現在でも東電 福島第一からヨウ素131が出ていることを確認しました。原子力規制委員会 上水(蛇口)の放射性物質検査で、2016年1-3月分の水道水から、兵庫県(神戸市)で0.00045ベクレル/kg出ています。

昨年2015年1-3月分の水道水からは、千葉県(市原市)のものからもヨウ素131 0.00046ベクレル/kg出ています。

 「もう、原発からヨウ素131は出ていない」というのはうそです。

 こ の上水(蛇口)は3か月分約60Lの水道水を集めて濃縮をかけて検査するものです。だいたい、10Lくらいの水道水が集まったら、水を蒸発させて 100cm3くらいに濃縮します。これを繰り返して、2Lくらいにして長時間ゲルマニウム半導体検出器で検査します。この0.00045とか 0.00046は、伊達や酔狂で出る数値ではありません。

2012 年から2016年6月2日公表までの、上水(蛇口)の検査結果を調べてみました。ヨウ素131が検出されたのは、上記、2015年1-3月分、2016年 1-3月分だけです。ヨウ素131の半減期から考えると、2015年3月と2016年3月にヨウ素131が含まれたプルームが放出された、と考えるべきだ と思います。

 脱水汚泥のデータとはまったく違う価値を持っている、と思います。原子力規制委員会はただ、このヨウ素131のデータを垂れ流しにするだけでなく、原発で何が起こっているのか、説明するべきです。

『環境放射能水準調査結果(上水(蛇口))(平成28年1-3月分 ) 平成28年06月02日』
http://radioactivity.nsr.go.jp/・・・/11062/24/194_20160602.pdf

『環境放射能水準調査結果(上水(蛇口))(平成27年1-3月分) 平成27年05月12日』
http://radioactivity.nsr.go.jp/・・・/9766/24/194_20150512.pdf