福島の子どもたちだけではありません。東北・関東の子どもたちの保養が必要です。
空間線量で0.8マイクロシーベルト/時あれば、健康被害は空間線量0.20マイクロシーベルト/時と同じです(野呂美加さんの言葉)。福島の子どもを関東地方に保養に呼ぶのではなく、福島の子どもたちは放射能汚染されていない地域の保養に行けるようにしてほしいです。
関東地方の子どもたちの健康状態は目に見えて悪化しています。長引く風邪症状、鼻血、下痢、原因不明の高熱、疲れ……。保養はあくまでも予防であって、甲状腺がんのように病名という名前がついてからでは保養は効果がありません。関東地方のみなさんは、関東地方の子どもたちの保養受け入れ先を是非、作ってあげて下さい。
子どもたちを保養に招くときの警告
facebook 野呂美加さん 2013年12月16日より転載
お互いが被ばくをしないように配慮すること
1)ついたらすぐにお風呂にいれて、シャンプーは2~3回
2)衣類・鞄などの持ち込み(着替え)をしないように制限すること
(衣類・靴は洗濯しても放射能がとれるかどうかわかりません)
3)受入側では、子ども達の衣類・靴などを用意して保養中は「放射能から完全に遮断された環境」を用意すること
4)リサイクル衣類は関東・東北のものは使用しない
5)農産物、物資などの送付物に関しても、あける時は表面のホコリなどで咳などが出ることもあるので、室内であけないことが望ましい。
6)移住・避難の時は汚染地域から物品を持ち出さないこと
7)車の除染 タイヤの限界は0.3μ。それ以上の車は進入禁止。
(ロシアは輸入禁止にしています)
8)食べ物などの持ち込みは禁止すること
9)お土産のお菓子などを持たせないように、しっかり言うこと
10)趣旨を説明することをおそれないこと、
本当の信頼関係を築くことそのものが保養の意味でもあります
そして、このような環境に子どもたちや被災者を置いていることを、魂に刻んで、差別にならないように配慮すること。
今でも放射能が降り注ぎつづけ、チェルノブイリの子供達を受け入れていた時よりも、子どもたちの環境が悪化しています。
川根眞也より
そして、この10箇条に加えて、このセシウム137で汚染された茶色で色塗られた地域での保養はだめです。効果がないどころか、地元産の野菜などで追加被ばくします。水も汚染されています。
『セシウム137の積算沈着量予想 2011年3月12日から5月1日まで 日本原子力研究開発機構 2011年9月6日発表』
そして、保養期間は小さいお子さんで21日から24日、少なくとも3週間が目安です。短期間の保養は効果がない場合があります。高校生以上や大人の場合は3ヶ月必要です。
高齢だから、「食べて応援」も大丈夫ではありません。一度入ってしまった放射性物質は大人であればあるほど、新陳代謝に時間がかかり、なかなかでていかず、腰痛や頭痛、めまい、風邪をひきやすくなる、などの様々な症状となって心身の不調の原因となります。子どもも大人も放射性物質入りの食べ物を食べるべきではありません。
保養に行く前と行った後の尿中のセシウム134、137の濃度の変化です。2013月9月15日 チェルノブイリへのかけはし 調べ。