文部科学省が2011年3月18日から12月28日まで毎日、放射性物質の降下物の量を測定していました。2012年からは精密に測定するという名目で1ヶ月分の降下物を測定して発表しています。

 2011年3月18日から4月1日までの放射性降下物のデータを整理しました。

 なぜ3月12日(東京第一原発1号機が爆発した日)からの3月17日までのデータがないのか?それは、各都道府県の衛生研究所(福島県などは原子力センター福島支所)で放射性降下物を測定するのは文科省の委託事業です。そして、文科省は「毎日放射性降下物を測定しろ」と通知を出しのが、3月18日であり、それまでは毎日測定していなかった、というのです。測定したデータを隠していたのなら、隠ぺいですが、そもそもデータを測定していないのですから、隠ぺいには当たらないだろうという算段だと思います。

 原発が次々と爆発し、放射能プルームが東北、関東、中部と東海の一部まで襲ったこの重要な3月12日~17日のデータが存在しないというのはあってはならないことです。文科省の担当官の責任を追求すべき問題です。

 東京大学などには放射性降下物のデータは存在するかもしれません。ぜひ、公開すべきです。