細井義夫委員(広島大学緊急被ばく医療センター副センター長)の証言 

 線量のことですが、私自身は(2011年3月)13日から17日まで福島と一部南相馬、それから一部原子力発電所の近くまで行って、その時ヨウ素剤を1錠服用したのですが、それで計算すると私の甲状腺の被ばく線量は約20mSvでした。これはゲルマニウムの検出器で、広島大学にある精密型で測定しております。一番多い摂取はテルル132、次いでI-132が測定されて、I-131がその次。ただ、線量で見るとI-131が最も多くて、ということでした。
 それからすると、その当時の空気がどれぐらいだったのかが分かって、それから計算すると1歳児だったら線量はどれぐらいか計算できると。(もし1歳児が)私と同じ行動をとったとすると100mSvでした。ただ、私は原子力発電所の比較的近くまでトリアージに行ったりしていますし、ヨウ素剤を1錠服用しているので何とも言えないですけれども、参考程度ということでございます。以上です。

ー原子力安全委員会 第28回被ばく医療分科会速記録 2011年12月7日開催 pp.28~29

<参考>原子力安全委員会 第28回被ばく医療分科会速記録 2011年12月7日