ濃度既知の試料水を調製し,Z= Ti/Tf が一定になることを確認し,この濃縮倍率Zを装置定数として用いる.   3.2 [...]

ずさんな原発管理。原子炉容器上蓋の温度計を出し入れする穴は養生テープでふさいでいた。養生テープについたゴミが放射能漏れを引き起こす恐れ。それでも高浜4号機は2018年8月31日に再稼動工程を開始。

 再稼動工程(5号検査と言います。いわば、最終試験。)を目前に控えた、2018年8月20日、放射能漏れを起した高浜原発4号機は、たった11日後の2018年8月31日17時に再稼動工程を始めました。関西電力が公表した資料を読むと、驚くべきことが書かれています。今回、4号機の原子炉のふたの部分に取り付けてあった、温度計を出し入れする穴から放射能漏れが起きました。  以下、2018年8月24日に公表された、関西電力の資料を読むと、この温度計を出し入れする管、フランジとコラムと呼ばれる部分にゴミが入らないようにするために、「養生テープ」を巻きつけていた。その「養生テープ」に異物(直径約0.3mm)がついていて、コラムから養生テープを外すときに、フランジとコラムの間に入ってしまい、パッキンとの間に挟まり、いつしか、そのゴミが取れたために、隙間ができて、そこから放射能が漏れた、というのです。  関西電力の対策は、この「養生テープ」をよく拭いてゴミがつかないようにする、です。  果たして、本当にこれで大丈夫なのでしょうか? <関西電力の対策が論拠不明> 1.これらはすべて推論であって、直径0.3mmの異物は見つかっていない。痕跡があるだけ。 2.そもそも、大量の放射能が舞い散る中で、ゴミが付着しない状態で、温度計引出管接続部を点検、接続することが可能なのか?  このような原子炉圧力容器からの直接の放射能漏れはどんなに微量であっても、重大な事故につながりかねません。なにせ、内部の温度と圧力は、「一次系冷却材の温度が286℃、圧力が157気圧」なのですから。関西電力の拙速な対応と、再稼動工程の開始に反対します。  欠陥、原発はただちに運転を止めるべきです。  以下、関西電力が2018年8月24日公表した資料を全文転載します。 高浜発電所4号機の定期検査状況について(原子炉容器上蓋の温度計引出管接続部からの蒸気漏れに係る原因と対策について)関西電力 2018年8月24日  高浜発電所4号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力87万キロワット、定格熱出力266万キロワット)は、第21回定期検査中の8月20日15時頃、最終ヒートアップ(昇温・昇圧)後の現場点検中に、原子炉容器上蓋の温度計引出管接続部※から、わずかな蒸気が漏えいしていることを当社社員が発見しました。今後、漏えいの原因について調査する予定です。なお、本事象による環境への放射能の影響はありません。 [2018年8月20日お知らせ済み] ※原子炉容器の上蓋上部に設置されている筒状のもので、炉内の温度を計測する温度計を挿入するためのもの。 1 原因調査  蒸気漏えいが確認された原子炉容器内温度計引出管接続部の構成部品を取り外し、各部位の点検を実施しました。 (1)点検結果 ①上部クランプ ・外観点検の結果、変形や傷等の異常は認められませんでした。また、締付寸法計測、締付トルクを確認した結果、異常は認められませんでした。 ②温度計引出管の支持筒(コラム) ・パッキンを取り付けている部分にほう酸の析出痕を確認しました。ほう酸を除去した後、パッキンとの接触面やポジショナのはめ込み部(溝部)などの外観点検を実施した結果、変形や傷等の異常は認められませんでした。 ③フランジ ・パッキンとの接触面やポジショナとの接触面の外観点検を実施した結果、変形や傷等の異常は認められませんでした。 ④ポジショナ(コラム位置決め治具) ・フランジとの接触面を点検した結果、変形や傷等の異常は認められませんでした。また、据え付け状態確認のため、コラム上端面とポジショナ上端面の周方向3箇所の高低差を計測した結果、有意な傾きがないことを確認しました。 ⑤パッキン ・コラムとフランジの間に挿入されていたパッキンの外観点検を実施した結果、コラムとの接触面にほう酸の析出痕を確認しました。また、ほう酸を除去した後、拡大観察を行った結果、接触面に微小なへこみ(直径約0.3mm)が認められました。 ・パッキン納入時の製品検査成績書を確認したところ、外観に問題がない製品が納入されていることを確認しました。 ・このため、コラムとの接触面に何らかの微小な異物が噛みこんだ可能性があるものと推定しました。 (2) 作業手順の確認(温度計引出管接続部の構成部品の組立作業)  パッキンとコラムの接触面に異物が混入した可能性について、調査を実施した結果は以下の通りです。 ・温度計引出管接続部は、定期検査毎に取り外し、各構成部品の点検を行い、その後、一次冷却材系統のヒートアップ(原子炉の昇温・昇圧)前に組立作業を実施しています。 ・組立作業は、コラム上部の温度計引出管に養生テープを巻き付けた後に清掃を実施し、パッキンを装着、フランジを据え付ける手順となっています。その後、異物混入防止のため、コラムとフランジの隙間には養生テープを取り付けていたことを確認しました。 ・その後、下部クランプを据え付け、コラムとフランジの隙間の養生テープを取り外し、ポジショナを装着する手順となっており、その際に異物が混入した可能性があるものと推定しました。 (3)運転履歴 ・原子炉容器内温度計引出管の接続部の構成部品を組み立てた後、原子炉起動前の社内検査として、8月16日に一次冷却材漏えい試験(一次冷却材の温度110℃、圧力164気圧)を実施した際の当該部の点検の結果、漏えいは認められなかったことを確認しました。 ・その後、一次冷却材系統の温度を約60℃、圧力を約3気圧まで降温・降圧し、原子炉起動準備を行った後、8月18日より、昇温・昇圧を実施しました。 ・漏えい確認時点のプラントの状態は、一次系冷却材の温度が286℃、圧力が157気圧であることを確認しました。 2 推定原因  当該箇所の組立作業時に、養生テープに表面に付着していた何らかの微小な異物がコラムとフランジの隙間に混入し、パッキンのコラムとの接触面に噛み込みました。その後、一次冷却材の温度上昇等に伴い、異物が押し出されたことにより、その部分が漏えい経路となり蒸気の漏えいに至ったものと推定しました。 3 対策  当該漏えい箇所のパッキンを新品に取り替えます。  また、ポジショナ取付け前に、養生テープ表面の清掃を行うことを作業手順書に追記して異物混入防止の徹底を図ることとします。 添付資料1:原子炉容器上蓋の温度計引出管接続部からの蒸気漏れ概略図とメカニズム[PDF 616.26KB]  添付資料2:原子炉容器上蓋の温度計引出管点検後の組立手順[PDF 167.75KB]  以 上

9月例会のお知らせ 9月2日(日) 13:30~16:30(+30分) 浦和コミュニティーセンター 南ラウンジAB(PARCO 9階)

[ 2018年9月2日; 1:30 PM to 4:30 PM. ] 9月例会のお知らせです。 ※ 本来、偶数月に埼玉県さいたま市で開催する予定ですが、代表 川根の都合により、8月ではなく9月開催となります。 日 時 9月2日(日) 13:30〜16:30(17:00まで延長の可能性あり)場 所 浦和コミュニティセンター 南ラウンジAB(浦和パルコ9階)参加費 会員の方300円    一般参加の方600円    高校生以下は無料  那須塩原市は「管理区域」。18歳未満立ち入り禁止。飲食禁止。校外学習などもってのほか。さいたま市は再考を! ※道の駅湯の香しおばらでは、トイレからバスに戻るときに靴底に、「原子力規制委員会の定める密度」を超える土がついていた可能性が十分にあります。 道の駅湯の香しおばら内看板アグリパス塩原の下の土壌採取  空間線量 0.24マイクロシーベルト/時 ベータ線 8cpm  土壌採取時 2018年2月19日14:35pm  採取者:川根眞也  土壌分析結果 セシウム134  200Bq/kg  (別紙)   セシウム137 1900Bq/kg     放射性セシウムだけで2100Bq/kg     土壌1kgの放射能汚染(Bq/kg)から土地の放射能汚染(Bq/m2)は65倍する。               2100(Bq/kg) × 65 = 13万6500 (Bq/m2)  「管理区域」4万ベクレル/m2の3倍を超える。この土は持ち出し禁止。川根は放射線障害防止法施行規則第15条第10項違反をしたことになります。さいたま市立A中学校の職員および生徒も同様です。  <テーマ> 1.福島第一原発3号機の核燃料プールから燃料集合体取り出し 11月から 報告:川根眞也 2.九州4機の原発再稼動 電力は余っているのに。 報告:川根眞也   高浜原発4号機の蒸気発生器の放射能漏れと、拙速な再稼動 <休憩> 14:50~15:05 3.放射線取扱主任者試験で学んだこと。「管理区域」での教育活動はあり得ない。  報告:川根眞也    4. 内部被ばくに関する最新情報 トリチウムの海洋放出は止めよ!123年間の保管を!        報告:川根眞也    15:50~16:10  5.会員のみなさんからの意見交流会 ※ この部分はツィキャスしません。 ※ 懇親会もあります。お時間のある方はどうぞ。 ※ 諸事情によりプログラムが変更になる場合があります。 ※ 当日はツイキャス中継もしますので、会場に来れない方は是非、視聴参加ください。 http://twitcasting.tv/naibuhibakushim/show/ こちらでは、生中継の他、過去の動画を見ることも出来ます。 聞き逃した情報などもチェックしてみてください。 それでは、沢山のご参加をお待ちしています。   【お問い合わせ】entry.naibu@gmail.com 内部被ばくを考える市民研究会事務局 内部被ばくを考える市民研究会

関西電力が欠陥原発、高浜4号機の再稼動工程を開始。2018年8月31日17時から。放射能漏れ事故からたった11日。

 本日、2018年9月1日の福井新聞を見て驚きました。8月20日に放射能漏れ事故を起こした、高浜原発4号機を関西電力が8月31日17時から再稼動工程を始めた、というのです。たった21日で放射能漏れの原因究明と対策は本当にできたのでしょうか。朝日、毎日、読売などの全国紙は東京ではまったく報道していません。読売新聞は関西版で「高浜4号機発送電、来月3日に再開へ =関西発」と書いていますが、東京などでは報道していません。朝日新聞、毎日新聞も同様です。 この高浜4号機の再稼動工程の開始については、現地の福井新聞のみが報道しています。地方紙、佐賀新聞、西日本新聞、東京新聞も報道していません。抜き打ちに近い、再稼動工程開始なのではないでしょうか。    九州では、九州電力が8月29日よりやはり欠陥原発である、川内原発4号機の再稼動工程を始めました。これは朝日新聞が報道しましたが、読売は報道せず。毎日は例によって、山口県以西の「西部本社版」でのみの報道でした。佐賀新聞、西日本新聞、東京新聞は報道していません。これで九州の稼動できる4つの原発すべてが稼動することになります。熊本地震からたった2年。本当に九州も大丈夫なのでしょうか。  新聞、テレビは、原発再稼動が当たり前かのような前提で報道する記事を選んでいます。私たちが知らないうちに原発が動いていた、という状況が作られています。  今年の災害とも言われる猛暑でありながらも、電力不足や節電は一度も呼びかけられませんでした。電力は足りています。原発は必要ありません。  そして、九州電力の玄海3号機はMOX燃料を使用しています。関西電力の高浜3号機、4号機もMOX燃料を使用しています。日本が使う見込みのないプルトニウムを46.1トン(核分裂性のプルトニウム239,241は31.1トン)を保有しています。北朝鮮の核兵器を放棄させる上で、日本の大量のプルトニウムは、日本の核武装の可能性を疑わせる要因となり、朝鮮戦争の終結と東アジアの非核地帯化を阻害する要因です。そのために、あえて無理を承知で、MOX燃料を使う原発をとりわけ再稼動させている可能性があります。  核と原発は人類と共存することはできません。欠陥原発はなおさらです。  九州電力、関西電力は、私たちが平和的に幸福に生存する権利そのものを脅かしています。  佐賀県知事(玄海原発)、鹿児島県知事(川内原発)、福井県知事(大飯原発、高浜原発)の異常な判断を許さない、広範な県民運動が必要です。また、ひとたび原発事故が起きれば、原発250km圏内は住めなくなる恐れがあります。九州地方、北陸・関西・中部地方の統一した運動が必要です。個々バラバラの運動を行っている事態ではありません。  世界各地で大規模な地震が相次いでいます。残された時間はあまりないかもしれません。第2のフクシマをこの日本で起こさないためにも、ふるさとと生業を奪われ、家族が分断された、福島県民の苦難の実態をきちんと学ぶべきです。  避難計画も安定ヨウ素剤も必要ありません。要求すべきなのは、被ばくさせない保障です。被ばくさせない保障ができないならば、原発は廃炉にするべきです。交通事故と同列に議論させるべきではありません。  内部被ばくを考える市民研究会は事態の緊急性にかんがみ、佐賀新聞、西日本新聞、福井新聞を購読することにしました。かなりの費用がかかっております。是非、会員となって、会を支えて下さい。 内部被ばくを考える市民研究会 新規会員を募集しています。    また、九州の原発の事故、トラブル、再稼動に関する情報をきちんと報道しているのは、もはや朝日新聞でも毎日新聞でも読売新聞でもありません。佐賀新聞です。是非、佐賀新聞を応援するためにも、佐賀新聞の購読をお勧めします。 佐賀新聞 電子版申し込み    福井県の原発の事故、トラブル、再稼動に関する情報をきちんと報道しているのは、同様に朝日新聞でも毎日新聞でも読売新聞でもありません。福井新聞です。是非、福井新聞を応援するためにも、福井新聞の購読をお勧めします。 福井新聞 電子版 D版申し込み    玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会が、原発のトラブルを追及し、県との交渉などを活発に行っています。是非、会員になって会を支えて下さい。 玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会    福井県の原発の問題については、大阪の「美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会」が、原発の問題点を追及し、政府交渉まで含めて取り組んでいます。是非、会員になって会を支えて下さい。 美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会    原発を動かす、電力会社の電気を買うのはやめましょう。電力自由化を積極的に活用し、原発の息の根を止めましょう。 ■高浜4号機発送電、来月3日に再開へ =関西発 読売新聞 関西版 2018年8月28日  関西電力は27日、定期検査中に蒸気漏れトラブルがあった高浜原子力発電所4号機(福井県高浜町)について、9月3日に発送電を再開するため、原子力規制委員会に書類を提出した。  4号機は5月18日から検査で運転を停止。発送電の再開は今月24日に予定していたが、20日に原子炉容器の上蓋からごく微量の放射性物質を含む蒸気が漏れるトラブルが起き、その対処で遅れていた。9月28日に営業運転に入る予定。 ■高浜4号機がきょう再稼働 【大阪】 朝日新聞 2018年08月31日 大阪版 朝刊 2経済  関西電力は30日、定期検査中の高浜原発4号機(福井県高浜町、出力87万kW)の原子炉を31日に起動し、再稼働すると発表した。核分裂反応が原子炉内で連続して起きる「臨界」に9月1日に達し、3日から発電と送電を始める見込み。9月下旬に営業運転に戻る予定という。高浜4号機では、8月20日に微量の放射能を含んだ蒸気漏れが起こり、原子炉起動を延期していた。 ■高浜原発4号機 蒸気漏れで営業運転再開を延期 毎日新聞2018年8月27日  定期検査中の関西電力高浜原発4号機(福井県高浜町、出力87万キロワット)について、関電は27日、原子力規制委員会に対し、営業運転への移行を9月28日とする再申請をした。今月20日に原子炉上部から放射性物質を含む蒸気が漏れるトラブルがあり、予定した9月19日の営業運転入りを延期した。発送電の開始は9月3日。  関電は原子炉容器の上蓋(うわぶた)に設置された「温度計引き出し管」に異物が入り、接続部分の金属製のパッキンにできた隙間(すきま)から蒸気が漏れたとみており、25日にパッキンを交換した。【高橋一隆】 ■高浜原発4号機、きょう再起動 あす未明「臨界」に /福井 毎日新聞2018年8月31日 福井県 地方版  関西電力は、定期検査中の高浜原発4号機(高浜町、出力87万キロワット)の原子炉を31日夕に再起動させると発表した。9月1日未明に核分裂反応が継続する「臨界」に達する見通し。  9月3日に発送電を始め、同28日に営業運転に入る予定。ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を計20体(継続使用4体、新燃料16体)使うプルサーマル発電となる。  4号機を巡っては今月20日、原子炉容器上蓋(うわぶた)に設置された温度計の接続部分から放射性物質を含む微量の蒸気が漏れるトラブルがあったが、今月30日までに対策が講じられた。【大森治幸】        

那須塩原市は「管理区域」。18歳未満立ち入り禁止。飲食禁止。校外学習などもってのほか。さいたま市は再考を!

 埼玉県さいたま市は、福島県南会津町に「舘岩少年自然の家」(福島県南会津郡南会津町宮里字向山2847-1)を保有しています。さいたま市の103小学校と57中学校は、児童または生徒を連れて、夏または冬に校外学習に行きます。子どもたちの内部被ばくは大丈夫なのでしょうか。  「舘岩少年自然の家」の空間線量率を測定すると、特にエントランスが非常に高く、0.23マイクロシーベルト/時を超えるときがあります。しかし、川根の実地調査では、どうやら、ここには「木賊温泉(とくさおんせん)」があり、そこから出てくる自然放射能ラドンなどの影響で、空間線量率が高いことがわかりました。  一般に、ラドン温泉では、空間線量率が0.23マイクロシーベルト/時を超えることがままあります。岐阜県中津川市にある「ろうそく温泉」は日本一のラドン含有量を誇りますが、ここは場合によると0.43マイクロシーベルト/時にもなります。しかし、人工放射能であるセシウム134はND(検出下限0.28ベクレル/kg)、セシウム137もND(0.31ベクレル/kg)です。しかし、空間線量率は0.43マイクロシーベルト/時にも上がり、また、ベータ線17cpmまで上がりました。これらの原因はつまり、自然放射能です。    南相馬市のベテランママの会、番場さちこ氏などは、空間線量率だけを比較して、「ここ福岡市は私の南相馬市の空間線量率と同じ。南相馬市は安全です。」と講演で話しています。 「(番場さち子氏は)持参した放射線量計で(福岡市の)会場を測定し、福島第1原発から23キロにある南相馬市の馬場さんの事務所の毎時0・12マイクロシーベルトを上回る毎時0・14マイクロシーベルトを観測したという。『福島のお嬢さんが結婚できないなどの風評被害をなくしたい。事実は皆さんの捉え方次第だが、現実を淡々と伝えていきたい』と話した。」 ーくらしQ はじめての福島学 「忘れずにいることが支援」 九州 毎日新聞 2016年8月17日   そもそも、空間線量率で、被ばく影響をおし測ることそのものがおかしいです(立命館大学名誉教授の安斎育郎氏も同様ですが)。天然ウランを多く含むペグマタイトなどの岩石が多いところでは、その自然放射能による空間線量の上昇率が大きいからです。福岡県には安宅鉱山(あたかこうざん,川崎町安宅小峠)や竜円鉱山(たつえんこうざん,川崎町真崎)などのウラン鉱山があります(現在は閉山)。だから、空間線量率も高くなることがあるのです。しかし、東電福島第一原発が放出した、セシウム134、セシウム137、ストロンチウム90などは微量です。  一方、南相馬市はウラン鉱山などもなく、自然放射能が極めて低いにもかかわらず、東電福島第一原発が放出した、セシウム134、セシウム137、ストロンチウム90などが多量にあります。プルトニウム239による汚染も疑われています。  福岡市の空間線量率はもともと高いもの。しかし、人工放射能による汚染は非常に少ないです。南相馬市はもともと空間線量率は低いのが、現在はもとの自然放射能の3倍以上になっています。南相馬市原町区などは10倍以上にもなっています。健康影響は、人工放射能の影響が決定的に重大です。自然放射能は人体がためようとせず、積極的に排泄するからです。一方、人工放射能(セシウム134,セシウム137,ストロンチウム90,プルトニウム239など)と、地球上の生命が付き合い始めたのは、アメリカの原爆開発からに過ぎません。1942年にアメリカは核兵器を開発するために、原発を作り、そして、プルトニウムを生産し始めました。つまり、人類がこれら人工放射能と付き合い始めたのはたかだか76年ほど。人体に入った人工放射能は積極的に排泄する機能がないため、人体の各臓器で濃縮し、沈着します。同じ、ベータ線、ガンマ線を出す放射性物質と言えども、特定の臓器にたまらず、また、平均的に薄く広く広がるカリウム40は、健康への影響は極めて少ないのです。一方、カリウムと似た化学的性質を持つ、放射性セシウムはそもそも微粒子となって呼吸器から取り込まれたり、食品のごく一部に付着する、または、植物の根によって吸収された場合は、稲の場合、①茎、②穂軸、③葉身・止葉、④小穂の順にたまりやすさが違います。これはカリウム40には見られないことです。人間の場合、大人では体内にカリウム40はおよそ4000ベクレルありますが、どんなにバナナを食べ過ぎても、この4000という値を超えて、どんどん増えていくことはありません。しかし、放射性セシウムの場合は放射能汚染されたものを食べ続ければ、当初は4000でも1万、2万と増えていきます。ここが、自然放射能カリウム40との決定的な違いです。ちなみに2012年夏、川俣町で自家製野菜を食べていた(しいたけが14万ベクレル/kgであった)男性の体に2万ベクレルほどの放射性セシウムが蓄積していました。彼は翌年の夏、突然死をしています。万の単位で放射性セシウムが蓄積すると死の危険があります。ベラルーシの経験では成長期の子どもたちのからだに数百ベクレル蓄積すると、子どもたちはみな病気になります。繰り返しますが、自然放射能カリウム40ではこのような突然死や病気は起きません。  番場さち子氏は詐欺師と呼ばれても仕方がないでしょう。安斎育郎氏も。また、早野龍五氏も、福島、フランス、ベラルーシの高校生にDシャトルという線量計を身につけさせて、生活の中での外部被ばくを測り、「福島での生活も海外での被ばくと同じ」という結論を出させています。「科学」を装った、詐欺です。 東京大学基金 早野龍五教授からの活動報告4 Dシャトル・プロジェクトについて    さて、さいたま市の小中学生は福島県南会津村の「舘岩少年自然の家」に行く際には、4時間近くバスの乗るために、途中の那須塩原でトイレ休憩をしなくてはなりません。川根はその那須塩原市の道の駅 湯の香しおばらの空間線量率が異常に高いことを計測し、校外学習でトイレ休憩をここで取る際には、生徒も職員も全員マスクを着用することを提案し、毎回、了承されてきました。  今回、道の駅の看板下の土壌を採取、分析にかけたところ、セシウム134が200ベクレル/kg,セシウム137が1900ベクレル/kg検出されました。放射性セシウム合計 2100ベクレル/kgです。これは「放射線管理区域」をはるかに超える数値です。以下、放射線障害防止法令にあたってみると、以下のようになります。ちなみに、土壌汚染(ベクレル/kg)を土地汚染(ベクレル/m2)に換算するには65倍します(2011年5月7日原子力安全委員会の回答)。那須塩原市の道の駅の看板下の土壌は、2100×65=13万6500ベクレル/m2に相当します。 <放射線障害防止法令による管理区域の規定・作業室での使用基準> 「管理区域」の規定―ガンマ線・ベータ線核種 4Bq/cm2  → 4万Bq/m2を超える(那須塩原市道の駅13万6500ベクレル/m2)             アルファ線核種   0.4 Bq/cm2 → 4000Bq/m2を超える      (放射線障害防止法施行規則第1条 用語の定義)      「管理区域」では  ①「管理区域の境界には、柵その他人がみだりに立ち入らないようにするための施設を設け、かつ、それに標識を付すること」 (放射線障害防止法施行規則第14条の7-8 使用施設の基準) ※    道の駅湯の香しおばらの看板付近には、柵もなく、生徒が自由に触れる状態になっていました。誰もそこが危険だと思っていませんでした。      ②「密封されていない放射性同位元素の使用は作業室で行うこと」 (放射線障害防止法施行規則第15条の1-2 使用の基準) ※    道の駅湯の香しおばらの看板の下の土壌の放射性物質はむき出しで風に舞い散る状態。「密封されていない放射性同位元素」に相当します。したがって、この道の駅湯の香しおばらの場所は「作業室」に相当します。   ③「作業室での飲食及び喫煙は禁止すること」 (放射線障害防止法施行規則第15条の5 使用の基準) ※    道の駅湯の香しおばらの看板付近でたばこを吸っている職員もいました。風で舞い散る中、トイレで水を飲む生徒も。     ④「作業室又は汚染作業室内の人が触れる物の表面の放射性同位元素の密度は、その表面の放射性同位元素の汚染を除去し、又はその触れる物を廃棄することにより、表面密度限度を超えないようにすること」 (放射線障害防止法施行規則第15条の6 使用の基準)   「表面密度限度」の規定―ガンマ線・ベータ線核種  40Bq/cm2 →  40万Bq/m2               アルファ線核種       4 Bq/cm2 →  4万Bq/m2      (放射線障害防止法施行規則第1条の13 用語の定義)    ※道の駅湯の香しおばらにおいて、放射性物質は何も管理されていませんでした。走って転んでも、手を払うだけ。除染などしませんでした。   ⑤「作業室においては、作業衣、保護具等を着用して作業し、これを着用してみだりに作業室から退出しないこと。」 (放射線障害防止法施行規則第15条の7 使用の基準)    ※道の駅湯の香しおばらでのトイレ休憩では、教員も生徒も、ジャージ、スキーウェアで歩き回り、そのままバスに乗りました。     ⑥「作業室から退出するときは、人体及び作業衣、履物、保護具等人体に着用している物の表面の放射性同位元素による汚染を検査し、かつ、その汚染を除去すること。」 (放射線障害防止法施行規則第15条の8 使用の基準)    ※原発では右のような測定器で、手、服、履物の汚染をチェックします。道の駅湯の香しおばらでは、トイレからバスに戻るときに何もしませんでした。   ⑦「放射性汚染物で、その表面の放射性同位元素の密度が原子力規制委員会が定める密度を超えているものはみだりに管理区域から持ち出さない。」 (放射線障害防止法施行規則第15条の10 使用の基準)    ※「原子力規制委員会の定める密度」―ガンマ線・ベータ線核種 4Bq/cm2→4万Bq/m2                     アルファ線核種    0.4 Bq/cm2→4000Bq/m2    ※道の駅湯の香しおばらでは、トイレからバスに戻るときに靴底に、「原子力規制委員会の定める密度」を超える土がついていた可能性が十分にあります。 道の駅湯の香しおばら内看板アグリパス塩原の下の土壌採取  空間線量 0.24マイクロシーベルト/時 ベータ線 8cpm  土壌採取時 2018年2月19日14:35pm  採取者:川根眞也  土壌分析結果 セシウム134  200Bq/kg  (別紙)   セシウム137 1900Bq/kg     放射性セシウムだけで2100Bq/kg     土壌1kgの放射能汚染(Bq/kg)から土地の放射能汚染(Bq/m2)は65倍する。               2100(Bq/kg) × 65 = 13万6500 (Bq/m2) ※ 「管理区域」4万ベクレル/m2の3倍を超えます。この土は持ち出し禁止です。川根は放射線障害防止法施行規則第15条第10項違反をしたことになります。さいたま市立A中学校の職員および生徒も、靴底に放射能汚染された土をバスも持ち込んでいるので、職員および生徒も同様に法令違反をしたことになります。  さいたま市教育委員会は、福島県南会津村の「舘岩少年自然の家」の利用もそうですが、那須塩原市の道の駅湯の香しおばら、など、「管理区域」「作業室」に相当する場所に児童・生徒を連れていくのを中止するべきではないでしょうか。また、栃木県日光市、群馬県赤城も同様です。放射能で汚染されて地域に住む子どもたちだからこそ、放射能汚染のない(または少ない)場所に保養を兼ねた校外学習を行うべきだと思います。                            

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