2014年12月の福島県(双葉町)の定時降下物は、セシウム134で1400ベクレル/m2、セシウム137で4800ベクレル/m2、放射性セシウム合計6200ベクレル/m2でした。つまり、これは双葉町の畑の土壌は11月末に0ベクレル/m2だったとしても、12月末には6200ベクレル/m2になってしまうということを意味しています。原発から絶えず放射性物質が漏れているときに、除染など不可能です。除染は幻想であり、ゼネコンのドル箱にしかなっていないと思います。
原子力規制委員会は、47都道府県の月ごとの定時降下物(セシウム134、セシウム137のみ)を測定し、2か月遅れで発表しています。単位はベクレル/m2。
公表されているのはMBq/km2(メガベクレル毎平方キロメートル)ですが、
1MBq(メガベクレル)=10の6乗Bq(ベクレル)
1km2(平方キロメートル)=10の3乗m×10の3乗m
=10の6乗m2(平方メートル)
ですから、1MBq/km2=10の6乗/10の6乗 Bq/m2
=1 Bq/m2
となり、要は同じ数字になります。1MBq/km2は1Bq/m2です。わざわざ難しい表現をして、市民を混乱させようとしているのでしょうか?だいたい、測定対象の雨水ちりを回収する金属製の大きな枡も1m×1mなのですから、1Bq/m2が正しいのです。平方キロメートルの単位で測定などしていません。
原子力規制委員会 放射線モニタリング情報 定時降下物のモニタリング
以下は、2011年3月から2014年12月までの、福島県(双葉町)の定時降下物のデータを整理し、グラフ化したものです。
毎年12月~2月にかけて、定時降下物が上昇する傾向にあることが分かります。
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