食品の放射能濃度を簡単に測定できる「GM管式サーベイメータ」TGS-136(アロカ社)、他について
【参考資料】
① サーベイメータ使用方法の実際
http://www.remnet.jp/lecture/b05_01/2_4_1.html
② GM サーベイメータTGS-136 の取扱方法とスクリーニングについて
http://www.remnet.jp/info/00009.pdf
③ 緊急時における食品の放射能測定マニュアル 厚生労働省医薬局食品保健部監視安全課 平成14年3月
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r98520000015cfn.pdf
【同マニュアル P.3】
本マニュアルは、上記目的を達成するため次の観点に基づいて食品中の放射能の各種分析法を紹介した。
(1) 緊急事態発生後の食品試料への対応と開始時期
緊急時モニタリング指針によると、緊急時モニタリングは以下のように、緊急事態発生時に迅速に行う第1段階のモニタリングとその後に行う第2段階のモニタリングに区分されており、事故等の状態に応じて適切に対応することが求められる。
①第1段階のモニタリング
。測定の対象核種を迅速に定め、放射能を測定することにより、食品汚染の実態を迅速に把握し、飲食物摂取制限値の放射能濃度を確認する。
第1段階のモニタリングにおける食品試料への対応は、空間線量率や大気試料への対応よりやや遅れるものの、開始時期は原災法や防災指針等との整合性を図りながら対策本部等の判断に十分留意することが肝要である。
②第2段階のモニタリング
。迅速性よりも正確性が必要となるため、「国民栄養の現状」にある食品群を可能な限り網羅する各種食品の測定を目標として、その結果を基にしてより正確性の高い経口摂取による住民の被ばく線量評価を行う。
したがって、①において迅速に対応すべく、迅速かつ簡易な分析法が肝要であることから、当該分析法について紹介した。
(2) 摂取における安全性評価の基礎としての放射能に関する測定
。簡易測定としてサーベイメータを用いるが、検出器により線質、感度、測定範囲等に留意することが必要なためこれらの情報についても盛り込んだ。
(下線部 は川根)
【同マニュアル P.6】
1 NaI(Tl)シンチレーションサーベイメータによる放射性ヨウ素の測定法
。 第一段階モニタリングにおける測定法として、NaI(Tl)シンチレーションサーベイメータを用いた放射性ヨウ素測定法*1を以下に示す。
なお、NaI(Tl)シンチレーションサーベイメータを用いた測定では、核種弁別が出来ないことから放射性核種を全て I-131 として扱う。従って、Cs-137 などの放射性核種が混在する場合には過大評価となることに留意する。
ここでは、牛乳と野菜(葉菜等)についての測定操作及び機器校正等を示す。
(下線部 は川根。ただし、I-131とCs-137の合計のベクレル数が測れるということであり、学問的には正しくないかもしれないが、人間が食べて安全なものと安全ではないものとを区別する簡易的方法としては有効であると考える。-川根)
④中小企業いばらぎ8月号(茨城県中小企業団体中央会発行 2011年8月1日号 200円)
http://www.ibarakiken.or.jp/kikanshi/201108/201108.pdf
工業製品の放射線量を無料測定
● 県工業技術センター ●
県工業技術センターでは、県内中小企業の工業製品の放射線量測定を次のとおり実施している。
■ 受 付 期 間:平 成23年 4 月25日( 月 ) ~ 当 分 の 間
(土日・休日を除く)9:00 ~ 16:00まで
■測定対象:工業製品(1m×1m×1m概ね30kg以内に限定)1社あたり5試料まで(食品、液体は不可)
■測定料金:無料
■使用測定機:アロカ社製GMサーベイメータTGS-136
・申込者(企業)が検査対象物を透明なビニールで梱包した状態で工業技術センターに持ち込む
・試料の大きさや形状に応じて、1試料あたり数か所の放射線を測定
・1か所あたり10回の測定を行い、平均値を測定結果とする
・測定終了後1時間程度で「放射線測定結果報告書(測定試料写真を添付)」を発行する
【お問い合わせ・申し込み先】
茨城県工業技術センター 産業連携室
東茨城郡茨城町長岡3781-1
TEL 029(293)7213 FAX 029(293)8029
(つまり、食品の放射能検査では使われていないが、すでに工業製品の放射能検査では使われているということ-川根)
⑤ 長崎県衛生公害研究所 平成14年度 業務概要
http://www.pref.nagasaki.jp/eiken/kankoubutsu/gyoumugaiyou_2002.pdf
【同 業務内容 P.12】
GMサーベイメータ 2台 02/03/22 624,750 アロカ㈱ TGS-136
(つまり、平成14年度当時は、1台約32万円だったということ)
⑥ 各種サーベイメータの種類と特徴
http://rphpwww.jaea.go.jp/senkan/senryo/b_2.html#b2_11
原理・性能
β線による表面汚染の検査には、大面積端窓型GM計数管を使用したサーベイメータが用いられます。一例として、TGS-133型サーベイメータは、入射窓径50mmφ、窓厚3mg/cm2のGM計数管が用いられています。測定できるβ線は、最大エネルギー0.2MeV以上です。
α線による表面汚染の検査には、大面積のシンチレーション検出器を使用したサーベイメータが用いられています。一例として、TCS-222型サーベイメータは、14.5cm×5cmのZnS(Ag)シンチレータが用いられ、約1mg/cm2のアルミナイズドマイラ薄膜によって遮光されています。遮光膜は、ピンホールがあいたり、破れたりすると光漏れによる擬似計数を生じるから注意して測定を行います。
測定器の種類 |
型 名 |
測 定 範 囲 |
測定対象の放射線 |
備 考 |
TGS-123 |
10~105 mim-1 |
β |
|
|
TGS-133 |
10~105 mim-1 |
β |
|
|
TGS-136 |
10~105 mim-1 |
β |
|
|
TCS-212 |
10~105 mim-1 |
α |
|
|
TCS-222 |
10~105 mim-1 |
α |
|
|
比例計数管式 |
TPS-301 |
10~105 mim-1 |
低エネルギーβ線 |
|
FHT-111 |
1~2×104 s-1 |
α,β |
|
|
FHT-111M |
1~104 s-1 |
α,β |
|
|
LB-122 |
0.1~104 s-1 |
α,β |
|
⑦ アロカの放射線測定装置が紹介されました。 日立アロカメディカル株式会社
http://www.hitachi-aloka.co.jp/topics/data/topics_21
アロカの放射線測定装置が紹介されました。 [2004.04.27] 放射線測定装置
2004年2月22日 青森テレビの『正直先生のエネルギー講座』でアロカのサーベイメータと体表面モニタが紹介されました。この番組は原子力を中心にエネルギーを取り巻く最新技術について、一般の方にわかりやすく解説するもので、経済産業省・資源エネルギー庁の提供により青森県内で放送されています。
写真はTGS-136 製品について詳しくはこちらをご覧下さい。
[お問合せ先]
アロカ株式会社 計測システム営業部 電話 0422-45-5120
(ところが、この製品について詳しくはこちらをご覧下さい。をクリックしても「リクエストされたページは存在致しません。」とページが削除されている。政府から圧力がかかって販売を自粛しているのかも?ともかく、どこで売られているのか、わかりませんでした。-川根)