今日、2016年5月31日、みなさんののどの調子がいかがでしたか?急に寒くも、暑くもなっていないのに、突然咳込みませんでしたか?

 今朝、職場に到着したときに、異常な空間放射線率を観測しました。職場室内でこれほどの数値は恐らく過去1年間くらいでないと思います。

 Radex1503+ 0.17マイクロシーベルト/時 MKS-05 ベータ線 2cpm。(この後、3cpmまで上がりました。)撮影:2016年5月31日 8:11am 埼玉県さいたま市公立中学校 生徒昇降口玄関げた箱前にて。撮影:川根 眞也

 そこで、今朝(2016年5月31日)の東京新聞を見たら、2面にこの記事が。

「細かい汚染がれき吸引 福島第一1号機上部に雑草 東京新聞 2016年5月31日 2面」

 情報を伝えるのが遅い、と思いました。今日はちょっと蒸し暑いだけで、過ごしやすい天気。風を心地よいと感じた人も多いでしょう。しかし、東京、関東、いや風下では数1000kmまで、東電 福島第一の「PM2.5」を浴び、吸ってしまったのではないか?と危惧しています。

 2016年5月30日および5月31日の作業は以下の通りです。たった2時間程度の作業でした。

        2016年5月30日 7時59分~10時39分 作業時間 2時間40分

        2016年5月31日 8時35分~10時49分 作業時間 2時間14分

参考:東京電力 1号機原子炉建屋カバー解体作業 

廃炉プロジェクト > 実施作業と計画 > 燃料取り出し > 原子炉建屋カバー解体作業 > 作業実績 > 5月30日(月) をクリック

廃炉プロジェクト > 実施作業と計画 > 燃料取り出し > 原子炉建屋カバー解体作業 > 作業実績 > 5月31日(火) をクリック

 もし、川根の仮説が正しければ、今日の咳は放射性物質のせいです。セシウム・ボールと呼ばれるもののせいかもしれません。

参考:『「セシウム・ボール」はホット・パーティクル(高放射能微粒子)NHK謎の放射性粒子を追え!(2014年12月21日放映)が隠した真実』内部被ばくを考える市民研究会

<追記 2016年6月6日>

 2016年6月1日、東電は「福島第一原子力発電所敷地境界付近のダストモニタ1箇所における高警報の発生について」として、「本日(6月1日)午前7時54分頃、福島第一原子力発電所敷地北側境界付近のモニタリングポストNo.2(以下、MP2)近傍に設置しているダストモニタにおいて、ダスト放射能濃度の上昇を示す『高警報(警報設定値:1.0×10^-5Bq/cm3)』が発生しました」と発表しました。実は、この6月1日は当初の予定では、1号機建屋の小ガレキ吸引作業の3日目の予定でした。高警報発令のため、急遽この作業は中止されました。

 5月27日発表の作業予定

2016年6月1日発表の作業実績

 そして、この高警報の値たるや、すさまじい数値です。

東電発表は、ベクレル/cm3の単位ですが、これをベクレル/m3に直すと

  7:54am  高警報     10.6ベクレル/m3

 11:30am 高警報 14100  ベクレル/m3

です。

このMP-2付近に設置されていた、ダストモニタは「機器故障」として、予備品と交換されてしまいました。予備品の感度大丈夫なのでしょうか?

 東京第一原発から北西4.2kmにある、双葉町 矢沢町集会所のモニタリングポスト(福島県設置)の一週間分の空間線量率のデータをグラフ化してみました。1号機建屋屋上の小ガレキ吸引作業に伴い、空間線量率がぐんぐん上がっていることがわかります。また、作業開始時刻から上がり作業終了後はだんだん下がっていくという現象も見られます。原子力規制委員会の「グラフを見る」をよく見ると、この2016年6月5日9:00am 8.016マイクロシーベルト/時や13:00pm 8.02マイクロシーベルト/時、17:00pm 8.015マイクロシーベルト/時は、この矢沢集会所のモニタリングポストで過去に記録された最高値(max)に近いことがわかります。

 埼玉県さいたま市のJR大宮駅東口前でも、2016年6月5日 18:52pm、Radex1503+ で 0.18μSv/h、MKS-05 ベータ線 7cpm を計測しました。東京第一原発の1号機屋上の小ガレキ吸引作業に伴い、放射性物質が撒き散らされているのではないでしょうか。

 核燃料デブリなど取り出そうとしないで、東京第一原発を石棺に閉じ込めて、放射性物質を撒き散らさないようにするべきだ、と思います。