[解説] 2019年6月18日 17:00記 編集者

        2019年6月19日   5:00追記 編集者

(1)東京電力がまたまた、3号機使用済み核燃料プールで、情報をリークしました。昨日2019年6月17日、NHKが18時10分からのニュース首都圏ネットワークで報道しました。3号機使用済み核燃料プールでの瓦礫掴み手の落下事故、についてです。編集者が「リーク」あるいは「大本営発表」と書くのは、東京電力はトラブルから24時間以上たった現在でも、「報道関係各位一斉メール」にも「廃炉プロジェクト 3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し」にも、事実を掲載していないからです。是非、ご自身の目で確かめて下さい。

「東京電力 報道関係各位一斉メール」

「東京電力 廃炉プロジェクト 3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し」

 これまで、東京電力は核燃料デブリ調査でも、4号機使用済み核燃料プールからの核燃料取り出しでもすべて、資料をつけて作業実績を説明してきました。

 なぜ、3号機使用済み核燃料プールからの核燃料集合体取り出しの際には、一切の説明資料が出て来ないのでしょうか?そもそも、3号機使用済み核燃料プールに核燃料あるのですか?

(2)追記。

 昨日2019年6月18日、東京電力お客様相談室に電話して、ホームページのどこに、6月17日未明に起きた、とされる「3号機使用済み核燃料プールでの瓦礫の掴み手の落下事故」が掲載されているのか?と問いました。東京電力お客様相談室の担当者より、2019年6月18日14:40pmと17:05pmの2回電話で回答がありました。

 1回目の14:40pmの回答では、ホームページには、今回、3号機使用済み核燃料プールで起きたトラブルについて、上記の「報道関係各位一斉メール」でも「廃炉プロジェクト3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し」でも掲載していない。また、掲載するかは未定だ、との回答がありました。「それはおかしいだろう。」「報道関係各位一斉メール、廃炉プロジェクト3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し、には大事なトラブルがあっても掲載されない、見る価値のないページ、ということになりますが、いいのですか?」「すでに、廃炉プロジェクト3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し、で掲載されている、6月7日の事象(3号機使用済み核燃料プール上での機器の接触)については、報道関係各位一斉メールには掲載されていない。掲載するべきだ。」と要望しました。「掲載しないなら、掲載しないと決定したと編集者に電話で回答を伝えてほしい。毎日、東京電力のこれらのページを確認するのが馬鹿らしいから。」と。

 すると同日、17:05pmにも2度目の電話回答がありました。「申し訳ありません。東京電力社内で確認すべき部署が、広報担当と原子力担当と2つあり、編集者様に電話した時は広報担当のだけ確認したことを伝えました。原子力担当が電話口に捕まらなかったからです。先程、原子力担当に確認したところ、掲載されています。」「本当に奥の奥に掲載されていて。私も探したのですが、分からなかったのです。本当に申し訳ございません。」と。

 説明された「3号機使用済み核燃料プールでの瓦礫掴み手の落下事故」の資料のありかは以下です。

① 東京電力 福島への責任

② 公表資料(スマホからは、東京電力 廃炉プロジェクトから、公表資料に入れる)

③ 会議体等資料(中長期ロードマップの進捗状況など)

④ 特定原子力施設監視・評価検討会

⑤ 2019年

⑥ 2019年6月17日 第72回特定原子力施設監視・評価検討会

⑦ 【資料4-3】3号機使用済燃料プール内ガレキ撤去中のツール破損について

です。

 東京電力お客様相談室の方々は、きちんと仕事をしています。昨年2018年あたりから、東京電力の原子力部門の広報活動がでたらめになってきています。3号機使用済み核燃料プールに本当に核燃料集合体はあるのですか?そもそもの疑問は消えません。

 この資料の一番最後に、東京電力が2019年6月17日に公表した資料のjpgを掲載しておきます。

 以下、NHKが2019年6月17日の18:10pmからのニュースで流した、第一報です。瓦礫掴み手の落下は6月17日1時すぎにおきています。17時間後の報道であることを明記しておきます。

福島第⼀原発3号機 がれき撤去装置の⼀部 落下 燃料プール内

2019年6⽉17⽇ 18時10分 NHK NEWS WEB

 17⽇未明、福島第⼀原⼦⼒発電所3号機の使⽤済み燃料プールで⾏われていたがれきの撤去作業中に、がれきを集める装置の⼀部が外れて落下するトラブルがあり、東京電⼒が原因を調べています。来⽉予定している使⽤済み燃料プールからの燃料取り
出しに影響はないとしています。
 東京電⼒は福島第⼀原発3号機の⽔を張った使⽤済み燃料プールの中で、がれきを撤去する作業を⾏っていますが、17⽇午前1時ごろ、がれきを集める装置の先端に取り付けた部品が外れるトラブルがありました。
 部品は熊⼿のような形をしていて、⻑さ58センチ、重さが10キロほどあり、プールの中にある燃料を収めるラックの上に落ちました。
 東京電⼒によりますと、ラックの中に燃料は⼊っておらず、燃料破損の報告はないということです。
 3号機では、当初の計画からおよそ4年4か⽉遅れてことし4⽉から使⽤済み燃料プールから燃料を取り出す作業が始まり、現在はいったん停⽌してがれきの撤去などが⾏われていました。
 東京電⼒は部品が破損したことで外れたとみて原因を調べています。
 3号機の燃料取り出しは来⽉再開する予定で、東京電⼒は「このトラブルで、燃料取り出しのスケジュールへの影響はないと考えている」としています。

3ページ目の資料の瓦礫掴み手部分の拡大図