ニュージーランド・クライストチャーチでのイスラム教徒へのテロから1ヵ月

共に生きる。愛し合おう。ニュージーランド・テロから1ヵ月。

彼らも私たちと同じ(They are us)集い

<開催にあたって>

共に生きる。愛し合おう。ニュージーランド・テロから1ヵ月。彼らも私たちと同じ(They are us)

 

 2019年3月15日ニュージーランド、クライストチャーチで起きた、モスク2か所を狙い、50人もの犠牲者を出したテロに心を痛めています。犯行者は、「世界に移民が安心できる場所はない」ことを思い知らせるために、平和な町ニュージーランドを選んだ、と言っています。

 私は昨年2018年4月1日に埼玉県川口市から岐阜県関市に移住してきました。同じ日本国内であるとは言え、私も「移民」です。関市のみなさんから暖かく受け入れてももらい、過ごしやすい日々を送っています。

 また、日本は2011年3月11日から始まる、東京電力福島第一原発事故が起きた国です。そして、原発事故は現在でも進行中です。「原子力緊急事態宣言」は発令中であり、まだ解除されていません。溶け落ちた核燃料デブリは原子炉建屋のどこにあるのか判明していません。核燃料デブリの取り出しに何年かかるのかわかりません。核燃料デブリの取り出しは不可能であるかもしれません。また、現在でも1号機、2号機、3号機、および共用プールには大量の使用済みおよび未使用の核燃料があり、再び、大地震と津波が襲えば、これらの核燃料が冷却できなくなり、また、地面の放り出される可能性があります。

 2011年3月25日、当時の民主党菅直人政権は、政府原子力委員会の近藤俊介委員長に依頼して「福島第一原子力発電所の不測事態のシナリオの素描」を作らせました。そこでは1号機~4号機までの使用済み核燃料プールの核燃料が破損、大量の放射性物質が放出された場合、首都・東京を含む原発250km圏内に希望する住民の移転を認めるべき事態になりかねない、と書かれていました。

 私は、万が一、もう一度福島県を大地震・津波が襲い、使用済み核燃料プールおよび共用プールが冷却できない事態になった場合、日本からいったんは避難しようと考えていました。その避難先は、原発の集中している北半球ではなく、南半球。そして、ウラン採掘も原発もない、ニュージーランドを選びました。ニュージーランドに友達を作るべく、2013年夏から毎年1回、ニュージーランドを訪問しています。オークランド、ウェリントン、ロトルア、そしてクライストチャーチです。

 犯行者がテロを行った、クライストチャーチ、ハグレ・パークにも何度も行ったことがあります。ハグレ・パークを散歩したときに、今回のテロの現場となった、モスクの近くも通った覚えがあります。あの静かな、平和な町でこんなテロが起きたなんで、信じられません。

 ニュージーランドでは、2019年3月22日から連日のように、追悼集会が開かれています。私の多くの友人も参加しています。

 そこで、私が住んでいる、テロが起きてから1ヵ月目の2019年4月14日に、私が住んでいる町で、小さな追悼集会をしたいのです。テーマは「共に生きる。愛し合おう。」です。

イスラム教徒について 一言

 IS(イスラム国)との関係でしか、イスラム国やイスラム教が報道されていません。実は、世界の5人に1人はイスラム教徒(世界人口の約20%)。過激派はごくごく一部にしか過ぎません。ヨーロッパの国々には、長引く内戦によりシリア、アフガニスタンなどからの難民が移民として移住し、社会問題になっています。2015年ではシリア難民が、難民全体の54%を占め490万人。アフガニスタン難民は全体の30%を占め270万人。シリア人の90%はイスラム教徒、キリスト教徒は10%しかいません。アフガニスタン人の99%がイスラム教徒です。多くのイスラム教徒がヨーロッパに移民として移住しています。

 日本では仏教系が362万人、神道系が63万人、キリスト教9万5000人と言われます。(2017年12月31日現在、文化庁調べ)

 日本では、イスラム教に対する理解が少ないのも無理はない、と思います。

 イスラム教では、キリスト教における聖書に相当するのは、クルアーン(コーラン)。神が預言者ムハンマドを通じて語らせた啓典です。神の言葉として、生活すべてを律する行動の指針となるものとされています。入国管理法が改訂され、多くのイスラム教徒も日本に働きに来ます。少しでもイスラム教について理解を深めることが、宗教を超えた人間同士の付き合いのために大切なことだと考えます。

追悼集会 共に生きる。愛し合おう。

ニュージーランド・テロから1ヵ月。彼らも私たちと同じ(They are us)

<日時>2019年4月14日(日) 13時~16時 関市安桜ふれあいプラザ 3階会議室1

〒501-3886 関市千年町2丁目18番地1  長良川鉄道 関駅 徒歩20分

☎0575-25-0130

 <プログラム>

1.主催者あいさつ 5分

2.黙とう     1分

3.イスラムの方からのお話し イスラム教徒とは ハラールとは ハナマザ・パンについて 45分

   ハナマザ・パン代表 シティ・ヌルジャナーさん

4.参加者から 30分

5.交流会 30分

 ※   シティ・ヌルジャナーさん ハナマザ・パン代表。岐阜県岐阜市で、イスラム教徒の戒律にもとづく、ハラールで処理されたパンを作る。ハラールとは、豚肉を使わない、アルコールを使わない料理のこと。岐阜大学に留学するイスラム教徒のため、学食にパンも納入している。大学などで依頼され、イスラムについての講義を行うこともある。

資料代 500円(ハナマザ・パン1個差し上げます)※ ハナマザ・パンの販売も予定しています。

定員 20名(定員となり次第締め切ることがあります)

主催 川根眞也 内部被ばくを考える市民研究会 http://www.radiationexposuresociety.com/

問い合わせ: 080-3086-1417 川根

申し込み:  ① facebook 川根眞也にメッセージ

       ② 電話 上記

       ③ メール kawane@radiationexposuresociety.com いずれかで。