阿蘇のコシヒカリ農家さんの農地土壌を採取し、阿蘇のコシヒカリの水田土壌を測定させていただきました。
ちくりん舎のゲルマニウム半導体検出器で17時間測定、検出限界ーセシウム134 0.45ベクレル/kg、 セシウム137 0.477ベクレル/kgーで、セシウム137のみ 2.02±0.37ベクレル/kg検出されました。
これはほぼ大気圏内核実験によって降下したセシウム137のみと考えられるほど低い汚染度であると思います。2009年平均の日本全国の土壌0~5cmのセシウム137の汚染度は下記をご覧下さい。熊本県阿蘇市西原村の土壌はセシウム137が38ベクレル/kgでした。
『かつて日本の土壌はどのくらい放射能汚染されていたか?』
http://www.radiationexposuresociety.com/archives/1520
2009年度白米および水田作土のストロンチウム90、セシウム137濃度です。文科省 第52回環境放射能調査研究 成果論文抄録集(平成21年度) p.15~16より。
かつての水田作土セシウム137は3.8ベクレル/kg(石川県金沢)~14.9(新潟県上越)ストロンチウム90は0.2(福岡県筑紫野)~1.6(新潟県上越)。
2009年度玄麦および畑作作土のストロンチウム90、セシウム137濃度です。文科省 第52回環境放射能調査研究 成果論文抄録集(平成21年度) p.15~16より。
かつての畑作作土のセシウム137は2.7ベクレル/kg(埼玉県熊谷)~9.8(岩手県盛岡)ストロンチウム90は0.1(岡山県赤磐)~1.9(岩手県盛岡)。
平成25年度産阿蘇のコシヒカリ栽培農家
熊本県阿蘇市
農業者 田中幸博さん
経営規模 水田 264アール
水稲 165アール
飼料稲 70アール
飼料用とうもろこし 14アール
ねぎ 15アール(35アールは条件の良いところを借りて栽培)
合計50アール栽培
繁殖牛 赤毛和種 2頭 黒毛和種 1頭を飼育
平成25年度産阿蘇のコシヒカリについて
種まき 平成25年4月13日
田植え 平成25年5月11日~12日
出穂(しゅっすい) 平成25年7月17日~ (稲の穂が出始めた時)
現在に至る 撮影日 2013年8月
田植えの前の準備について
昨年の稲刈りの跡に、堆肥を10アール当たり2トン~3トン投入
平成25年4月に元肥として特別栽培米専用有機肥料阿蘇コシヒカリ一発肥料を10アール当たり40kg、過燐酸石灰を10アール当たり80kg、を施し出穂前に再度過燐酸石灰を10アールあたり15kg施肥をする。
農薬については、稲の苗箱処理として、殺虫殺菌剤(ビルダースタークル)を散布し、除草剤(クサカリテイオウ1キロ粒剤51)を田植え2週間後に、散布しただけで、後は農薬は使用していません。
上記の農薬については、特栽米での基準使用範囲内ですべて抑えております。
本年の稲の生育については、梅雨も早くあがり、順調に生育してまいりましたが、お盆前より夕立があり、少し倒伏し始めておりますが、とても良い状態にて生育をしておりますので、台風の影響がこれから一番心配するところです。
栽培基準を遵守し安心安全は、当たり前の精神にて育ててきましたので、宜しくお願いいたします。
<追記>
平成25年9月14日晴れ
今日、コシヒカリの稲刈りが終了いたしました。
現在乾燥機にて、最後の乾燥を終了いたしました。
4〜5日後に米摺りを行います。昨年と比べると、収量もありいい感じで終わることが出来ました。
嬉しいです。
収穫終了のお知らせです。 田中幸博