体内のセシウム137の危険なレベルは?
(体重1kgあたりのセシウム137の蓄積量)
安全なレベルは?もちろん、0Bq/kg!……だけど不可能。
子ども(14歳まで) 20~30Bq/kg……医学的対策が必要
子ども(14歳まで) 50 Bq/kg ……危険なレベル
大人 200 Bq/kg ……医学的な対策が必要
大人 500 Bq/kg ……危険なレベル
ベラルーシの医師スモルニコワ・バレンチナさんの講演より 2011年11月23日
ところが、福島県立医大は内部被ばく1mSvまでは安全として、以下のような計算をしています。なんと、体内にセシウム134が20,000ベクレル、セシウム137が31,000ベクレルあって初めて、内部被ばく1mSvになる、というのです。第3回福島県県民健康管理検討委員会(2011年7月24日開催)の当日配布資料にありました。
この大人で体内に5万1000ベクレルある、ということは、体重50kgの人ならば1020ベクレル/kgの放射性セシウム(体重1kgあたりの放射性セシウム ベクレル/kg)がある、ということです。 これは上記のスモルニコワさんが医学的対策が必要とする、200ベクレル/kgの5倍。医学的対策が必要とされる500ベクレル/kgの実に2倍です。
福島県がホール・ボディー・カウンターで子どもたちの内部被ばく検査をしています。「もう誰も内部被ばく1mSvの子どもはいない」と言っていますが当たり前です。それどころか、0.1mSvでも子どもの小さな体に5,100ベクレルのセシウム134、137がある、ということです。南相馬市の子どもの0.1mSvの子は体重40kgくらいであれば、場合によっては127ベクレル/kgの放射性セシウムを蓄積している場合がある、ということです。これはスモルニコワさんの指摘しているように、極めて危険なレベルです。
福島県の子どもたちの内部被ばくがなかったことにすることはできません。
福島県 ホールボディカウンターによる内部被ばく検査 検査の結果について 2016年2月26日公表