2012年の埼玉県・原乳の放射能汚染調査結果です。

 埼玉県はホームページの「放射性物質の埼玉県産農産物への影響調査結果について」の中の「農産物等の放射性物質調査の結果について」で、「4 原乳の調査結果」を公表しています。

 2012年12月13日に採取された原乳の放射性物質検査の結果は

 第119報(平成24年12月14日公表 野菜・穀類・林産物・畜産物)

に記載されています。

 過去の最高値は川越のクーラーステーションでは、2011年8月10日 セシウム134が1.2ベクレル/kg、セシウム137が1.7ベクレル/kg、放射性セシウム合計が2.9ベクレル/kgです。このときの生産者の市町村は東松山市、鴻巣市、上尾市、桶川市、北本市、蓮田市、鶴ヶ島市、日高市、嵐山町、川島町、鳩山町です。昨年は6月~12月はだいたい1.6~2.8ベクレル/kgの放射性セシウムが検出されていました。

 埼玉中央クーラーステーションでは、2011年7月22日 セシウム134が2.0ベクレル/kg、セシウム137が2.0ベクレル/kg、放射性セシウム合計が4.0ベクレル/kg出ています。このときの生産者の市町村は本庄市です。

埼玉県・原乳の放射能汚染調査結果 2011年3月22日~9月30日 

埼玉県・原乳の放射能汚染調査結果 2011年10月1日~2012年1月18日

 2012年に入ってからの最高値は川越のクーラーステーションでは、2012年1月26日 セシウム134が0.7ベクレル/kg、セシウム137が1.0ベクレル/kg、放射性セシウム合計が1.7ベクレル/kgです。このときの生産者の市町村は所沢市、飯能市、上尾市、入間市、朝霞市、志木市、桶川市、富士見市、川島町です。

 2012年1月、2月は放射性セシウム合計0.4~1.7ベクレル/kg出ていたのですが、奇妙なことに3月以降は不検出が続きます。そして時々、0.5(3月16日)、1.11(6月21日)、1.2(10月4日)、0.6(11月1日)と検出されることがあります。

 果たして、「不検出」のときは本当に不検出なのでしょうか?データの検出限界をよく見て行くと、0.5、1.11、1.2、0.6と検出された直後の検出限界が上っています。私たちは「不検出」とするために検査時間をわざと短縮し、検出限界を引き上げているのではないか、と分析しています。

 検査機関は同じ検出限界で測定を行うようにするべきです。また、検査時間何秒なのかも明記すべきです。

 1ベクレル/kgも放射性セシウムが出るような牛乳を子どもに飲ませるべきではないと考えています。

埼玉県・原乳の放射能汚染調査結果121213