チェルノブイリ原発事故に伴う放射性物質汚染区域の地域区分 ベラルーシおよびロシア

 ベラルーシおよびロシアでは、セシウム137、ストロンチウム90、プルトニウム238、239、240による土地汚染(ベクレル/㎡)の度合いで、緊急移住地域、移住地域、移住の権利を有する地域、放射線定期管理居住地域など(ベラルーシの名称)を規定しています。

 日本では2013年1月の時点で、未だにセシウム137による土地汚染しか発表されていません。

 セシウム137だけではなく、ストロンチウム90、プルトニウム238、239、240による土地汚染マップを作成、公表するべきです。データは取っているはずです。

 ロシアやベラルーシでは、住民の年間平均有効被曝線量が5ミリシーベルトを越える場所では住民避難が行われています。これは外部被ばくだけではなく、内部被ばくも合わせた数値です。日本政府は年間外部被ばくが20ミリシーベルト以下になったら住民を帰還させるという政策を取っています。あまりにも人権無視の政策です。

 日本政府は、内部被ばく無視の、外部被ばくのみの推定された数値で議論するのは間違いです。空間線量が0.23マイクロシーベルト/時の場所が年間被ばく1ミリシーベルトに相当するなどといううそは止めるべきです。

 外部被ばくと内部被ばくと合わせた、住民の年間平均有効被曝線量が1ミリシーベルトを越える地域からの、住民避難を行う法律を制定すべきです。

 セシウム137だけではなく、ストロンチウム90、プルトニウム238、239、240による土地汚染マップを作成、公表し、いずれかの基準を越えた場合の住民の移住を行うべきです。