「原発延命」断食で反対 中嶌さん、工事中止求め  

福井新聞  2019年3月1日

40年超運転に向けた対策工事の中止などを求め断食すると発表する中嶌氏=25日、県庁

 原発反対県民会議の中嶌哲演代表委員(77)=写真=は2月26日、原則40年の運転を延長し再稼働を目指す関西電力高浜原発1、2号機と美浜原発3号機の安全対策工事の中止などを求め断食を始めた。27、28日は上京し国会議員らに訴えた。

 県庁で25日に会見した中嶌氏は「延命工事は安全面、経営面でもリスク。原発の恩恵を受けている関西地域などでアピールしたい」と強調した。対策工事中止のほか、立憲民主、共産、自由、社民の野党4党が2018年に衆院に共同提出した「原発ゼロ基本法案」の審議開始を求めるとしている。

 3月4日には、大阪市の関電本店に申し入れる予定。中嶌氏は「工期が延長されたこのタイミングで声を上げたい。断食終了は未定」とした。
(牧野将寛)