福島原発事故から6年半。放射能はもうないかの新聞報道であふれています。東京新聞だけが東京湾の放射能汚染、手賀沼の放射能汚染を紙面に掲載するだけです(2015年11月13日)。2020年東京パラリンピック。オリンピック。「江戸前寿司」でおもてなし、してはいけません。
 1ミリシーベルトは安全値ではなく、病気になるレベルの内部被ばくです。数字を日常生活のことばに換えてお話します。

東京新聞朝刊 『汚染追い続ける 東京湾周辺の放射能汚染の現状』 2015年11月13日 30面

 福島県県民健康管理調査検討委員会の資料より、ホール・ボディーカウンターで内部被ばくを測定した場合、体内にセシウム134 20,000ベクレル、セシウム137 31,000ベクレル、合計 5万1000ベクレルあって、初めて1ミリシーベルトになる、と書いてある。

 ベラルーシの医師スモルニコワ・バレンチナさん(鎌仲ひとみ監督『内部被ばくを生き抜く』にも登場)は、子どもが体内のセシウム137が20~30Bq/kg(体重1kgあたりのベクレル数)から危険。大人でも200Bq/kg(体重1kgあたりのベクレル数)から危険、と言っていました。体重60kgの大人に5万1000ベクレルのセシウム134、137(福島県県民管理調査検討委員会が1ミリシーベルトと評価した内部被ばく)があれば、それは850ベクレル/kgにも相当。死に至るレベルの内部被ばくです。国際放射線防護委員会(ICRP)の基準の1ミリシーベルトは死に至る数値です。1ミリシーベルトも内部被ばくしてはいけません。

講師:川根眞也 

 さいたま市中学校教員(理科) 2011年3月14日より、身の回りの放射線量率を計測。記録したノートは111冊。2011年3月15日からメールで「放射線測定メール」を送信。8月に内部被ばくを考える市民研究会を設立。facebook「福島第一原発を考えます」、放射能防御プロジェクトに参加。井戸川裁判を支える会共同代表。

川根写真 2011年8月8日 参議院会館 B104 
放射能防御プロジェクト 関東土壌汚染調査記者会見にて

参考 our planet tv 土壌の放射能汚染〜首都圏150カ所で市民が測定
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1192

講演会『放射能は微量でも危険です〜1ミリシーベルト被ばくで病気に~』

【講師】川根眞也

【日時】2017年8月23日(水) 18:30~21:00

【会場】浦和コミュニティーセンター 第15集会室 (浦和PARCO 9階)

【資料代】500円(学生無料)

【主催】原発ワイワイCafe・さいたま

【お問い合わせ】090-7702-4939(野田) 080-2381-0288(雛元) 090-4600-1027(山田)

【ホームページ】『日本と原発』 リレー上映・埼玉