手足口病の患者が大幅に増加

2019年6月26日 20時15分  福島 NEWS WEB

主に幼い子どもが感染し、手や足、それに口に発疹ができる「手足口病」の患者が、郡山市といわき市を中心に大幅に増加していて、県はさらに広がるおそれがあるとして、こまめな手洗いなどを呼びかけています。

「手足口病」は、5歳くらいまでの幼い子どもを中心に、手や足、それに口の中に発疹ができるウイルス性の感染症で、まれに脳炎など重い症状を引き起こすことがあり、全国の患者数はこの時期としては、過去10年で最も多くなっています。
県内でも今月中旬ごろから患者が増え、今月23日までの1週間では、県内50の医療機関で「手足口病」と診断された患者は239人、1医療機関あたりの患者数は4.78人となり、警報レベルの5人に迫っています。
地域別に見ると、郡山市で87人、いわき市で51人、県中で35人、会津で31人で、これら4つの地域ではすでに警報レベルに達しているほか、福島市、県北でも流行が確認されています。
県地域医療課は、「手足口病」はウイルスがついた手やせきやくしゃみなどで感染するケースが多く、感染がさらに広まる恐れがあるとして、「こまめに手を洗い、家族でタオルを別々にするほか、マスクをつけるなどして、感染の予防を心がけてほしい」と呼びかけています。