「千葉、埼玉の一部で10万ベクレル超 汚染マップ」 東京新聞 2011年9月30日朝刊2面

 文部科学省は、2011年9月29日、ヘリコプターで測定した千葉県と埼玉県の土壌表面へのセシウム蓄積量を、汚染マップとして公表した。

 千葉県北西部の柏市や流山市などで、セシウム134と同137の合計が1平方メートルあたり6万~10万ベクレルと比較的数値の高い地域が見られた、マップでは見えないほどの範囲だが、最大値は柏市北部の一部で観測された10万1000ベクレルだった。

 文科省によると、福島第一原発から太平洋に流れた放射性物質が風向きの変化で再び茨城県南部に上陸し、千葉県北西部に至ったと考えられるという。

 県中部から南部はほとんどの地域で1万ベクレル未満だった。

 埼玉県では、さいたま市など人口が密集する県南東部ではほとんどが1平方メートル当たり1万ベクレル未満。千葉県境の三郷市や吉川市などでは、これよりやや高い数万ベクレルの地域が広がった。最大値は秩父市南部のごく狭い範囲で観測された13万ベクレルだった。原発からいったん北西に流れた放射性物質が山地に当たって南西に向きを変え、平地伝いに栃木や群馬を抜けて秩父に到達したのではないかという。

<追記>

これに対して、読売新聞は以下のように「柏市などでホット・スポットができた」というデマに注意と書いていました。読売新聞の方がデマでした。新聞として、間違った情報を出したことに対して、正式に謝罪し、事実を正しく報道すべきです。

「チェーンメールで放射線のデマ拡大」読売新聞 2011年5月16日朝刊

 福島第一原発事故に関連して、千葉県の柏市、松戸、流山と埼玉県の三郷の4市で、飛び地のように放射線の観測数値が高くなる「ホットスポット」が発生しているいううわさがチェーンメールやツィッター、ネット掲示板などで広がっている。

 文部科学省原子力災害対策支援本部は「千葉と埼玉で測定されている数値は平常時と変わらない」としており、日本データ通信協会迷惑メール相談センターは「公的機関や報道機関の根拠のある情報を確認してほしい」と注意を呼びかけている。同センターは状況の把握と分析のため、デマなどのメールの転送を求めている。

 チェーンメールは、hain@dekyo.or.jp、悪質メールは、eqmeiwak@dekyo.or.jpへ。

 

※注 悪質なうそを言ったのは文部科学省。そのうそを垂れ流したのは読売新聞。罪は大きいです。X線技師や原発労働者が働く「放射線管理区域」の規定は、4万ベクレル/m2超えの場所。この6万~10万ベクレル/m2は、この「放射線管理区域」の1.5倍~2.5倍。そもそも人が住むことが想定されていない場所です。「放射線管理区域」はその場での飲食禁止、18歳未満立ち入り禁止、そこから出るときは手足が放射性物質で汚染されていないか、スクリーニング検査を受ける必要があります。柏市、松戸市、流山市、三郷市や吉川市、秩父市など、日本政府や千葉県、埼玉県が人を住まわせ続けていることそのものがおかしいです。原発事故前からある、電離放射線障害防止規則などを放射線防護の法体系を遵守するべきです。放射能汚染地帯の学校は閉鎖、住民を移住させるべきです。