すべての原発は、電気事業法施行規則において定期検査終了日以降、13ヶ月を超えない時期に受検することが定められています。

 定期検査(電気事業法第54条の規定に基づき義務づけられている検査) 東京電力 資料

 この定期点検終了と同時に電力会社は、「営業運転」に入ることができますから、原発がいつ営業運転に入ったか、が大事です。川内原発1号機は、2018年6月29日に営業運転に入りました。日本経済新聞の記事。従って、川内原発1号機は、2019年7月29日には、定期点検に入り止まります。

 〈記事〉

川内原発1号機の定期検査終了 九電

2018年6月29日 日本経済新聞

九州電力は29日、川内原子力発電所1号機(鹿児島県薩摩川内市)の定期検査が終わり、営業運転に復帰したと発表した。同機は1月下旬に検査入り。燃料集合体の一部から放射性物質漏れを確認し、その対応で検査が長引いた。

 川内原発は2017年3月には、使用済み核燃料プールのヨウ素131の濃度が急上昇したのに、1年間放置していました。産経新聞の記事。

〈記事〉

川内原発冷却水のヨウ素濃度上昇 九州電力発表

2017年3月24日 産経新聞

 九州電力は23日、川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)で、原子炉容器内の1次冷却水の放射性ヨウ素濃度が上昇したと発表した。運転上の制限値6万2000ベクレルに対し、23日の測定値は0.45ベクレルだった。21日は約0.27ベクレル。外部への放射能漏れはない。九電は運転を継続しながら、監視を強化する。

 九州電力は、川内原発1号機をそのまま1年間放ったらかして運転させて、2018年1月に定期点検で初めて同1号機を調べました。すると、使用済み核燃料プールの核燃料集合体の1本が損傷、ヨウ素131が漏れていた、と発表しました。毎日新聞の記事。

〈記事〉

1号機の燃料集合体1体から放射性物質漏れ

2018年3月12日 毎日新聞

川内原発=鹿児島県薩摩川内市で2017年3月、本社ヘリから矢頭智剛撮影川内原発=鹿児島県薩摩川内市で2017年3月、本社ヘリから矢頭智剛撮影

 九州電力川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)で1次冷却水の放射性ヨウ素濃度が上昇した問題で、九電は12日、燃料集合体1体から放射性物質が漏れ出ていたと発表した。外部環境や作業員に影響はないという。燃料集合体の中にある核燃料棒を覆う管に穴が開いている可能性があり、今後、損傷具合や原因などの詳細を調べる。

 川内1号機は昨年3月以降、1次冷却水の放射性ヨウ素濃度が通常値より上昇。制限値を下回っていたが、今年1月からの定期検査で、燃料集合体157体を調べていた。

 九電によると、九電の原発で同様の放射性物質漏えいは10例目で、川内原発では2例目。【浅川大樹】

 

 こんなでたらめを繰り返す九州電力に原発を動かす資格はありません。大地震もいつ、どこで起こるか、わかりません。東京電力福島第一原発1号機は、津波が来る前に、地震で冷却水を循環させる配管が損傷した可能性が指摘されています。国会事故調pp.215~230。

 原発は地震で壊れます。日本に地震が来ない所はありません。従って、日本はすべての原発を止め、すべての原発を廃炉にするべきです。

九州電力のホームページより

原発定期点検の予定