[初稿]2017年10月15日 記:川根眞也

[追記]2017年10月17日 02:10am記:川根眞也

 

 またしても、米軍ヘリコプターが墜落、炎上しました。2017年10月11日5:59am(米軍ヘリコプターの墜落を目撃した、修学旅行生のツィッター投稿時刻から)。それも、オスプレイのための、ヘリコプターの離発着場、ヘリ・パッドを建設中の、沖縄県北部高江町の北部訓練場の目の前で。

  この米軍ヘリコプター CH-53Eは、2004年8月13日に沖縄国際大学に墜落したヘリコプター CH-53Dの改良型で、ローターブレードが6枚から7枚になっています。つまり、ローターブレードの亀裂を感知するためのIBISという装置も7個装着。IBISに使われているストロンチウム90の量も、7個分になります。

  2004年の沖縄国際大学での墜落事故では、IBISが失われたのは1個分でしたが、今回のCH-53Eの場合は、全焼。IBIS7個分のストロンチウム90が気化し、環境中に拡散した、と考えられます。

  そのストロンチウム90の総量とは、一体、どれくらいなのでしょうか?ローターブレード1枚に1基ついているIBISのストロンチウム90は1850万ベクレル、7基分になりますから、1850万×7=1億2950ベクレルにもなります。

沖縄タイムス 2017年10月12日より 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不時着し炎上した米軍普天間飛行場所属のCH53E大型輸送ヘリコプター=13日午前8時23分ごろ、東村高江(小型無人機で撮影)

琉球新報 2017年10月14日より

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【沖縄国際大学、ヘリコプター墜落炎上事故 2004年】

  2004年8月13日午後2時15分頃、アメリカ軍普天間基地所属の大型輸送ヘリコプターCH-53Dが訓練中にコントロールを失い、沖縄国際大学1号館北側に接触、墜落、炎上した。

   事故直後、消火作業が終わった後にアメリカ軍が現場を封鎖し、事故を起こした機体を搬出するまで日本の警察・消防・行政・大学関係者が現場に一切立ち入れなかった。

   さらに当該機のローターブレードには氷結などによる亀裂・劣化を検出するために放射性物質であるストロンチウム90が1個ずつ(CH-53Dのローターブレードは6枚なので合計6個)のステンレス容器に納められており、そのうちの1つが今回の事故で機体の燃焼により損壊し放射能汚染を引き起こした疑いが持たれている。(これをIBIS、という)ただし、米国大使館は報道機関に対して、ストロンチウム90は機体の燃焼、熔解で気化した可能性が高いと回答している。そして、アメリカ軍によって土壌や機体は回収されてしまったことで詳細を解明することは困難になった。

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高江米軍ヘリ炎上
米軍、現場立ち入り拒否 沖縄県、放射能調査求める 高江米軍ヘリ炎上
琉球新報  2017年10月13日 10:08

 

放射能測定器を膝の上に乗せ、現場に入る米軍関係者=12日、東村高江

 高江米軍ヘリ炎上を受け、翁長雄志沖縄県知事は12日正午すぎ、東村高江の事故現場を視察した。視察後、翁長知事は記者団に「悲しい、悔しい、そして怒り」と憤りをあらわにした。県が抗議をしても繰り返される米軍事故に「国に県が強いられている意味では、これが国難だ」と強調した。

 県環境部は11、12の両日、土壌中の放射性物質や有害物質の有無などを調査するため、事故現場への立ち入りを求めたが、現場を囲む規制線内に入ることが認められていない。12日午後6時半現在、調査は実施できていない。

 2004年の沖縄国際大米軍ヘリ墜落事故を受け、日米両政府は日本国内の米軍使用施設・区域外で米軍機が墜落または着陸を余儀なくされた際に適用するガイドラインを策定した。県はガイドラインに沿って調査を求めているが、見通しは立っていない。

 日米地位協定が壁となり県警が現場検証などに至れない問題に関し翁長知事は「日米合同委員会の中で日本政府に当事者能力がない。米軍に『二度とこういうことがないようにしてください』という話しかしない。豆腐にくぎのような状況だ」と指摘した。

 事故当日、現場に近づけなかった東村の伊集盛久村長は、一夜明けた12日午前9時過ぎ、現場から約50メートルの場所で機体の残骸を確認し「あってはならないことが起きてしまった」と事故を非難した。東村議会(安和敏幸議長)の議員団8人も現地を視察した。

 役場に戻った伊集村長は午前11時過ぎ、小野寺五典防衛相から電話で謝罪を受けた。小野寺氏からは「事故原因が判明するまで訓練中止を検討する」との説明を受けたという。

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高江米軍ヘリ炎上 放射性物質が飛散の可能性
琉球新報  2017年10/12(木) 18:55配信

矢ヶ﨑克馬・琉大名誉教授(物性物理学)の話

 (2004年8月13日)沖国大に墜落した米軍ヘリCH53には回転翼の安全装置に放射性物質ストロンチウム90が使用されていた。その際には六つの装置のうち一つを回収できず、米軍は気化したとし、環境に影響ないと主張した。この時に消失した量は約500マイクロキュリー、1850万ベクレルとされた。大変な量だ。

 ストロンチウム90は高速ベータ線(電子)を出す。回転翼の中は真空になっていて、ベータ線を常時測定している。損傷が起き空気が入ると測定数値が激減し、警報が鳴る仕組みだ。

 ベータ線は透過力が弱いので通常は近接しない限り危険性はないが、燃え上がると酸化しながら微粒子になって大気中に飛散する。空気中を漂う微粒子が体内に入ると内部被ばくの危険がある。

 今回も黒煙と一緒に周囲にばらまかれてしまったのではないか。爆発的に燃えていた様子からすると、複数の装置が燃えて沖国大の時より多く飛散したかもしれない。 

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【沖縄国際大学、ヘリコプター墜落・炎上事故】

米軍ヘリ墜落事故: 報道機関の質問に対する回答
2004年9月3日

下記は、沖縄県宜野湾市で起きた米軍ヘリ墜落事故(8月13日)に関連して、報道機関からの質問に対する回答です。

質問:米軍ヘリコプター(CH-53D)の墜落現場では、「ガイガーカウンター」(放射能検出機)は使用されたのか?

回答:

使用された。1部の航空機やヘリコプターの残がいを検査する際に使用される標準的な検査機器のひとつが、放射能検出機である。8月13日沖縄での米軍ヘリコプター(CH-53D)の墜落に対し、米海兵隊の安全・救援担当職員は、付近にいる人々や乗員の安全を確保すべく、また事故機の残がいを保全するために、一連の手続きに注意深く従った。環境への悪影響を防ぎ、また最終的に事故の原因を知るために、CH-53Dの残がいを注意深く調べなければならない。
それでは放射能検出器を使用し、われわれは何を探していたのか? CH-53Dには、低レベルの放射性同位体であるストロンチウム90を含む回転翼安全装置および氷結探知機が装備されている。放射能検出機はCH-53Dの残がいの中にあるこれらの機器を見つけ出すために使用された。ストロンチウム90を含む回転翼安全装置は、飛行翼検査システム(IBIS)と呼ばれる、ヘリコプターの回転翼に取り付けられた感知器であり、回転翼の亀裂・劣化をパイロットに警告する。
IBIS安全装置は別々のケーシングに6放射線源を含んでいる。ケーシングはローターに取り付けられたブレードの根元の部分に位置する。それぞれのケーシングは約500マイクロキュリーのストロンチウム90を含み、ノック式ボールペンの押しボタンくらいのサイズの小さいステンレス製保護シリンダーに装てんされている。6個の容器のうち5個は事故現場から回収された。ひとつは機体の燃焼・溶解で気化した可能性が高く、識別不能である。焼失したストロンチウム90の量は人体に危険性はない。この量は通常の胸部エックス線撮影あるいは太平洋を横断する航空機搭乗による照射に比べ、かなり少ない。氷結探知機は約50マイクロキュリーのストロンチウム90を含むが、現場から回収された。
米海兵隊は日本の民間企業と連携して環境影響調査を行い、その結果をでき得る限り早急に報告する。ストロンチウム90、燃料、その他の合成物質、汚染の可能性のあるいかなる物質も含めて、現場に残る物質は、どのような種類であれ検証する。しかし、予備調査結果が示唆するところによると、墜落現場には放射能汚染の痕跡は存在しない。

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【IBISとは】

ブログ へろへろblog  「墜落したHH-60ヘリコプターの放射性物質とは」2013年8月8日より

   「飛行中の回転翼のひび割れを調べるセンサー」というのは、シコルスキー社のIn-Flight Blade Inspection System (IBIS)というものだ。H-53シリーズだけでなく、H-3/S-61シリーズのヘリコプターにも、少なくとも一部で採用されていた。これは普通に知られているもので、秘密でもなんでもないから、Googleで検索すれば親切な説明資料も出てくる。
   これを装備するヘリコプターのブレード(回転翼)は中空に作られていて、内部には大気圧よりも少し高い圧力で窒素が充填されている。そして、各々のローターには、蓋(プラグ)をするような形で、IBISのプレッシャ・インジケータが取り付けられる。
   下の図がIBISのプレッシャ・インジケータで、左図は放射線抑制効果のあるカバーを付けた状態、右図は運用時にカバーを外した状態である。

   もし、ブレードに何らかのダメージで亀裂が入ると窒素の圧力が抜け、プレッシャ・インジケータのスイッチが作動する。すると、インジケータに黒い2本のラインが現れる(左図の状態)ので、停止中であれば目視で異常が確認できる。

   また、それと同時に内蔵されたストロンチウム90から放射線が出るので、飛行中であっても機体に取り付けられたセンサーが反応して警報を発する。こうして、目視点検できない飛行中でも、乗員がローター・ブレードの亀裂(クラック)を検知できるというわけだ。

   このIBISは当然ながら海上自衛隊のMH-53にも装備されていて、ローターが静止していれば、それは外観からも容易に確認することができる。
下のサイトにある写真で、MH-53のローターの付け根に、カバーの付いたIBISプレッシャ・インジケータが付いているのがよく分かる。

   もし、ブレードに何らかのダメージで亀裂が入ると窒素の圧力が抜け、プレッシャ・インジケータのスイッチが作動する。すると、インジケータに黒い2本のラインが現れる(左図の状態)ので、停止中であれば目視で異常が確認できる。
   また、それと同時に内蔵されたストロンチウム90から放射線が出るので、飛行中であっても機体に取り付けられたセンサーが反応して警報を発する。こうして、目視点検できない飛行中でも、乗員がローター・ブレードの亀裂(クラック)を検知できるというわけだ。

   このIBISは当然ながら海上自衛隊のMH-53にも装備されていて、ローターが静止していれば、それは外観からも容易に確認することができる。
下のサイトにある写真で、MH-53のローターの付け根に、カバーの付いたIBISプレッシャ・インジケータが付いているのがよく分かる。

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高江米軍ヘリ炎上
事故機に放射性材料 部品で使用、米軍認める 久米島緊急着陸と同一機 高江米軍ヘリ炎上
琉球新報  2017年10月14日 06:00 


事故現場近くのため池で水質検査をする沖縄防衛局、衛生環境研究所、沖縄環境保全研究所の関係者ら=13日午後、東村高江

 東村高江で不時着し炎上したCH53E大型輸送ヘリコプターに関し、在沖米海兵隊は13日、本紙取材に「CH53Eのインジケーター(指示器)の一つに放射性の材料が使われている」と認めた。沖縄防衛局と県は13日午後4時ごろから、現場周辺で初の環境調査を実施した。内周規制線内には入れなかったため、県は週明けにも改めて防衛局を通し立ち入りを申請する。関係者によると今回の事故機は、6月に久米島空港へ緊急着陸したCH53Eと同一機だった。
 在日米軍の監視を続けるリムピースの頼和太郎編集長によると、「インジケーター」は2004年の沖国大米軍ヘリ墜落でも問題となった、プロペラの内部に傷があるかどうかを調べる検査装置のことを指すとみられる。米軍は放射性物質について「健康を害すのに十分な量ではない」とも回答した。

 沖国大米軍ヘリ墜落事故では放射性物質「ストロンチウム90」が問題となった。今回も近隣住民らの間に不安が広がっている。11日に炎上事故があった東村高江では放射能測定器とみられる機器を持った米兵が現場に入った。矢ヶ崎克馬琉球大学名誉教授は「04年同様、今回も黒煙とともに周囲に飛散したのではないか」と指摘している。

 沖縄防衛局と県は事故により放射性物質が飛散した可能性があるとして、事故機が横たわる現場から100メートルほど離れた場所で土壌を、隣接するため池では水をそれぞれ採取した。県の担当者によると、採取物のデータ分析には約1カ月を要す見通し。

 県は事故機に接する土壌の採取を要望している。週明けにも再度、立ち入りを申請する。防衛局と県は同日、福地ダムの水質も調査した。

 関係者によると、11日に普天間飛行場を離陸したCH53Eのうち、4番機のみ同飛行場への帰還が確認されていない。6月に久米島に緊急着陸したCH53Eも4番機だった。 

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cmk2wlさんによる、沖縄の軍用ヘリ墜落について

2013年8月17日記

1.  2004年 沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落。あの事故の報道内容からすると シコルスキー社製「CH53D」が墜落し、その一部 18,500,000ベクレルが燃えたと。これをキュリーに換算すると 500μCi (マイクロキュリー)

2. シコルスキー社製の IBIS(ストロンチウム90をつかった、翼の亀裂検出装置 In-Flight Blade Inspection System)は1翼あたり 500μCi 。
つまり、沖縄国際大学のヘリ墜落事故では、ちょうど1翼分が焼失(ということになっている)

3. 同じくシコルスキー社製 「UH60ブラック・ホーク」 にもIBIS は装備。
米軍の発表によれば「UH60ブラック・ホーク」の同型機で 、ダム近くに墜落した「HH60ベイブ・ホーク」には『放射性物質は使用されていなかった』と。しかし…。

4.  この発表がもし違っていた場合には、全焼した「HH60ベイブ・ホーク」からどれだけのストロンチウム90 が環境に放出されたのか…。

5.  シコルスキー社が、違うアッセンブリーを使うことは考えにくいので「CH53D」「UH60ブラック・ホーク」、墜落した「HH60ベイブ・ホーク」にも同じ IBIS が搭載され、1翼あたり同じく 500μCi が装備されていたなら…。

6.  「HH60ベイブ・ホーク」は4翼なので、18,500,000ベクレル × 4 とすると、74,000,000ベクレルのストロンチウム90 が全焼して、環境に放出されてしまったという【可能性】がでてきます。

7.   ストロンチウム90は 1384度でガス化。人体の中で特定の場所(骨、歯)に著しく濃縮されガンや白血病の原因となる。幼ければ幼いほど放射能の影響は大きい。ストロンチウムは脳にも入り込み神経にダメージを与える。

8.   核戦争防止国際医師会会議がネバタでの核実験で被曝した子どもの乳歯からストロンチウムが検出されたことを挙げ「自国の子どもが犠牲になってもよいのか」と当時のジョン・F・ケネディ大統領に働きかけた。これが核実験停止条約の一つの要因になった。

9.  市川定夫博士「ストロンチウム90は骨に入り、50年たっても半分しか排出されない。つまり、取り込んだら最後ほぼ一生涯放射線を被ばくし続けるということ。」

10.  放射線医学総合研究所 白石久二 カルシウム欠乏によって、ストロンチウム-90の吸収が20~30%から60~70%に高まり、ストロンチウムが骨格組織に蓄積され赤色骨髄を照射することになり、さらに、あらゆるものが消化器官において、その吸収を阻害されるようになります。

11.  デルテ・ジーデンドルフ医師「ストロンチウムは骨と歯に取り付いて放射を続け、血液(つまり赤血球や白血球、血小板と言った基本細胞)を製造する器官のある骨髄を攻撃します。これらの血液細胞はストロンチウムによって傷つけられます。それも生涯に渡ってです。」

12.  北海道がんセンター西尾正道院長「ストロンチウムは新陳代謝が活発な子が骨に取り込むと、骨の成長の妨げになる。」

13.  クリス・バズビー博士「恐ろしいほど危険です。核種によりますが、内部被曝は、同じ線量の外部被曝に比べ、300-1000倍も危険だと考えています。たとえばストロンチウム90は、1mSvの内部被曝をすると、その影響は300mSvの外部被曝に相当します。」

14.  スターングラス博士「ついでに、もう一つ重大な話をしよう。ストロンチウム90から出来るのが、イットリウム90だ。これは骨じゃなくて、すい臓に集中する。すい臓というのは、糖尿をおさえるホルモン、インスリンを分泌しているから、ここに異常が出ると糖尿病になる。」

15.  スターングラス博士「日本では戦後から現在にかけて、すい臓がんが12倍にもふくれあがっている。ストロンチウム90が電子を放出してイットリウム90になると、骨から肺、心臓、生殖器などに移動するのだが、すい臓に最も高い集中見られたのだ」

16.  広河隆一「人間の体内は食品のさまざまな摂取物によって汚染されている。そのうち体内汚染に占める水による汚染の割合は、セシウムに関しては1.1%と小さいが、ストロンチウムだと43%にもなる。」 

17.  肥田舜太郎「免疫組織の細胞が作られる骨髄を密度の高い骨が取り囲むことで、私達は自然放射能であるラジウムから身体を守ってきました。しかし、相手がストロンチウムの場合はこの防御がきかないのです。人工的に作られた放射性物質に対しては人間の防御機能が備わっていない場合が多い」

18.  モスクワニュース紙 コリンコ記者「恐ろしいのは、ストロンチウムが水に溶けることです」

19.  タイ国立大学講師 小川進博士「ストロンチウム90。この物質が何よりも恐ろしいのは、ほかの放射性物質よりも格段に毒性が強いこと。セシウム137やヨウ素と比べて放射能が及ぶ範囲は狭いですが、エネルギー量がケタ違いに多く、危険性はセシウムの300倍ともいわれています。」

20.  ペトリャーエフ教授「ストロンチウム90はセシウム137よりも地中に移行しやすく主に腐食土中の有機物と結合している。また崩壊により、チェルノブイリ近くの土壌でのストロンチウム90の酸浸出性は87年に比べて2倍になっている。生態系への影響が徐々に増加する事を意味する。」

21.  北海道新聞 90/04/06 「タス通信によると、プリピャチ川下流とキエフ貯水池の上流で、ストロンチウム90やセシウム137が蓄積。汚染は深刻で、今後の水資源利用を制限する必要があると、ウクライナ共和国水生生物学研究所の部長が述べた。」

2013年8月24日記

ヘリ墜落1 2004年 沖縄に墜落した米軍ヘリ「CH53D」の現場写真をつぶさに見たけれど、誰がどう見ても、あれで1翼分の Sr90が焼失したとは考えにくい。全部が焼失飛散しててもおかしくない。

ヘリ墜落2 米軍の CH53D は全6翼、1翼 18,500,000Bq × 6で 111,000,000Bq の Sr90 が住宅街に飛び散ったという可能性がある。

ヘリ墜落3 2013年8月5日の墜落では 74,000,000Bq の Sr90 が焼失した可能性も(米軍は同型機でも積んでなかったと否定)

ヘリ墜落4 二つの事故で 計 185,000,000Bq の Sr90 が環境に出たとすれば、重大な結果を招く。一つは住宅街であること。もう一つは貯水ダムの近くだということ。

ヘリ墜落5 沖国大事故における Sr90 の汚染の調査は尻すぼみ。なぜそうなのか、考えてみる必要がある。加えて「劣化ウラン」搭載の可能性もあった。

ヘリ墜落6 沖国大の CH53D 墜落に関して、航空評論家は「古い機種ならば、回転翼の主軸部分に、バランサーとして劣化ウランが使われていた可能性がある。最近の機種ではタングステンが使われているが、製造後に交換するようなものではない」

ヘリ墜落7 汚染されてなければ隠す必要はない。調査して「この数値でした」とすればよいこと。それをしないのなら、周辺住民は「汚染されている」と想定して行動するべき。

ヘリ墜落8 核汚染となると、被害を受けた自治体も汚染を隠蔽する方向に進む。被害者が加害者になってしまう。

ヘリ墜落9 環境に放出された Sr90 は水に溶ける。ある程度の月日をかけて川やダムに集まる。今、検査して検出されなくても、そのうち検出される可能性もある。 野菜や果物にも同様に。