大間原発2020年から建設再開か?

六ケ所再処理工場、2019年中に原子力規制委審査合格の恐れ

世界一危険なフルMOX燃料(ウランにプルトニウムを強化)原発、大間原発の建設を許さない

川根眞也&野村保子お話し会3月23日(土)18時函館

 

 2019年に入り、原子力規制委の日本原燃の六ケ所再処理工場の審査が大詰めを迎えています。右の福井新聞の記事のように、この六ケ所再処理工場の稼働と、大間原発の運転開始はセットです。日本はプルトニウムを47トンもため込んでいます。核兵器にも転用できるプルトニウムを消費できるのは、MOX燃料原発だけ。

 このMOX燃料を作るためのプルトニウムは、六ケ所再処理工場で、使用済み核燃料から抽出されます。六ケ所再処理工場はトラブル続きでまったく運転していませんでした。1997年完成の予定が設計見直しやトラブルで、24回も延期されています。この六ケ所再処理工場の新規制基準審査が2014年から行われていますが、2019年今年、原子力規制委員会が合格を出そうとしています。

 日本原燃も来年2020年から大間原発の建設再開を狙っています。

日本の原発で、MOX燃料を使うものは、高浜3号機、高浜4号機(どちらも現在、再稼働中)、玄海3号機(再稼働中)、伊方3号機(再稼働中)です。しかし、これらの原発では1年間に消費できるプルトニウムはそれぞれ0.4トン。しかし、大間原発が完成すれば1基だけで年間1.1トンものプルトニウムを消費できると言われています。

 茨城県にある、東海第二原発の再稼働を2019年2月22日、日本原電は表明しました。東海第二は40年超えの老朽原発です。これをなぜ、今、動かそうとしているのでしょうか。これもMOX燃料を使う原発だからです。

 これら年間0.4トンしか消費できないプルサーマル原発(MOX燃料を使う原発)だけでなく、年間1.1トンも消費できる大間原発を政府は推進したいのです。

 プルトニウムはほんのわずかでも吸い込めば、肺がんや骨肉腫を引き起こす、猛毒の放射性物質です。ストロンチウム90やアメリシウム241とは比較になりません。また、プルトニウムを強化したMOX燃料を使うと、非常に高い熱が出るために、原発運転のコントロールが難しくなり、また、原子炉も早く劣化します。まして大間原発はすべてMOX燃料を使う、世界一危険な原発です。

函館は、青森県の目の前。六ケ所再処理工場の運転と大間原発の建設再開を止めましょう。海と私たちの町を守りましょう。

世界一危険なフルMOX燃料(ウランにプルトニウムを強化)原発、大間原発の建設を許さない
川根眞也&野村保子お話し会
【日時】 2019年3月23日(土)18時~20時
【場所】 サン・リフレ函館(函館市大森町2番14号)視聴覚室 

【資料代】 500円
【お話し】川根眞也 内部被ばくを考える市民研究会 代表          
WEB http://www.radiationexposuresociety.com/                   
2011年3月14日から「放射線測定メール」を発信。2011年8月、内部被ばくを考える市民研究会を立ち上げる。2013年ベラルーシを訪問。「ベラルーシ・プロジェクト報告」発刊。内部被ばくと原発再稼働問題で全国でお話し会を開催中。

【お話し】野村保子 フリー・ライター 『大間原発と日本の未来』(寿郎社)、『原発に反対しながら研究を続ける小出裕章さんのはなし』(クレヨンハウス)著者。函館市生まれ。1980年代から無農薬野菜の共同購入グループに参加。1994年から反原発運動に関わる。函館市在住。
【主催】 道南内部被ばくを学ぶ会
【申し込み連絡先】 長谷川 090-9512-9197

<新聞記事資料> 大間原発建設再開2020年か?六ケ所再処理工場の新規制基準認可は2019年中か?

「大間原発、2020年工事着工か?フルMOX燃料の世界一危険な原発の建設は許さない。」