使用済み核燃料から取り出したプルトニウムは、肺がんを引き起こす放射性物質です。このプルトニウムを入れた廃液の入ったドラム缶が、アメリカ西部ニューメキシコ州カールズバッド郊外の核廃棄物地層処分試験施設(WIPP)で、プルトニウムなどの超ウラン元素(TRU)の廃液の入ったドラム缶が、2014年2月15日爆発しました。地表で作業をしていた、22人が内部被ばくをしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 資料『「四国電力株式会社伊方発電所の原子炉の設置変更(1号、2号及び3号原子炉施設の変更)に係る安全性について(平成17 年7 月経済産業省)」の意見公募結果(原子炉安全専門審査会関連分)』によれば、

 英仏の再処理工場で回収されたプルトニウムは単体で抽出されたものですから、
母材はテイルウランが使用されましたが、四国電力が英仏に再処理を委託した使
用済み燃料232tUから回収されるプルトニウムは約1.6tとされ、これを
MOX燃料に加工すれば約39体となり、これは当機での装荷パターンでは約3
回分にすぎません。(Pu富化度を9%-核分裂性Puの比率68%と仮定)大
間原発の初装荷分(及び取替え燃料)は海外発注されるので、39体以下となる
ことも考えられます。(東海再処理工場分は売却分に相当と仮定)すると伊方発
電所で装荷されるMOX燃料の大半は、日本原燃の六ヶ所再処理事業所MOX燃
料加工施設となるはずです。しかし再処理工場で抽出されるプルトニウムはウラ
ンとの混合抽出であり、Pu富化度を9%とすれば、回収ウランも9%含まれる
ことになります。当然抽出MOX粉末には微量のFP、TRU、232U、23
6Uが含まれています。

資料『「四国電力株式会社伊方発電所の原子炉の設置変更(1号、2号及び3号原子炉施設の変更)に係る安全性について(平成17 年7 月経済産業省)」の意見公募結果(原子炉安全専門審査会関連分)』

 1997年に茨城県東海村で、アスファルトで固化しようとして37人が被ばくする爆発事故を起こし、具体的な処分の方法や規制基準は決まっていない。ー毎日新聞 2014/11/27記者の目「核ごみ処分場建設急ぐ安倍政権」