大阪府立公衆衛生研究所が毎月、降下物の放射性物質の濃度を測定しています。これは全国の衛生研究所や原発がある道県では原子力センターも行っています。大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph 2012年5月31日号に掲載されていた、大阪府における月間降下物(当所屋上にある水盤に1ヶ月の間にたまった雨とちりを集めて濃縮したもの)の中のセシウム137(ベクレル/m2)の推移です。
これを見ると、今回の東京第一原発事故がチェルノブイリ事故級の放射性物質を大阪にも降らせたことがわかります。
ちなみに、もとのグラフの縦軸はMBq/k㎡でしたが、これはベクレル/kigou にひとしいので、川根が単位を変えました。M(メガ)は10の6乗、k㎡を㎡に直すと、1k㎡=1000×1000 ㎡=10の6乗 ㎡ です。つまり、10の6乗を10の6乗で割ることになるので、1MBq/k㎡=1 ベクレル/㎡ です。だいたい、屋上にある水盤にたまった雨水とちりを分析しているのですが、その水盤の面積もせいぜい1㎡です。1k㎡の広大な面積で収集しているわけではありません。MBq/k㎡ という見慣れない単位をやめ、ベクレル/㎡で表示すべきだと考えます。